小林鍼灸院・院長ブログ!
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意外と多い?耳管開放症!?
先月3月19日(日)は
滋賀漢方鍼医会
の勉強会が草津市のまちづくりセンターで行われました。
この月は「臨床あれこれ」のコーナーで私が発表の予定になっていました。
それで「耳の疾患」ということで、【耳管開放症】と【突発性難聴】の2題を取り上げさせて頂き...
滋賀漢方鍼医会
の勉強会が草津市のまちづくりセンターで行われました。
この月は「臨床あれこれ」のコーナーで私が発表の予定になっていました。
それで「耳の疾患」ということで、【耳管開放症】と【突発性難聴】の2題を取り上げさせて頂きました。
ただ私がマイクのスイッチを入れるのを忘れてしまい、録音ができていなかったとのことでした。
そういうことで、ここに少しまとめてみたいと想います。
我々鍼灸治療に来られる人の中で、耳の病で来られるという患者は他の疾患に比べて少ないと想われますし、鍼灸学校の学生の時にも耳の病に対する治療方法など教えて頂いた記憶がほとんど私にはありません。
そもそも大方の患者さんは、耳の病気がはり治療でよくなると思ってはおられないのかも知れませんが…?
漢方の古典には「腎気は耳に通じる」とか、「耳は腎の竅である」とあります。
耳と腎との関係は深く、腎気が充実していれば、耳は正常な機能を保つことができます。
逆に腎に何か病的変化があれば、耳に何かしらの影響が出るのは当然だといえます。
年齢を重ねていくと腰が曲がり、髪は抜け、耳が遠くなったりするのはすべて腎気の衰えから来るものだと言っていいと想います。
それで言えば、高齢になってからの難聴や耳鳴などはある意味老化現象ととらえることもできますし、そうなると完全治癒に導くことはかなり難しいといえます。
しかしながら、今回私が治験発表として取り上げた【耳管開放症】や【突発性難聴】についてはかなり鍼灸治療で効果を上げうるものですし、治癒に導かれている先生も多いということです。
治療としては腎を中心として、その腎と五行での親子関係にある肺や肝の証が立つことが多いように想います。
勿論腎の虚熱から心熱となって症状を起こすことも考えられます。
陽経で耳に関係するものは主に三焦経、胆経、小腸経などでしょうか。
三焦経は耳脈とも言いますし、胆経とともに耳の後ろから耳中に入っており、小腸経は耳の前から耳中へと入り込んでいます。
こういったところを考慮しながらの治療となると想います。
突発性難聴については、以前にこのブログでも取り上げました。
突発性難聴!治療までのスピードが勝負!!
を参考にしてください。
ここではもう一つの耳管開放症について少し述べてみたいと想います。
まず主な症状ですが、耳が詰まったような耳閉感、自分の声が耳に響いたり、呼吸音が聞こえるなどして会話に支障が出たりするものです。
勿論その症状については軽重がありますし、放っておいても自然に治ってしまうものからかなり難治のものまであることは言うまでもありません。
その主な原因ですが、無理なダイエットなどによる急激な体重減少があげられます。
以前に拒食症の患者でこの耳管開放症を併発している方がおられました。
耳管の周りには、管の中を適度に湿らせるための小さな脂肪組織があります。
耳管は通常は閉じているのですが、急激な体重減少に伴い、この耳管を取り囲んでいる脂肪細胞も痩せてしまうことで耳管が開いた状態となり発症すると考えられています。
また妊娠を機に発病することがあり、実際に妊婦の約5人に1人が耳管開放症になるとも報告されています。
この背景にはホルモンの影響が考えられますが、現在のところ正確な原因は判明していません。
しかしこの場合は、出産を経ると症状が軽快することが多いのも特徴です。
また、避妊ピル(経口避妊薬)の服用も耳管開放症の原因として挙げられています。
また低血圧や中耳炎、唾液の分泌が少なくなって口の中が乾燥する、いわゆるドライマウスから来るもの(シェーグレン症候群)、三叉神経の障害が原因となることもあります。
そのほかにも大量の発汗や脱水症状も原因になることがあります。
これは私も経験がありますが、長距離を走ったり、また水泳で泳ぎ込んで多量の発汗をした後に耳管開放症の症状が出たことがありました。
この時、鼻をすするようにすると耳管が閉じて少し治まるようになるのですが…。
でも、これをあまりやりすぎると鼓膜に負担をかけることになり、また鼻汁に含まれるウイルスや細菌が入って中耳炎を起こす原因ともなるのでやらない方が賢明だと想います。
このように、耳管開放症はさまざまな原因によって引き起こされます。
ちなみに一つの目安ですが、おじきをして頭を下げる姿勢を1〜2分続けてみて、耳閉感や自声強聴が軽くなる場合には耳管開放症の可能性があります。
私が治験例として発表したものは69歳の女性で、過去に何度か耳管開放症を繰り返し中耳炎を起こされたこともあり、症状としては中等度以上と想われるものです。
ほぼ毎日発症し、ひどい時は半日以上続くこともあり、そんな時は気分も落ち込んで鬱的になるとのことでした。
治療としては肺を中心に邪正論で治療を行い、1回目の治療後から症状が半減し、5回の治療でほぼ症状は起こらなくなりました。
我々は漢方鍼医ですから、ただ気の流れや経絡の歪みを解消するための治療を行っています。
病症を治そうというよりは、病体を改善させるためにはり治療を行っているに過ぎません。
気血の流れをよくすることは生命力を強化することでもあり、患者自身の病気を治そうとする力を後押しする治療だと言ってもいいかも知れません。
どこまでいっても病気を治すのは患者自身であり、我々治療家は、ただそのお手伝いをしているに過ぎません。
ともかく、耳の疾患については軽いものなら患者自身もあまり気にされていないようですが、耳管開放症などの患者は意外と多くおられるように想います。
疲労や睡眠不足、ストレスといった生活スタイルの改善は勿論のことですし、特に若い人は体を休めてやることがとても大切になります。
そのような中でも、なかなか治らずに悩んでおられる方は、一度漢方はり治療をお試しになられてみてはいかがでしょうか。
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2017-04-08T09:38:00+09:00
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いい湯だなハハハン♪いい湯だなハハハン♪ハービバノノン♪♪
今日は「立春」ということで暦の上では春。
でもまだまだ寒い日は続きますね。
先月はここ大津市でも久しぶりの大雪となりました。
大津の北にある高島市ではスリップ事故で車が通れなくなるなどの被害も出ました。
全国各地でも除雪中の事故でお亡くなりになっておら...
でもまだまだ寒い日は続きますね。
先月はここ大津市でも久しぶりの大雪となりました。
大津の北にある高島市ではスリップ事故で車が通れなくなるなどの被害も出ました。
全国各地でも除雪中の事故でお亡くなりになっておられたりしています。
雪の多い地方の方々にはくれぐれもお気を着けてお過ごし頂きたいと思います。
現在は近年にないほどインフルエンザも大流行しています。
受験をひかえておられる家族にとってはそちらの方も気になるところかも知れませんね。
また「ヒートショック」の事故が増えるのもこの時期です。
急激な血圧変動で年間1万7000人が入浴中に急死されているとのことだそうですから…。
冬の寒い時期は夏に比べてその被害は11倍にもなるとのことです。
失神、心筋梗塞、不整脈、脳梗塞を起こすことがあります。
失神して溺れて死亡するケースは入浴時のヒートショックの典型的な例でもあります。
住宅内でも暖房をしていない脱衣室や浴室、トイレは特に注意することです。
寒い脱衣室で衣服を脱ぐと、寒冷刺激によって血圧が急上昇します。
この血圧の急上昇が、心筋梗塞、脳卒中を起こすことになります。
さらに一度急上昇した血圧は、浴槽の暖かい湯につかることで血管の拡張が起こり、反対に急激に低下します。
この急激な血圧低下が失神を起こす原因となるわけですね。
特に高齢者や、高血圧、糖尿病、脂質異常症をもっている人は要注意です。
また食後1時間以内や飲酒時は、血圧が下がりやすくなるので、入浴を控えた方がよいでしょうね。
ヒートショックへの対策としては、とにかく暖房器具で脱衣所や浴室を温かくすることです。
また、トイレも体を露出させる場所なので、温かく保つと効果的です。
冬場においては熱の半分は窓まわりから逃げてしまうとのことです。
暖房時にはカーテンやブラインドを閉めることもいいでしょうし、余裕のある方は内窓を設置するなどの断熱改修をされるとよいでしょうね。
外気温が比較的高い日没前、夕食を食べる前に入浴するのも一つの安全策になります。
寒いときほど温かいお風呂が恋しくなりますが危険もいっぱいです。
まあ、冷え込みの強いときは無理してお風呂に入ることもないと想いますが…。
チョッと話は変わりますが、私の治療院からさほど遠くない処に「やまゆり荘」という老人憩いの家があります。
ここは大津市のクリーンセンターの隣にあり、ゴミの焼却した余熱を利用して浴場が設置しています。
大津市民に限られますが、受付で住所と氏名を記入するだけで入浴料は無料です。
月曜日・祝日が休みで、土日もやっています。
ただお風呂は午後4時までで、5時までは休憩できます。
せっけんは備え付けてありますが、タオルやシャンプー、ドライヤーなどは各自持参になります。
私はまだ一度も行ったことがないんですけど、父と母は何度か行っています。
ご近所の家族の方なども時々利用されているみたいです。
よくお年寄りの方が一人でお風呂に入り、ヒートショックなどで誰にも気づかれずにお亡くなりになるという話を聞くことがあります。
皆が利用する公的なお風呂では誰かの目がありますから、そういうことでも安心ですね。
それにこういった処は脱衣場も温かくしてありますからいいですよね。
大津市民に限られますが、まだの方は一度利用されてはいかがですか。
まだまだ寒い日が続きますが、皆様、温かくしてお風邪などひかれませんようご自愛ください。
ーー「大津市立 伊香立老人憩の家【やまゆり荘】」ーー
・住所:〒520-0351 滋賀県大津市伊香立北在地町272
・電話:077-598-2275
・営業時間 午前11時〜午後4時・月曜・祝日休業
・せっけんは備え付け
・リストバンド式の鍵付き無料ロッカーあり
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2017-02-06T00:30:00+09:00
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漢方鍼医会第21回夏期学術研修会「愛知大会」を振り返って!
もう9月も半ばを過ぎて朝晩はめっきり涼しくなってきましたね。
昨日は滋賀漢方鍼医会の月例会が行われました。
愛知の夏期研の熱も冷め止まぬ中、検収班では邪論の治療に皆真剣に取り組んでいました。
ここに来て滋賀の先生も邪論の治療に興味を持ち始めたというのか...
昨日は滋賀漢方鍼医会の月例会が行われました。
愛知の夏期研の熱も冷め止まぬ中、検収班では邪論の治療に皆真剣に取り組んでいました。
ここに来て滋賀の先生も邪論の治療に興味を持ち始めたというのか、その治療の切れ味に魅了されてというのか、本格的に取り組み始めた先生が増えたように想います。
ではその漢方鍼医会夏期学術研修会愛知大会での内容等を振り返りつつ書いてみたいと想います。
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過日、8月28日(日)・29日(月)の2日間、ホテルサンルートプラザ名古屋で漢方鍼医会第21回夏期学術研修会愛知大会が開催されました。
主題「漢方はり治療の展望「、副題「気血津液論、邪論、剛柔論などいかに臨床応用するか「ということで始まりました。
全国から130名近い人が参加され、滋賀漢方鍼医会からも13名の先生が参加することになりました。
開会式では森野弘高実行委員長から、台風10号の影響を考慮し、明日2日目の研修は午前のみで切り上げるという苦渋の決断をさせて頂いたとの話から始まりました。
最悪の状況を考慮しての決断ですから、少し残念な思いはありましたが、その分内容を凝縮した形で指導に当たられた先生も受講した我々も普段以上の集中力をもって研修に当たることができたように想います。
午前は、『季節の中での邪の治療へ』との演題で隅田真徳先生による会長講演がありました。
本会ではここ数年精気論による治療だけでなく、邪論による治療も取り入れようと本腰を入れ始めました。
邪論の治療では旺気している臓に邪があたるケースが多い、あるいはその季節の邪(時邪)が治療の対象となるケースが多いという観点から実践するようになってきています。
会長も述べられていましたが、その季節論も六気(運気論)だけでなく従来会が基準としてきた五季(難経)も研究の対象として取り組んで行こうとのことでした。
当日8月の28日は、四の気で対応する臓は脾になり、五季では立秋を過ぎて秋となり対応する臓は肺となります。
私は実技研修では研究部の3班として参加しましたが、3時限目の邪論の研修ではこのような形で当日は脾と肺を中心として邪を診ていくことが多かったように想います。
実際の治療では数脈の場合はその陽経から、また浮脈が強い場合も陽経から手を着けるというケースが多く、さらに浮や数脈の場合、陰経であっても陽性の強い心や心包、また肺を触ってうまく行くこともあることを学びました。
勿論診察・診断は、脉診や腹診、尺膚診などを総合的に診ていきますが、この際の診察はいずれも皮毛を触るようなかなり軽いものです。
特に菽法脉診の三菽の位置は重要となります。
最初は三菽の位置で脉が指に触れないと不安になって自然と脉を探しに指を押し込むことになってしまいます。
このような癖を付けてしまうと正しい脉診をすることはできません。
1時限目の基礎修練のところでは、これら菽法脉診の三菽の指の当て方、位置確認を徹底しています。
また今回は基本刺鍼において、邪を瀉すのにまずは取穴したら経絡に垂直に衛気を指で払ってから営気の手法を行うということを徹底されたように想います。
2時限目は気血津液論による研修の時間でした。
私は今回の夏期研を切っ掛けとして従来の気血津液論を中心とした治療から邪論の治療へと大きく転換することになりました。
性格に言えばもう少し前から邪論の治療に取り組んでいましたが、この夏期研でかなり方向性が定まったということでしょうか。
現在私の治療室では邪論での治療が9割、気血津液論の治療が1割くらいだと想います。
以前とは大きく変わってしまいました。
しかし、今回の研修に参加して、気血津液論と邪論とを混同して混乱しておられる人が少なからずおられるということを感じました。
これは2日目のパネルディスカッションの班の中でも話したことですが、気血津液論で治療してうまくいっているのなら無理に邪論で治療する必要はないと想います。
どうしようもない臨床の壁にぶち当たった時、その時に一つの方法として邪論での治療を考えればよいのではと想います。
これは私も迷ったから解ることですが、気血津液論と邪論とは全く別物として頭を切り換えてやらないとうまく行かないような気がしています。
パネルディスカッションの中でもフロアとパネラーとの話がなかなかかみ合わなかったのはその辺りを混同しているか、全く切り分けて考えておられるかの違いではないかと感じました。
邪論については、やはり脈状診のレベルを向上させること、それを補助するものとして腹診や尺膚診、問診があります。
いかにそれらを臨床の中で総合的にとらえ治療効果を上げうるかだと想います。
邪論の治療がいくら素晴らしいと言っても、我々は仕事としてやっている限り治療効果を出せなければそれは本末転倒ですから…。
とにかく今回の夏期研でも多くの先生から沢山の刺戟を受けました。
大阪の森本茂太郎先生がおっしゃられていましたが、「邪論の治療は難しくない。教え方の問題でしょう」と。
漢方鍼医会には多くの素晴らしい先生がおられます。
長年苦労して得た知識や技術を惜しげもなく後輩に公開し指導してくださいます。
漢方医学はあまりにも広大で一人が懸命に勉強したとしても得るものはほんの僅かなものでしょう。
一緒に勉強する仲間が一人でも多く、互いに意見を述べ研究、検証、研修というステップを踏みながら進めていくなら、はるかに短時間で多くの物を得ることが可能になると想います。
ひょっとしてこのブログを見てくださった鍼灸師の先生、または鍼灸治療に興味を持たれて鍼灸学校に通われている学生の方々、一度漢方鍼医会の研修会に参加してみてください。
鍼灸に対しての見方、考え方が変わるかも知れません。
少なくとも色々刺戟を受けることは間違いないと想っています。
今回は邪論のことにしぼって書かせて頂きましたが、気血津液論は我々の治療の根本になるものだと想っています。
どれも疎かにはできません。
我々も素晴らしい病苦除去の実力ある臨床家を目指してこれからも切磋琢磨してがんばっていこうと想います。
最後は何か漢方鍼医会のアピールになっちゃいましたけど…。(笑)
今は季節の変わり目でもあります。
皆さん、どうか時邪にやられないように元気でこれからのよい季節を楽しくお過ごしください。
では、またどこかで。
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2016-09-19T18:40:00+09:00
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「梅干し」と「うなぎ」の食べ合わせが悪いってホントなの!?
いやいや、今日も暑いですよねぇ。
うだるような暑さとはこのことですね。
言いたくないけど、やっぱり暑いわー!!
こう暑いと何か食欲も今一ですよね。
皆さんはいかがですか?
喉ごしのいいうどんとか、ソウメンとか、キンキンに冷えたビールとか…。
外出したと...
うだるような暑さとはこのことですね。
言いたくないけど、やっぱり暑いわー!!
こう暑いと何か食欲も今一ですよね。
皆さんはいかがですか?
喉ごしのいいうどんとか、ソウメンとか、キンキンに冷えたビールとか…。
外出したときにはどうしても冷たいお茶やかき氷なども食べたくなりますよね。
外でのお仕事などされている方は特に栄養が偏らないように、また冷たい物を摂りすぎて体を冷やしすぎないように気を付けてくださいね。
ところで、今日7月30日は何の日か知っておられますか?
今日は「梅干しの日」だそうです。
実は私もラジオを聴いていて知ったんですけど…。
昔から「梅干しを食べると難が去る」と言われたりしますよね。
それで「なん」が「さる」ということで7月30日になったということだそうです。
また梅干しを食べるだけでなく、「恵方に向かって食べる」と難が去るとか…。
そして今年の恵方は東北東だそうですよ。
これって何かありましたよね?
そうそう、節分の時に巻き寿司をまるかぶりするやつ…。
皆さん、お商売がお上手。。。 おほほほほ
まあ、それはいいとして・・・
皆さんもご存知の通り、梅干しにはクエン酸が多く含まれていて「疲労回復」にとてもよいとされていますよね。
また梅干しは「食べ物、水、血の三毒を断つ」とも言われています。
そういうことで昔の人は、旅先で熱病や風土病にかからないよう梅干しを薬として持ち歩いたようですね。
私のお祖母さんが「梅はその日の難のがれ」と言っていたのを思い出しました。
まさに暑くて体調を崩しがちなこの時期には、ピッタリの食べ物なんですよね。
食中毒の予防にもなるし、夏にこそ摂取しておきたい食品でもありますね。
それで今日は偶然にも「土用の丑の日」でもあったんですね!?
「梅干し」と「うなぎ」って昔から食べ合わせが悪いとか!言われてませんでしたか?
確かありましたよね?
そうだったら、今日は大変なことになるんとちがうの…!?
ちょっと気になる・・・
大いに気になる・・・
調べてみよっと。。
ウェブサイト【日本気象協会 tenki.jp】によれば、「栄養的・医学的には全く問題なく、むしろ理にかなった相性の良い組み合わせ」とのことです。
うなぎに多く含まれるビタミンB1と梅干しに含まれるクエン酸は、いずれも疲労回復に効果的な栄養素で、組み合わせることによって、スタミナアップ、夏バテ予防に大きく役立つとのことだそうです。
さらに、梅干しの酸味が胃酸の分泌を促し、うなぎの脂分の消化を助けるので、消化不良や食後の胃もたれを軽減してくれるとのことです。
結局、何も怖がることはなかったということですね。
だとしたら、なぜ昔から梅干しとうなぎは食べ合わせが悪いと伝えられているんでしょうねえ??
「てんぷら」と「スイカ」もそうでしたよね。
今度はこちらの方が気になってきた!?
まあ、きりがないので今日はこの辺で失礼しますけど…。
ぜひぜひ今日の夕食には梅干しとうなぎを一緒に食べてみてみてくださいね。(笑)
うわー、楽しみだわー・・・
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2016-07-30T17:45:00+09:00
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『パワーナップ』たった20分で仕事の効率がアップ!
毎日、蒸し暑い日が続きますが、皆さんはお元気にお過ごしでしょうか?
今年はNASAの発表では、『史上最も暑い夏』になる見込みだと発表されているようです。
大手ビ―ル各社もこの猛暑に向けて、ビールの生産量を増やす態勢だとか…。
それはともかく、今年の梅雨明...
今年はNASAの発表では、『史上最も暑い夏』になる見込みだと発表されているようです。
大手ビ―ル各社もこの猛暑に向けて、ビールの生産量を増やす態勢だとか…。
それはともかく、今年の梅雨明けはいつ頃になるんでしょうかねえ?
九州地方では多量の雨が降るかと想えば関東地方では水不足だったり…。
でもこのところの局地的豪雨もあって水不足は解消されているのでしょうか…?
ただ、大きな被害が出ないことを願います。
それで、ジメジメと不快指数が高くなるこの時期は、夜も寝つきが悪くなりがちですよね。
睡眠不足でツライ!なんて日が多くなったりはしていませんか?
そのような中、アメリカでは『パワーナップ』(昼寝)の取り組みがいろんな企業の間で増えているようです。
なぜかというと、昼食後にたった20分の昼寝をしただけで、仕事の効率や業績が格段にアップ!ということだそうです。
そもそもパワーナップとは?ということですが…。
一言で説明すると、短時間で効率的に睡眠を補い疲労を回復させるための睡眠法です。
パワーナップは普通の昼寝や仮眠、夜にとる睡眠とは異なります。
睡眠効率の良さこそがパワーナップお勧めの理由であり、最大のメリットといえます。
ところで、睡眠不足が日本経済に与える影響はどれくらいだと想いますか?
睡眠不足になると生産性が低下し、年間3兆5000億円の損失を出すとの計算結果も出ているようです。
逆に言えば、睡眠不足が解消されれば3兆5000億円の利益が出る!ってことですからね…。
昼寝の効果については他にも様々な研究が行われているようですね。
昼食後に昼寝をすることで、仕事効率が34%アップ!注意力が54%アップ!だそうです。
大事な仕事や商談の前にはお昼寝を!ですね。
また昼寝の効果としてストレスの軽減、また心臓病で死ぬ確率が64%も低下するとの研究結果も出ているようです。
ではでは、ここでパワーナップのやり方について述べてみたいと想います。
ルールを守って正しく行わないとタダの中途半端な仮眠となってしまいますので注意が必要です。
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1) 昼食後の自然な眠気を利用して昼寝する。眠れても眠れなくてもかまいません。ただ目を閉じてぼーっとするだけで大丈夫です。
2) 昼寝前にコーヒーや紅茶などカフェインをとる。カフェインは目を覚ます作用があります。口に入れてから30分後くらいに効き始めますので、昼寝前にとっておけば楽に目を覚まして活動を再開することができます。
3) タイマーをかけて20分だけ昼寝する。30分以上昼寝すると、脳が熟睡モードに入って目覚めが悪くなり、かえって起きるときに激しいダルさを感じることになるからです。
4) リラックスできる姿勢で寝る。わざわざ仮眠室などで横になる必要もなく、パワーナップは座ったままで机に突っ伏した状態で目を閉じているだけでもOKです。
5) 起きたら軽いストレッチで体を目覚めさせる。体を軽く動かすことで活動モードに入ります。
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以上のことを踏まえながら仕事や勉強中に、疲労で脳のパフォーマンスが落ちて効率が悪くなったらパワーナップを行ってみてはいかがでしょうか。
それから最近の医学的新事実として、高齢者の1時間以上の昼寝は脳梗塞のリスクが高まる!と言われています。
1時間以上寝てしまうと深い眠りに入ってしまうため、起床時血管に対して負担をかけることになってしまうのだとか。
その結果、血圧も上昇して脳梗塞や心筋梗塞など、血管に関わる重大な病気のリスクが高まるとのことです。
やはり昼寝は20分程度が目安ということですね。
ところで、かの偉人ナポレオンは「1日3時間しか寝なかった」というのは有名な話として伝えられていますよね。
でも実のところは慢性的な不眠症で、夜に3時間程しか眠れなかったそうです。
そのため昼寝の習慣もあったようですし、会議中や馬に乗って移動している最中にも居眠りをしていたとの記録もあるそうです。
またナポレオンは、一瞬にして睡眠に着くことができる天才だったそうです。
戦闘中に大砲がガンガン放たれていても、赤ちゃんのように寝ることができたそうですから…。
肝が据わっているというか、偉人はやはり何処か違いますね。
ケネディ、レーガン、クリントンらのアメリカ合衆国の歴代大統領もよく昼寝をしたと言われています。
レオナルド・ダヴィンチやスティーブ・ジョブズも、昼寝を取り入れて常に脳をクリアにしていたとのことだそうですよ。
皆さんもうまく取り入れてみてはいかがでしょうか。。
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2016-07-15T15:27:00+09:00
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赤ちゃんの鳴き声は「ラ」の音って知ってましたか??
前回のブログ
「わたぼうしコンサートをきっかけに・・・」
の中でも少しお話しましたが…。
チューニングのことについてもう少し書いてみます。
結果から言いますと、本来人の声に楽器を合わせるのがチューニングのルーツということです。
歌手の谷村新司さんがラジ...
「わたぼうしコンサートをきっかけに・・・」
の中でも少しお話しましたが…。
チューニングのことについてもう少し書いてみます。
結果から言いますと、本来人の声に楽器を合わせるのがチューニングのルーツということです。
歌手の谷村新司さんがラジオやテレビの中で時々お話をされたりしていますね。
お聞きになられた方もあるんじゃないかと想いますが…?
その中で「音」についてのお話をされていたことがありました。
「音」という字を崩すと、立つという字と、日という字になります。
「日」は太陽を現し、「立」は生まれるとか立ち上がるという意味があるようです。
すなわち、太陽が立ち上がることが、「音」ということになるのですが…?
これを解く鍵は「ドレミファソラシド」の音階にあったということです。
ドレミファソラシドはイタリア語で、音階の「ソ」の語源は「SOL」(太陽)から来ているそうです。
ソーラーシステムとか言ったりしますよね。
そして太陽の「ソ」の音は、日本語では「と」と表現します。
ドレミファソの「ソ」は、はにほへとの「と」ということです。
そして、「と」の音から始まっていきますよ、というマークがとおん記号ということです。
このとおん記号は渦を巻いていて、これはアルファベットの「G」の形から来ているとのことです。
すなわち、ソというのは、Gであって、との音でもあるということです。
これでピンと来た方もあるのではないでしょうか…。
これは私が勝手に想像していることですが、太陽系において太陽は中心にあります。
太陽こそが太陽系の始まりでありすべての元になっています。
ですので太陽と同じ意味を持つ「ソ」の音は音の元であり、音の始まりであるということ。
これが「音」という字の意味だと想っています。
想っているというのは、ここのところを聞き逃したか?忘れてしまっています。
おそらく谷村さんは何処かでこの辺りも詳しく話されたりしておられるのではないでしょうか。
実はこの話にはまだ続きがあり、太陽がソの音ということで、その下の音であるドレミは地球の中の音だそうです。
ここからは谷村さんの独特な見方、考え方だと想うんですが…。
結構納得というか面白いです。
人間の体は縦に「ドレミファソラシド」の音階になっていて、「ド」は股の間で土の音。
「レ」は臍(へそ)の少し下の丹田あたりで火の音。
「ミ」は臍のあたりで子宮や水に関係があり、これが水の音。
このドレミ、すなわち、土と火と水が地球を意味します。
先に述べた「ソ」の音は心臓のところで太陽を意味しています。
「ラ」の音は喉のところで宇宙を意味し、声に関係があります。
それで「ファ」ですが、これは地球(ドレミ)と太陽と宇宙(ソラ)の間で揺れ動いているところ。
すなわち、みぞおちのところが「ファ」で風の音を現します。
ちなみに「c」のコードは「ドミソ」の和音ですが、これって大地と水と太陽の和音だと考えると何かステキですね。
ちょっと飛びましたが、次は「シ」の音になります。
これは眉間のあたりの第3の目と呼ばれるところで、松果体と関係があります。
ここが「シ」の音で宇宙の果て、意味としては何もないという「虚無」を現しています。
そして最後は1オクターブ上の「ド」ということですね。
これは天使の輪っかのように頭の上約13糎くらいのところにあるとのことです。
ドは先にも述べましたが、土を現しています。
シのなにもないところから、また形のある土へと転じていく…。
まさに人間の体を小宇宙ととらえたような話であり、生命の輪廻転生を感じさせられますよね。
人間(生物)は死ぬと、その生命は大宇宙の生命の中に溶け込んで何もない状態になるとも言われたりします。
本来の生命の状態にもどるということだと想いますが…。
仏法では冥伏と言ったりしますが、これがまた新たに縁を受けてまた新たな星に形あるものとして生まれ変わっていくということですね。
それで、どうして、「ラ」の音でチューニングをするのか?の話にもどりますが…。
その理由はこれまで書いてきた通り、「ラ」という音階を担当してるのが声であるということです。
人間の声に楽器をあわせるということ、だからオーケストラなどで皆がチューニングをするときは必ず「ラ」の音なんですね。
しかも、「ラ」の音を出した瞬間にそれは宇宙に繋がり、天国(天空)へ捧げる曲を始める合図ということです。
何かすごい話ですね。
例えば、ラジオからは電波(波動が出ています。
チューナーを動かし、この波動に合わせると声や音楽が綺麗に流れちゃんと聞くことができます。
これをチューニングといってますが、実は波動を合わせるということもチューニングです。
東洋医学では宇宙と人体とが一体化するようなイメージをして全身に気を流すようなこともします。
実は人間の波動と宇宙の波動がピッタリチューニングできたとき、勿論体調を整えることもできますが、すべて自分の思うままに事を進めていけるようになるのでは…!?なんて想ったりしています。
前回のブログで、赤ちゃんの泣き声は万国共通の440ヘルツの「ラ」の音で泣くという話をしました。
これってすごいことだと想いませんか!
赤ちゃんは生まれながらに宇宙と繋がることをしているんです。
人間は本来、無意識に体や心にとって、とてもよいことをしようとしているんでしょうね。
大人になるにつれ邪な考えや、変な知識が邪魔をしてうまく行かなくなるんでしょうか…?
もっと自然を愛し、もっと素直にならねば…。
ということで、長々と書きすぎてしまいました。
谷村さんはお話しもうまいし、何より声がいいですよね。
アリスの頃から私は大好きです。
今もアリスの『遠くで汽笛を聞きながら』をギターで練習中です。(笑)
やっぱり音楽っていいですね。
ともかく心の琴線にびんびん響いてくるようなよい曲を聞いたりして、心も体もゆったりリフレッシュして楽しく元気な人生を送りたいものですね。
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2016-03-17T23:38:21+09:00
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わたぼうしコンサートをきっかけに・・・
皆さんは小学生の頃にハーモニカやリコーダーなどの楽器を体験されていると想います。
また小さい頃からピアノやヴァイオリンを本格的に学んでこられた方もあるでしょうね。
私といえば、何か楽器を専門的に学んだということはないんですが…。
どちらかと言えばアウト...
また小さい頃からピアノやヴァイオリンを本格的に学んでこられた方もあるでしょうね。
私といえば、何か楽器を専門的に学んだということはないんですが…。
どちらかと言えばアウトドア派というのか体育会系というのか、子どもの頃はほとんど外で遊んでばかりでしたね。
そんなことで、楽器にはこれといった興味も持たずにいました。
でも高校生になって、初めてギターをやりたいと想って練習を始めたのを思い出します。
それは当時歌うボランティア「わたぼうし」というのがあり、障害者の書いた詩に曲を着けて歌うというものでした。
全国あちらこちらでコンサートが行われ、大津で行われたときに私も地元曲として参加したことがありました。
その時はまだギターは触ったこともなく歌だけの参加でした。
でも、その時に初めて自分でギターを弾いて歌ってみたいと想いました。
それがギターを始めるきっかけでした。
そして親にモーリスのアコースティックギターを初めて買ってもらいました。
当時で3万円くらいのギターだったと想います。
ギターは友人にコードなど教えても らいながら練習をしました。
ほとんど我流でしたがそれなりにフォークソングなど弾いちゃったりして…。
しかし社会人になって、ギターも時々引っ張り出してちょこっと弾いたりするだけとなりました。
それが昨年暮れに友人がネットでギターを買ったとのこと…。
私もネックが反ってしまっているのもあって新しいギターがほしくなり、その友人と同じ処で中古のギターを買うことに…。
中古でもとてもメンテが行き届いていてステキナギターが届きました。
モーリスのトルネードSXというやつです。
エレアコなんですが、アンプも買ってまた違った音色も楽しんでみたいと想っています。
ところでギターってチューニングをするのがちょっと大変。
絶対音感はないようなのでチューニングメーターを使ってやればいいのでしょうけど…。
私の場合メーターの画面が見えないので、誰かといるときにしか使えません。
でも耳を育てることもしたいので、音叉を使ったりピッチパイプを使ってやっています。
まず5弦のチューニングからということで、これをピッチリと合わせるのが難しい!?
もうチューニングだけで疲れてへとへとになっちゃいますね。(苦笑)
ところで、ギターの5弦の開放は「ラ」の音ですよね。
楽器をチュウニン具するときはラの音に合わせますが、これってなぜラの音に合わせるのか知っておられますか?
これは歌手の谷村新司さんがお話しされていたのですが、この質問にちゃんと答えられる日とは音楽を専門にされている人の中でもなかなかおられないとのことです。
それには理由がちゃんとあるんですが…。
皆さんは赤ちゃんの泣き声が「ラ」の音だと知っていますか?
これは万国共通で、世界どの国の赤ちゃんでも440ヘルツの「ラ」の音で泣くそうです。
もうこれが応えになっているんですが…?
谷村さんのおお話しについてはちょっと長くなりそうなので次回にということにしたいと想います。
とにかく今、私の中でギターが再ブレイクしつつあります。
ちょっとでもギターがうまくなりたいなあと想っています。
やっぱり独学では限界があるんでしょうね。
誰か近くにギターのうまい人いないのかな…?
というか、一緒にギターを弾いて楽しい時間を過ごせる人がいたらいいなあと想っています。
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2016-01-30T16:21:00+09:00
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伊吹もぐさを有名にした近江商人!!
私の所属している
滋賀漢方鍼医会
は毎月第3日曜日を基本として研修会を行っています。
いつもは「草津市立まちずくりセンター」で行っていますが、今月は治療室例会ということでにき鍼灸院をお借りしての研修でした。
この治療室例会も、始めてからもう何度目になる...
滋賀漢方鍼医会
は毎月第3日曜日を基本として研修会を行っています。
いつもは「草津市立まちずくりセンター」で行っていますが、今月は治療室例会ということでにき鍼灸院をお借りしての研修でした。
この治療室例会も、始めてからもう何度目になるでしょうか?
今では毎年年末の恒例行事のようになってきています。
いつもの公共の場所ではできない火を扱うお灸などの研修ができるのもこの治療室例会のよいところです。
今回も昨年に続いてお灸の研修を行いました。
円筒灸、茶こし灸、陶器灸ということで、3人の先生方に日頃治療室で行っておられる施灸方法をそれぞれ実演して頂きました。
その後、私も実際に円筒灸と陶器灸を受けさせて頂きました。
円筒灸ですが、背部に6箇所ほど施灸して頂きました。
最後まで焼き切ってもとても気持ちよく、施灸していただいた後は胃がぐーぐーと動いてお腹が減った感じになりました。
円筒灸の底にはあらかじめ接着剤が着いていて、施灸場所に貼り付けられ転げ落ちたりしないのもいいですね。
陶器灸は、素焼きの陶器の中に火を付けた炭を入れて施灸するのですが、最高温度は110度くらいになるようです。
ガーゼを当ててその上から施灸しますが、これは場所を選ばず据えたいところどこでも可能です。
遠赤効果もあって、いつまでもホコホコしてとても腰や足が温まりました。
最近は半米粒大やゴマ粒大など直接モグサを施灸して「熱い」と感じるものよりも、ふわっと熱さがマイルドなお灸が好まれる傾向なのかなと感じています。
私も学生の頃は、よく施灸の練習台になって、「暑い、暑い」とぎゃーぎゃー騒ぎ立てていたことを思い出します。
京都の伏見に小栗栖(おぐりす)というところがありますが、ここで行われていた打膿灸は昔から大変有名です。
私の子どもの頃は、お祖父さんやお祖母さんなどご年輩の方々には、背中や腰に大きな火傷(灸痕)が残っている方が多くおられました。
昔は健康の維持増進のため、京都に来たついでに小栗栖の灸を受けて帰ってきたといいます。
私のお祖母さんの背や腰にもこの灸痕が残っていたのを思い出します。
伝統的な灸法として日本各地で名前の残っているものは、ほぼこの打膿灸と言ってもよいでしょうね。
錦絵などにも、その光景が描かれたりしています。
昔ならではというか、現在では火傷の痕のつく打膿灸として行われているところはほとんどないのではないでしょうか?
今の人には考えられないような治療でしょうし、まず今生のすわった人にしか耐えられないでしょうね。(笑)
ところで、艾(もぐさ)と言えば伊吹艾が有名ですね。
おそらく鍼灸師なら知らない人はいないでしょう。
滋賀県と岐阜県との県境にそびえる伊吹山は、昔から薬草の宝庫と言われてきました。
織田信長がここに薬草園を開かせたことは有名です。
伊吹山は本州のほぼ中央に位置することから、北方系、南方系、太平洋気候による暖地系、日本海気候の寒地・積雪型などの植物が自生し、種類は多様に富んでいます。
艾は蓬(よもぎ)から作られますが、伊吹山の8合目辺りで取れる蓬で作られた艾は最高級品とも言われています。
この艾を全国に広めた近江商人をご存知でしょうか?
本姓は松浦、通称七兵衛という方で、「亀屋佐京商店」の6代目当主です。
七兵衛は、天明2年(1782年)に近江の坂田郡中山道60番目の宿場である柏原宿の艾屋の次男に生まれています。
七兵衛が20歳の頃、艾を売るため行商で江戸に下ります。
そして艾を売って儲けた金で吉原で豪遊するのです。
その時に、遊女に「江州柏原、伊吹山の麓の亀屋左京の切り艾」と言う歌を教え込み、毎夜宴席で歌わせます。
すると、歌の流行につれて伊吹艾の名も全国に広まっていきます。
これが日本初の「コマーシャルソング」とも言われています。
七兵衛は手にした大金で郷里で田畑を買い、嫁を迎えます。
しかしそのことが人の妬みを買うこととなり、乱暴を受けてしまいます。
ここでただでは起きないのが近江商人!
七兵衛は、早速この一件を「浄瑠璃」に仕立てあげます。
演目名は「伊吹艾」として、大阪・京で興行を行ったところ、これが大当たり!!
これによって伊吹艾の名はますます有名になり、亀屋左京は盛況を極めることになります。
七兵衛は、儲けた資金で邸宅の裏に庭園を造ります。
宿場を往来する人達にその庭園を公開し、休憩所として利用してもらうと共に、艾販売を行います。
歌川広重の絵『木曽海道六十九次』にも亀屋左京の店、隣接する庭園、休憩所の様子が描かれています。
ということで、この「亀屋佐京商店は、今もお商売をされているようです。
もしも機会があれば一度立ち寄らせていただきたいなあと想っています。
私は鍼灸師ですが、現在治療はほぼ鍼ですべて行っていると言ってもいいでしょう。
でも最近は女性も男性も冷え症の人が多く、特に不妊症で来られる女性の方は冷えの改善が不可欠と言ってもいいでしょう。
まあ、病気の改善は血流の改善と言ってもいいですし、そういうことではお灸、特に今回治療室例会で体験した陶器灸などはとてもよい治療だと実感しました。
今この陶器灸をうまく治療に取り入れられないかと色々思案中です。
鍼は鍼の、お灸にはお灸のよさがありますからね。
もしもそうなれば、患者さんにお灸のよさも実感して頂ければと想っています。
この冬は暖冬傾向とも言われたりしていますが、やはり冬ですから寒いことには変わりありません。
どうぞ皆さん、温かくしてお風邪などひかれませんようご自愛ください。
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2015-11-30T12:11:00+09:00
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中秋の名月にスーパームーン!お月様に願いを込めて!!
一昨日は「中秋の名月」でしたね。
ここ大津でも立派な丸いお月様が出ていたようです。
そして昨日は今年最大の月、そう、スーパームーンでした!
2日連続でお月見を楽しめるなんて、ラッキー!でしたよね。
また今回はスーパームーンと皆既月食が重なるとかで、普段...
ここ大津でも立派な丸いお月様が出ていたようです。
そして昨日は今年最大の月、そう、スーパームーンでした!
2日連続でお月見を楽しめるなんて、ラッキー!でしたよね。
また今回はスーパームーンと皆既月食が重なるとかで、普段と一味違った大きな赤い満月が見られたようですが…。
ただ、今回は日本からは皆既月食は見ることはできなかったようですね。
ところで、この時期になると思い出す話があります。
それは昨年タクシーの運転手さんから母が聞いたという話なんですが…。
ーーーーーーーーーーーーーーー
運転手さんの家は大の猫好きで、4匹の猫を飼っていたそうです。
ある時、迷い猫か?捨て猫か?薄汚れた猫が家にやって来たとのことです。
何処にも帰ろうとしないので、捨てられたのかも知れないと飼うことに…。
するとその猫が1週間ほど経った時、子猫を5匹産んだそうです。
運転手さんは子猫も一緒に飼ってやろうと世話を始めます。
そして何日かが過ぎた時、そう、スーパームーンのあの日・・・
親猫と子猫がしばらくの間、じっとお月様を見上げていたといいます。
何であんなに月を眺めているんやろ?と不思議に思っていたそうです。
すると、その夜から親猫と子猫が何処かへ行っていなくなってしまったとのこと…?
次の日も、また次の日も待っていたけど帰って来ません。
それから1ヶ月、もうあきらめかけていた時…。
あの親猫と子猫が帰って来たそうです。
しかし5匹いた子猫は2匹しかいませんでした。
猫が飼い主に気を使ったのだろうか?
子どもをどこかでもらってもらえるところを探しに行っていたのではないか?
そんな風に想えてなりませんとのことでした。
ーーーーーーーーーーーーーーー
本当に5匹のうち3匹の子猫はどうなったんでしょうかね?
お月様をじっと見ていたのも何かお願いをしていたのかも知れませんね。
「満月」の話題が出ると、この話をいつも思い出します。
とても気になるけれど、その時の子猫たちが何処かで元気に暮らしていることを願いたいです。
それで月のことについてもう少しだけ書いてみます。
実は「月」がどうして誕生したかは未だ解明されていないのだそうです。
月は「テラヘルツ」という波動を出しています。
これは光と電波との両方の性質を持っているもので、1秒間に1兆回の細かな波動を出していると言われています。
この波動は乱れた波動を修正する力があります。
ゆえに月光を浴びることで、心身に溜まった邪気を落として浄化されると言われています。
月が地球に最接近するスーパームーンなら通常よりもそのパワーが大きいかも知れません。
昔から月を見ると悲しみなどのネガティブな感情が出てきたり、体調に変化を起こしたりするので、あまり見てはいけないと言われたりもします。
しかしこれらは誤りであり、波動の調整が進に連れてネガティブからポジティブな感情に変わってくるものです。
また昔から、月が写った水を掬って目を洗ったり、あるいはその水を飲むと体によいというのは、これは月の波動を水に移して良い影響を受けようとしたものです。
昔の人は体験的に月の波動を無意識に感じ取っていたのかも知れませんね。
先ほど「月」がどうして誕生したかは解明されていないと書きましたが、月は衛星にしては大きすぎるのです。
他の惑星にある衛星に比べて、この地球の比率から言ってもやはり月は大きいのです。
ある人の話では、月は太陽系全体の波動調整の星だそうです。
真相は解りませんが、月にはきっと生命体にとってよい影響を与える存在であるような気がしています。
ちなみに先の話をしますが、2018年の1月1日はスーパームーンだそうです。
元旦の日の出を眺めて、夜にはスーパームーン・・・
なかなかいいんじゃないかと想うんですが…。
私たちも小宇宙として大宇宙の中で生かされていることを実感しますね。
世知がない世の中ですが、我々も自然の流れを意識しながら悠然と生きたいものですね。
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2015-09-29T22:20:00+09:00
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月刊誌『はつらつ元気』10月号に掲載されました!!
最近健康を支えるキーワードとして話題によく出てくる腸内細菌・・・
お通じ、美肌、ダイエットのためにも「腸内細菌の改善」が大事だと言われています。
テレビや雑誌でも特集を組んだりしていることからもその注目度がわかります。
私が以前にこのブログでもそのこと...
お通じ、美肌、ダイエットのためにも「腸内細菌の改善」が大事だと言われています。
テレビや雑誌でも特集を組んだりしていることからもその注目度がわかります。
私が以前にこのブログでもそのことについて書いたものがあります。
【あなたのウンチ、オナラはくさくないですか!?】
またその後に書いた
【リラックスしながらガス抜き体操!】
があります。
2008年に書いたものですから7年前のものになります。
その頃は100兆個と言われていた腸内細菌ですが、現在では1千兆個とも言われています。
またその菌の種類も100種類程度と言われていたものが、今では1000種類とも見積もられています。
研究も進み新たな発見があり、医学的常識も日々変わり進歩してきていますね。
ところで、先月8月のある日、月刊誌『はつらつ元気編集部から1通のメールが届きました。
私のブログ「2008.04.28【リラックスしながらガス抜き体操!】を読ませて頂きました」とのこと。
今度10月号では「腸内フローラ」について特集を組むことになり、ブログに書かれていた「ガス抜き体操」の記事について掲載させて頂きたいとのことでした。
それで日を改めて東京から取材に来られることになりました。
自己の入院中の体験記、漢方はり治療の話やその症例、また【ガス抜き体操】については実際に実演してみたり…。
そんなことで『はつらつ元気』10月号に3ページにわたり記事が載ることになりました。
9月に入ってから完成本が送られてきました。
腸内フローラについての特集であり「ガス抜き体操」が今回私どものメインですから、鍼灸の話が中心でないことだけがちょっと残念なところではあります。
でも編集部の方の目に停めて頂いたことで、ブログに書いた記事がこのような新たなものに生まれ変わるなんて…。
何かとても不思議な気持ちになりました。
何処でどのような縁があるかわかりませんね。
これからもコツコツとブログも続けていこうと想います。
が、しかし、…。
私は文章を書くことは決して嫌いではないのですが、でも筆まめではないので気が乗らないと全く書く気になりません。
ブログを読んでくださる患者さんからは、「もっと沢山書いてくださいよ!」と言われることもあるんですが…。(苦笑)
本当に申し訳ないのですが、これからもマイペースでやっていきますね。
それがやっぱり私には長続きするために必要なことかなと想っています。
せっかくアクセスしたのに「何も書いてへんやん!」って怒らないでくださいね。
そういうことは多分にあると想いますが、どうぞこれからも時々時間のあるときにアクセスしてくださると嬉しいです!
ということで、今日はもう疲れたので、これから家に帰って飯くって、風呂入って、ヘーこいて寝よっと・・・
ガス抜きは大事ですからね!(笑い)
お下品で、どうもすみません。
では、またお会いしましょう!!
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2015-09-14T20:46:00+09:00
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30周年記念セミナー&合宿が終わりました!親睦深まる合宿編です!!
30周年の記念セミナーも無事終わり、後は飲んで騒ぐだけ…。
お迎えのマイクロバスに乗り込みながら、冷たいビールが速く飲みたい!と想っていたのは私だけではないはず。(笑)
渋滞気味の道路を恨めしく想いながら、一路アヤハレークサイドホテルへ…。
実はこのアヤ...
お迎えのマイクロバスに乗り込みながら、冷たいビールが速く飲みたい!と想っていたのは私だけではないはず。(笑)
渋滞気味の道路を恨めしく想いながら、一路アヤハレークサイドホテルへ…。
実はこのアヤハレークサイドホテルは4年前に滋賀漢方鍼医会の合宿の時にもお世話になりました。
その時の様子は、
初めての滋賀漢方鍼医会合宿!!
をご覧ください。
ホテルに到着すると荷物を部屋に置いてから全員びわ湖岸に出て記念撮影です。
その後はお風呂組と散歩組に分かれて食事までの時間をゆっくり過ごしました。
私は滋賀県に住んでいながらこのところびわ湖岸にまで足を運んでいなかったなあと散歩組に加わりました。
今は休館となってしまった滋賀県立琵琶湖文化館まで行ってUターンして帰ってきました。
そしていよいよ午後7時からは懐石料理で宴会となりました。
乾杯の前に一言ということで話は短めにすませたものの、自分の中ではこの30年を振り返って様々なことが頭を過ぎっていきました。
この滋賀の地に経絡治療の勉強会として発足したのは昭和60年の2月だったと想います。
その頃は東洋鍼医学会滋賀支部としてスタートしました。
私はまだ鍼灸学生であり、入会は卒業した昭和62年の4月だったと想います。
しかし当時担任の古木茂太郎先生が会発足に関わっておられたこともあって、学生時代から竹馬の友であり同級生の二木清文先生と一緒に勉強会に参加させて頂いていました。
それから30年、短かったような、長かったような…。
この間には東洋鍼医学会滋賀支部から滋賀漢方鍼医会へと移行し、また移行するときに2年の空白期間があるのですが、ここは滋賀経絡臨床研究会として活動しています。
現在発足当時のメンバーは誰一人として残ってはおられませんが、しかし私たちをここまで導いてくださったのは紛れもなく発足当時の先輩の先生方です。
知恩報恩の想いを忘れず、我々もこれから40周年、50周年を目指して漢方はり治療の普及啓蒙に努めていかねばと決意を新たに致しました。
宴会の後は男性陣の一室を2次会の会場として飲み直しです。
鍼灸専門で自立するまでの苦労話、それこそ杉山検校ではないですが、「鍼医か、もしくは死か」くらいの想いで今の地位を築いてきたという先生もおられます。
開業されたばかりの先生には、かなりの刺激的な話ではなかったでしょうか。
酒を互いに酌み交わしながら深夜まで熱く熱く語り合い親睦を深めることができました。
次の日の朝は6時に起床して皆でお風呂に行って気分もさっぱり!
朝食も美味しくて私はご飯をお代わりしてしまいました。
そして9時からは実技研修ということでお昼前まで行いました。
まず滋賀では定番となっているローラー鍼と円鍼の使い方を徹底して学びました。
後に
脉診流 にき鍼灸院
の院長である二木清文先生の考案された「邪専用鍼」の使い方についての研修です。
互いにモデル患者となって実際に治療してみましたが、この邪専用鍼はお灸の替わりに用いることができ、視覚障害者にとってはとってもありがたい治療具です。
左右対象に用いることでより効果が実感できると想います。
昨日の“てい鍼”体験セミナーでも感じていましたが、使用している「森本式てい鍼」や「にき式てい鍼」の開発が新たな治療技術を産み、それを可能にしてきたのではと想うことがあります。
この邪専用鍼もそうですが、治療器具も治療技術も日々改良が加えられ進歩発展していくのだと実感しました。
お昼前には合宿も終了となり、あっという間の2日間でした。
やっぱり参加すれば毎度のことながら獲るものは沢山ありますし勉強になります。
今回のセミナーに関しては滋賀漢方鍼医会初めての試みとなりました。
予定していたより参加人数は少なかったですが、終わってみれば少ないことでかえってより密度の濃い研修ができたのではないかと想っています。
今後はそのところも踏まえてより良い勉強会ができるように皆で相談しながら進めて行きたいと思っています。
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2015-07-31T21:55:00+09:00
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30周年記念セミナー&合宿が終わりました!まずセミナー編です!!
過日7月19日(日)、20日(月)と滋賀漢方鍼医会の30周年記念のセミナー&合宿を行いました。
これは30周年ということもあり、何かやってみよう!と昨年度末に案が持ち上がり、急遽学術広報部で具体的に企画して頂き実施の運びとなりました。
当日は近畿圏内を...
これは30周年ということもあり、何かやってみよう!と昨年度末に案が持ち上がり、急遽学術広報部で具体的に企画して頂き実施の運びとなりました。
当日は近畿圏内をはじめ、遠くは広島や宮崎県からの参加もありました。
当初予定していた人数よりは少なかったものの、熱気ある充実したセミナーになりました。
テーマとしては【刺さない鍼“てい鍼”体験セミナー】ということで開催させて頂きました。
これは午前の会長あいさつのところでも述べたのですが、巷では「鍼は何となく恐い」とか、「鍼は痛いからいやだ」というマイナスのイメージがあったり…。
また鍼灸師の中にも「鍼は刺してなんぼのもの」といった考えや、また「刺さない鍼“てい鍼”で、どうやって治療効果を出すのか?」という疑問をお持ちの先生もおられたり…。
我々滋賀漢方鍼医会では、これまで“てい鍼”にウエイトを置いた研究を進めてきています。
そして“てい鍼”でも治療効果を出すためのノウハウを積み上げてきています。
まさに痛くなくて喜ばれる治療!!
やはり実際に体験して頂くのが一番理解を深めて頂けると想い今回のセミナーの開催となりました。
そこで“てい鍼”を使用するうえでのメリットは色々あると想います。
まずは刺さらない鍼ですから、当然痛みはありません。
また鍼を体に刺入することがないため、偶にニュースなどで耳にする肺気胸や折鍼などの事故もあり得ません。
また衛生的にも全くもって安全な治療法です。
あとはこれで治療効果を出すことができれば…、ということだと想います。
この“てい鍼”については、本会代表である二木清文先生による30周年記念講演の中でも述べられています。
「鍼は元々刺すことが目的ではなかった?霊枢『九鍼十二原篇』からー経絡治療の歴史を解説ー」という演題にて、まさに刺さない鍼の歴史的変遷を語りつつ、その治療効果の神髄を述べて頂きました。
また本会学術広報部長の岸田美由紀先生による「基調講義」ということで、刺さない鍼“てい鍼”でも治療効果を出すためのポイントを詳細に解説して頂いています。
そして午後からは午前の内容を受けて1時限から3時限までそれぞれ70分間の実技指導となりました。
刺さない鍼“てい鍼”で効果をあげるためにはまず「気」の存在なくして語れません。
取穴するとき、鍼をするとき、いずれも治療家自信が自然体で構えることが不可欠です。
これはムダな力を抜いて気が流れやすくするためです。
勿論良いはり治療をするために心の平静は言うまでもありません。
また経絡治療を一言で言うならば、「虚実を弁えて補瀉する」ということになります。
この補瀉法は衛気、営気の手法によって使い分けます。
ここにも鍼を軽く握る、鍼を立てる、寝かせる、押手は軽く、等々とテクニックがあります。
また1本1本の鍼をする度にその変化は体表に現れてきます。
それら肩上部・腹部・脉に現れる変化を正しく捕らえて治療の適否を判定していきます。
こういったことを総合的に直接体験し実践していただくことで“てい鍼”でも驚くほどの治療効果を出すことができます。
鍼の技術というものは1度や2度習っただけでは到底会得することはできません。
しかしちゃんとした先生に着いて指導していただくことでそのスピードは桁違いに変わってきます。
今回参加してくださった先生方には手から手への指導を心がけ、滋賀のメンバー一同全力を尽くして指導に当たらせて頂きました。
本当に指導する側も受ける側もあっという間の時間でした。
その後嬉しいことに、遠くからセミナーを受講してくださった先生の中に、継続して勉強したいとすでに例会参加の申し込みを頂いています。
次回のセミナーは今のところ予定はしていませんが、もしも第2弾があるとしたら今度は学生さんにも多く参加して頂きたいと思っています。
滋賀のメンバーはこの後ホテルへ移動し合宿および祝賀会となるのですが、長くなるので続きはあらためてということにしますね。
ではでは。
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2015-07-26T12:08:05+09:00
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若い女性にも「抜け毛」に「薄毛」が増えています!?
最近、男女を問わず「抜け毛」や「薄毛」などで悩む人が増えているそうです。
昔は「ハゲおやじ」と言われるくらい髪の悩みは専ら男性だと想っていたのですが…?
ちなみに男性のハゲの原因は遺伝によるもので、女性の場合は睡眠・栄養・ホルモンバランスの崩れから来る...
昔は「ハゲおやじ」と言われるくらい髪の悩みは専ら男性だと想っていたのですが…?
ちなみに男性のハゲの原因は遺伝によるもので、女性の場合は睡眠・栄養・ホルモンバランスの崩れから来ることが多いようです。
とりわけ女性にとっての髪の悩みは深刻なようで、抜け毛や薄毛などを専門に扱っているクリニックでは年々相談に来る女性が増えてきているようです。
以前に書いたブログ
抜け毛っていやですね!もご覧ください。
ここ近年の女性の社会進出は目覚ましく、男性スタッフを束ねる女性リーダーも珍しくなくなりました。
残業や飲み会、人付き合いも多くなり、生活パターンがまさにおやじ化してきています。
また過度なダイエットなどで栄養のバランスが崩れてしまっている女性が多いことも懸念されるべきことです。
髪は漢方では「血余」と言って、血流が悪いと髪に十分な栄養を送ることができず抜け毛や薄毛の原因になります。
また加齢による衰えは誰も免れることはできません。
30代後半ともなれば白髪もちらほら、後は下り坂…。
女性は頭頂部から知らない間に薄毛になっていく傾向があるようです。
とにかくストレスを貯め込まず、睡眠・栄養・ホルモンバランスを崩さない生活習慣がとても大切です。
現在無月経や生理不順のある方は不妊症のこともありますが、髪の健康から考えても速く治療をするなど体調を整えられることをお薦めします。
また朝しゃん、パーマ、カラーリングなど女性は髪にダメージを与えることが多く、その辺も注意すべきことだと想います。
洗った髪は湿ったままで放置せずドライヤーでしっかり乾燥される方が清潔を保てます。
シャンプーは1日1回で十分だと想いますし、それ以上はやりすぎかな…。
1回でも多いくらいかも?ですね。
それからこれは私の経験からですが、シャンプーは色々な情報を集めて質の良いものを選んでください。
そうでないとシャンプーをすればするほど髪が傷んでさらに悪化します。
結論から言うと、私は体を洗う石鹸で頭も洗っています。
30歳を超えた頃から頭頂部がはげてきたのです。
父方ははげの家計ですし、母の方は大丈夫そうなので、その子どもである私のはげる確率は50%。
ずっと通っている散髪屋のおじさんも「これはちょっと危ないな?」と言われていました。
シャンプーも色々試したりしましたが、結局石鹸に落ち着きました。
これはある友人のお祖父さんが若い頃から石鹸で頭を洗っていることを聞きました。
80歳を超えても髪がピンピンのふさふさだとのこと。
何かピンと来た私はそれ以来石鹸で頭をマッサージするように洗っています。
50歳を超えた今、年相応に少し薄くはなっていますがはげずにすんでいます。
何かよれよれの髪質もしっかりした髪質に変わっています。
ある調査によると血液型ではO型が一番はげやすく、AB型が一番はげにくいという結果だったそうです。
医学的根拠はないらしく統計上の結果らしいのですが…。
信憑性はともかく、私がはげていないのはそういうこともあるのかどうなのか?
いずれにしても、健康を保つにも病気になってしまうのもあらゆる要素が複雑に絡み合っての結果です。
総合的に見て自分の体に合ったもの、良い物を捜しながら続けることだと想います。
いち早くケアしていけば被害は最小限にくい止められると想います。
何度も言いますが、女性の場合は睡眠・栄養・ホルモンバランスが特に大事です。
適度な運動もどうぞお忘れなきように!!
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2015-06-30T19:29:00+09:00
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花粉症アレルギー、PM2.5には鼻うがいを!!
「なたね梅雨」とは言うものの、4月に入ってからも雨ばかり…。
ほんとうっとうしい日が続いていましたが、皆さんはお元気にされていましたか?
ここに来てやっと春らしいというか熱いくらいの日が続いています。
でも晴れたら晴れたで、中国大陸の方から黄砂とPM2....
ほんとうっとうしい日が続いていましたが、皆さんはお元気にされていましたか?
ここに来てやっと春らしいというか熱いくらいの日が続いています。
でも晴れたら晴れたで、中国大陸の方から黄砂とPM2.5もいっぱい飛んできているようです。
ここのところ、私の治療院でも花粉症でもないのに喉や鼻がおかしいと来られる患者さんが増えています。
するとラジオでも、黄砂とPM2.5の影響で耳鼻科を訪れる患者が増加していると言っていました。
それならそれで原因が解っていることなのでマスクをするとか、外出から帰った時は手洗いとうがいを励行するとか、できる対策はあると想います。
私は時々鼻うがいをするんですけどね。
花粉症であっても、今回のようなPM2.5などの影響によるものでも喉の奥の炎症ですから、鼻うがいをされるといいと思います。
炎症の程度は様々でも鼻の奥に炎症(上咽頭炎)のある人は多いようです。
この上咽頭炎があるとアレルギーのスイッチが入りやすいとも言われていますし、また腎臓病との関連も言われたりしています。
アレルギーや腎臓病の悪化を避けるためにも早く取り組んで喉の炎症を抑えるようにしておくことが大切のようです。
そのためにも鼻うがいを実践してみてはいかがでしょうか!
でも、鼻にツンと来るのがいやだ!うまくできない!?という人もあるかも知れませんね?
そういう人は、とりあえず生理的食塩水を作ってください。
そして顔を少し上に向け、スポイトでその水を鼻の奥に向けて流し込むだけです。
これならあまり痛みもなく簡単にできると想います。
鼻が詰まるとどうしても口呼吸になってしまうのも良くありませんね。
臍下丹田(さいかたんでん)にしっかり気を充実させ全身に気をうまく巡らすにもやっぱり鼻呼吸なんですね。
口呼吸の弊害は色々言われていますから、とにかく早く鼻呼吸にもどされることをお薦めします。
この頃私の家の周りでも田んぼのカエルがげろげろと鳴き出しました。
季節的には田植えの時期でもありますね。
我が家のミー子(飼い猫)もそろそろカエルハンターになりつつあります。(笑い)
それに今日からゴールデンウィーク突入です!
PM2.5なども気になる人には気になるでしょうけど…?
せっかくですのでバッチリ対策をしながら、この晴天続きの貴重な時間を楽しみたいですね。
どうぞ事故などにはくれぐれもお気を着けてお過ごしくださいね。
ではでは。
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2015-04-29T22:42:48+09:00
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あなた!肥満のままでいいですか!?
今年の冬は暖冬傾向と言われていましたが、どうやらそれは外れのようですね。
正月は、1日、2日とここ大津でも20センチほどの雪が降りました。
遠出を避けて家でゆっくりしてゴロゴロと過ごされた方も多かったのではないでしょうか?
それで正月休みとなればお餅を...
正月は、1日、2日とここ大津でも20センチほどの雪が降りました。
遠出を避けて家でゆっくりしてゴロゴロと過ごされた方も多かったのではないでしょうか?
それで正月休みとなればお餅を食べたり、御節料理で1杯ということにもなりますね。
最近では家族で焼き肉というのも結構多いようですが…。
ともかく家族団欒でゆったり過ごして英気を養われたことだと想います。
ところが、初出勤で「この1年もがんばるぞ〜!」って気合いを入れた瞬間、ズボンのボタンがはじけ飛んだという人はいませんか?(笑)
ボタンははじけ飛んではいないけど、ここに来て新年会で飲み食いが続き、お腹の肉がさらにさらに鏡餅のようにズボンの上からだぶついているという人はいませんか?
今、手で腹のお肉を抓んでため息をついているあなた!そろそろダイエットしないとダメかも…。
現在日本の成人男性の3割、女性の2割が肥満と言われています。
肥満が糖尿病をはじめ、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高め、多くの生活習慣病の危険因子になっていることは言うまでもありません。
現在の医療保険において、肥満(メタボ)の治療に支払われる金額がガン治療の2倍にもなると言われています。
国としても2025年問題のことを考えれば少しでも医療費を抑えたいところでしょうけれど…。
現在は毎年1兆円規模で医療費が増加していますが、それが近い将来2兆円になると計算されています。
我々生身の人間はいつ何処でどうなるかなんてわかりません。
だからこそ、病気でも事故でも未然に防げるものならばそれに越したことはありませんね。
皆さんは肥満指数を表すものとして「BMI」というのがありますがご存知でしょうか?
体重を身長×身長(メートル)で割ると出てきます。
例えば身長が170糎で体重が65?だとすると・・・
65÷(1.7×1.7)=22.491349となります。
皆さんも自分の体重と身長を当てはめて計算してみてください。
出た数字が18.5以下は、痩せすぎ。
18.5〜25が、正常範囲。
25〜30までが、肥満度1。
30〜35までが、肥満度2。
35〜40までが、肥満度3。
40以上が、肥満度4となります。
肥満度2となれば、睡眠時無呼吸症候群が起こったり、整形的な腰痛や膝関節痛が起こりやすくなります。
肥満度3になると、投薬して治療しないとダメなほどの状態と言われています。
ちなみに私の場合ですが、現在およそ24.76ということで肥満指数はギリギリ正常範囲ということになりました。
日本では「メタボリックシンドローム」を「内臓脂肪症候群」とも言ったりしています。
内臓脂肪型肥満こそ、健康障害を伴いやすいハイリスク肥満と言うことです。
見た目がほっそりしている人でも内臓脂肪が多い人は要注意ですね。
皆さんは「アディポネクチン」って聞かれたことはありますか?
アディポネクチンは長寿ホルモンとも言われ、これは内臓脂肪が増えると減少し、内臓脂肪が少なくなると増えるという特徴を持っています。
アディポネクチンは血管保護の作用があり、脂肪細胞から正常に分泌されていると、動脈硬化などの抑制に効果が期待できます。
これは採血することで測定できますが(検査できる病院等はまだ少ない)、成人男性ならば1ミリリットル中、8マイクログラム前後が正常となり、4マイクログラム以下の人は「低アディポネクチン血症」ということで、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
また脂肪肝の人の濃度が低くなることも確認されています。
アディポネクチンは人工的に作ることは難しく、増やす作用があるとされる大豆やEPAを多く含むサバなどの青魚を取るとよいとされています。
また、「杜仲茶」にもアディポネクチンを増やす作用があることが報告されています。
ともかく、これまでは内臓脂肪を具体的にどこまで減らせばよいかというのが曖昧だったわけですが…。
「アディポネクチンの数値が低い」=「生活習慣病のリスクが高まる」ということで、数値が上がるまで内臓脂肪を減らしましょう!と具体的にアドバイスがしやすくなったと言うことですね。
今は飽食の時代、健康を維持するには食事の管理は必須です。
さらに適度の運動と休息も大切になります。
普段から意識して、自分の健康は自分で守るというセルフメディケーション(自己健康管理)が大切になります。
病気になった要因はほとんど、自己健康管理の失敗と言っても過言ではないかも知れません。
「病気が人を侵すのでなく、人が病気を呼び寄せている」ということでしょうね。
まだまだこれから新年会を予定されているという方も多いかも知れません。
私も先日新年会があったばかりですが、ちょっと飲みすぎてしまったかも…。(苦笑)
人間関係を円滑にするにはとてもよいことだと想いますが、調子に乗りすぎて羽目を外さないようにしてくださいね。
大寒を過ぎて今は年中で一番寒い時期です。
どうか風邪などひかれませんようにお元気で、そしてこの1年も皆様にとりまして「飛躍の年」となりますように。
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2015-01-29T02:36:00+09:00
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医療費削減の可能性!風邪を漢方はり治療で!?
年々よい気候の時期が短くなっていると感じるのは私だけではないはず…?
この10月もそうですね。
良い季候になったと想ったら2週続けての台風18号と19号です。
予定をしていたイベントや旅行もだいなしという方も多かったのではないでしょうか?
台風が通り過...
この10月もそうですね。
良い季候になったと想ったら2週続けての台風18号と19号です。
予定をしていたイベントや旅行もだいなしという方も多かったのではないでしょうか?
台風が通り過ぎたらめっきり秋らしくというか、朝晩は寒くて油断すると風邪を引いてしまいますね。
昼間でも治療室では暖房を入れないと寒い日が増えてきました。
それでこの時期は空気も乾燥しやすく、また急に寒くなるということで燥邪や寒邪にやられることが多くなってきます。
治療室でも風邪を引かれて来院される方も増えてきます。
ところで、皆さんは「はり治療」で風邪を治すことができるって知っていましたか?
どうやっって?と疑問を持たれる方もあるかも知れませんね。
鍼灸学校の学生だった頃の私も不思議に思ったくらいでしたから、一般の方ならなおさらですよね。
でもそれが経絡と経穴をちゃんと使えば風邪の治療ができてしまうんですね。
勿論患者の訴える症状によって適切な診察、診断、そして熟練した手さばきによる治療が必要なことは言うまでもありません。
風邪の治療と小児の治療がちゃんとできるようになれば鍼灸師としては一人前と言われるくらいですから…。
ここで少し話は変わりますが、皆さんは2025年問題ということを聞かれたことはありますか?
その頃になると、団塊の世代と呼ばれている方々がすべて75歳を超えることになります。
現在は全人口にしめる65歳以上の割合が25%を超え、4人に1人ということになります。
75歳以上の方の割合は12%ほどで8人に1人ということです。
これが2025年にはさらに、確実に増加することになります。
そうなると現在でも大変な状況に置かれている年金や医療費の問題は益々大変な状況へと追い込まれていくことになります。
そこで国は色々な手を考えているようですが…?
今まで保険適応となっていた薬を適応外とするような動きもありますし、すでにそうなっているものもあります。
そしてその中に風邪の治療も含めようかという動きも出ているようです。
風邪薬は病院に行かずとも町の薬局でも手に入りますし、それにだいたい風邪に効く薬なんていうのはそもそもないわけですから…。
昔から風邪を治す薬を発見、発明すればノーベル賞と言われているくらいですからね。
でもでも、が、しかし…。
ここで「風邪に対するはり治療」が出てくるわけですね。(マジ笑い)
日本の国というか、役人ももう少し視野を広げて見るべきところを見ないとダメですよね。
西洋医学ばかりに予算を使って東洋医学のことには無関心というか、その内容を何も分かっていないんですから…。
官僚や政治家も自分たちのご都合だけで仕事やんないでよね!って感じです。
本当に国民のために命がけで改革するような官僚や政治家は出てこないのか!?と想います。
ともかく、現在病院で風邪で治療を受けている人の10分の1だけでもはり治療に通って来られるなら、それだけでもかなりの医療費を削減できると想います。
国はメタボ対策を行って将来罹患する人を少しでも抑えることで医療費を削減しようとしています。
その点から言っても東洋医学(はり治療)は優れています。
本人は体調が優れないのにも関わらず、検査しても異常がないと言われたという人も多くあります。
そういう未病の段階での治療を得意としているのも東洋医学であり、我々が行っている「漢方はり治療」です。
ある程度高齢ともなれば高血圧や膝や腰が痛いとか、何処かしら具合の悪いところが出て来るものです。
主治医や専門医の指示で、いくつか目的の異なる薬を飲んでおられる方も多いです。
我々もはり治療をしながら患者さんとお話しをする中で、果たしてこの薬が必要か否かの疑問を持つこともあります。
ところが惰性と言うのか慣らされたと言うのか…。
症状が安定しているから薬はさらさら止める気はないという人の多いこと。
薬とは諸刃の剣であり、「毒にも薬にもなる」というのが薬の効果です。
でも薬害よりもまずは安心感が先行するんでしょうね。
まあ、日本人ほど薬好きで、薬に頼りすぎてる国は他にはないかも知れません。
病気のせいでなく、それって薬の副作用で具合悪いのでは?と想えるような人もありますね。
医者が薬は必要ないと言っても患者自ら「薬を出してくれ!」という人も少なくないようですから…。
それを拒絶でもしようものなら「このやぶ医者!」とまで言われるとか!?
医者もそれを知ってか、簡単に薬を処方します。
これはこれで問題なんですが…。
このようなことが、老人医療の費用を増大させている原因になっているのかも知れません。
以前にこのブログで書いた薬について思うこと!もご覧ください。
何れにしても患者側がもっと賢くなって意識を変えていかない限り、ますます薬品過剰の医療対応の現実は変わらないでしょうし、医療費の削減なんていうのはほど遠いことになるでしょう。
そして風邪の治療をはじめ様々な病気に対して、また医療費削減という課題に対しても「漢方はり治療」には大きな可能性が秘められていることを真剣に考え、活かしてくださる方が出てくることを期待します。
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2014-10-24T23:08:00+09:00
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漢方鍼医会第20回夏期学術研修会【滋賀大会】を終えて!
過日8月24日、25日の2日間、大津市のロイヤルオークホテルにて漢方鍼医会第20回夏期学術研修会【滋賀大会】が開催されました。
もうあれから1ヶ月、本当に時の経つ早さにビックリです!?
何か遠い遠い過去のような気がするのも不思議な感じですね。
実は4日...
もうあれから1ヶ月、本当に時の経つ早さにビックリです!?
何か遠い遠い過去のような気がするのも不思議な感じですね。
実は4日前の日曜日に滋賀漢方鍼医会の月例会があり、終了後には夏期研の反省会を含めての打ち上げを行いました。
勿論我々ホスト役として全力を尽くして取り組んできたわけですが、振り返ってみるとやはり色々と反省すべき点は出てくるものですね。
でもこれは個人レベルでの反省といった方がよいかも知れません。
アンケート調査では、中には手厳しい意見もありましたが、概ねは高評価を頂けたと想います。
今大会は、主題「漢方はり治療の新たなる創造」、副題「脈状診〜その臨床的意義2」として前年の大阪大会のテーマを引き継いで行うこととなりました。
大阪大会では邪正論による治療が大きく打ち出され、脈状診にウエイトを置いたものでしたが、今回は「良い脈」というものにこだわってプログラムを組み立てて来ました。
初日の新井先生による会長講演『良い脈とは何か』、また岸田実行委員長による基調講義『良い脈を作るための実技修練について』の中でもお話頂きました。
また2日目のパネルディスカッションでも『臨床における良い脈とは?』のテーマの下、皆が徹底して「良い脈」について討論することになりました。
そして1時限から4時限まで組まれた実技でも「良い脈」すなわち「良い治療」を行うために必要な基礎的実技が組み込まれることになりました。
これはやはり、「良い脈」を実現するためには正確な診察、確実に結果を出せる治療技術が必要だからです。
例えば、菽法脉診においての指の当て方、祖脈の確認、軽擦の手の動かし方と鍼の持ち方、衛気・営気の手法修練、取穴・刺鍼時における臨床的自然体、また脉診だけでなく腹診や肩上部での確認等々。
どれを取っても疎かにはできない大事なものばかりです。
今大会を振り返ってみても「目玉」というような派手さはないものの、しかしながらこの内容はこれからの実技の基礎・基本として毎月の例会の実技修練として継続してやっていってもおかしくない内容だと想います。
いつも参加して想うことですが、沢山の先生方と一緒に勉強することで自分の悪い癖や足りない部分に気づかせて頂けるとともに、もっともっと勉強しなければというやる気をバンバンもらえることが何よりも嬉しいことです。
決して一人でやっていては気づかないことが必ずありますし、何より前へ進むスピードが桁違いに速いと想います。
鍼灸学校を卒業して、あるいは入会して間もない方であっても、この夏期研修会を終えると見違えるほどレベルが上がっているという先生がおられます。
それぞれ先生の取り組む姿勢もあるでしょうが、夏期研はそれほど刺激的でやる気を起こさせてくれるものだと感じます。
夏期研初日の夜には懇親会が催されますが、ここにもやる気を起こさせる着火剤が仕込まれていると想っています。
やはり余興を楽しみながら美味しい物を食べ、お酒もすすめば自ずと心も弾み本音も出てきますね。
そこで勢いにまかせてベテランの先生方にも質問攻めです。
2次会ともなれば、それはそれは熱く語って頂けますよ。(笑)
甘いも酸っぱいも苦いも噛み分けてこられたベテランの先生方の鍼灸に対する情熱的な話にはいくつもの宝物がちりばめられています。
まさに夏期研の裏のスペシャル講義ですね。
私も過去にこのスペシャル講義で臨床に役立てて来たことが沢山ありますね。
さて、今大会を迎えるにあたり実行委員会として1年4ヶ月、準備委員会を含めるとほぼ2年間にわたり取り組んできましたが、終わってみれば、やっぱり、あっという間の2日間でした。
受講者の中から「参加して良かった!」、「また参加したい!」
そんな言葉をお聞きするだけで疲れも吹っ飛びますね!
とにかく無事故で成功に終わることができて本当によかったと想います。
実行委員をはじめ滋賀の先生方、本当にお疲れ様でした。
また陰でしっかりと支えて頂きました本部、各地方組織の先生方にも心から感謝致します。
よぉーし、またがんばるぞ〜!!
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2014-09-26T01:22:00+09:00
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ひょっとして、これって6月病…!?
ここ大津では雨もそれほど降ることもなく、今年の梅雨はとても過ごしやすく感じています。
今のところはじめじめ、うっとうしいといった感じではないですね。
梅雨に入る前の厳しい暑さから想えば、今の暑さも気になりません。
日によっては、朝晩は結構肌寒いくらいの...
今のところはじめじめ、うっとうしいといった感じではないですね。
梅雨に入る前の厳しい暑さから想えば、今の暑さも気になりません。
日によっては、朝晩は結構肌寒いくらいの時があります。
今年はエルニーニョの影響で冷夏になるというようなことも言われていたりもしますが…?
ともかく猛暑にせよ冷夏にせよ、台風や竜巻、集中豪雨などの被害が出ないことをただただ願うばかりです。
ところで皆さん、「6月病」というのをお聞きになられたことはありますか?
4月から新入学や新社員として新たな環境でスタートされた方も多くおられると思います。
緊張で張りつめた4月の1か月を過ぎ、連休が明けた頃には無気力状態に…。
これを世間では「5月病」と呼んだりしますね。
でも、最近新社会人では5月よりも6月に症状を訴える人が増えているらしく、「6月病」と呼ばれているようです。
これらは医学的には「適応障害」ということのようです。
入社した4月には元気いっぱいに明るく張り切っていた人が、あまり笑わなくなったとか、昼食や飲み会に誘っても急に断るようになったり…。
また仕事においても追いつめられたように余裕がないような状態であるとか、あるいは、場違いに泣き出したりするようなことになれば、もう6月病なのかも知れません。
理想と現実の狭間で「こんなはずじゃなかった」と、仕事や人間関係においても大きなストレスを抱え込んでしまうわけですね。
こんな時は上司や友人で話を聞いてくれる人があれば、それだけでストレスの8割は解決できると想うんですが…。
勿論家族の存在は言うまでもありませんし、自分を支えてくれるそういう人が周りにいてくれるということだけでも幸せなことですね。
生きていれば悩みや苦しみは誰にでもあるもの。
決して一人で悩まないことですね。
それから失敗をしても恥をかいても、「わっはっはっ」と笑い飛ばしましょう!
明るくへこたれないことです!
それでも、どうしてもダメなときは、休むことも考えてください。
例えば、天候悪化のためエベレスト登頂を目前にあきらめざるを獲ないこともあります。
あきらめるという勇気の決断も時には必要ですね。
でも最終的には自分が決めることですから、命を落としたとしてもやると決めたならやれば悔いはないでしょう。
命をかけるに価しないと想ったら無理してする必要はないですね。
私なんかは単純だからそう想いますけどね。
ちょっと話は変わりますが、うつ病の人に「がんばれ!」って励ますのは良くないと言われますよね。
うつ病の患者さんは生真面目な人がなりやすいとか、がんばり過ぎて病気になったんだから、これ以上どうがんばれっていうんだ!ということなんでしょうが…。
確かにそれはそうなんだろうと想います。
ただ、そういう病気でない人たちにとってこの「がんばれ!」という言葉、かけ声には絶大な力が秘められているようです。
『サイエンス』という雑誌に掲載されていた論文に次のようなことが発表されていました。
その名も「がんばれ実験」です。
モニター上に「握れ」という文字が表示されたら被験者にグリップを握ってもらうのですが、その表示の前後に「がんばれ!」という言葉を表示させるのです。
すると、「がんばれ!」を表示させた後に握る被験者の握力が次第に強くなり、最後には
2倍にまで増強したというものです。
また、「がんばれ!」が表示されると、グリップを握り始める時間も短縮し、反射神経までが促進していることがわかったようです。
「がんばれ!」以外にも「ナイス!」や「いいね!」でも効果は同じで、反対に、意味をなさない言葉を表示すると握力が強まることはなかったとのことです。
一つの文字や言葉にも、ちゃんと人を動かす気があるんですね。
ポジティブな文字や声掛けがもたらす力は絶大ですね!
今ブラジルではワールドカップサッカーが行われています。
コートジボアール、ギリシャとの戦いを終えて日本の勝ち点は1。
予選通過はかなり難しい局面ですが、25日のコロンビア戦ではぜひともスピード感のある攻撃的な本来の日本のサッカーを見せてほしいですね。
現地ブラジルで戦う日本代表選手も「がんばれ!」の掛け声を聞いたら、やる気も増し、ボールへの反射神経も促進されることでしょう。
最後の最後まで我々も、がんばれニッポン!と声援を送りたいですね。
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2014-06-21T19:44:00+09:00
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あなたも「漢字の成り立ち」について調べてみませんか!!
果実あるところで講演があり、面白いと言いますか興味深い話を聞きました。
皆さんは「民」という漢字の成り立ちをご存知ですか?
漢字は中国から日本に伝わってきたわけですが…。
この「民」という漢字は、「目」という漢字を針や釘で斜め下からぐさりと一突きしたと...
皆さんは「民」という漢字の成り立ちをご存知ですか?
漢字は中国から日本に伝わってきたわけですが…。
この「民」という漢字は、「目」という漢字を針や釘で斜め下からぐさりと一突きしたところの形から来ているようです。
それで昔中国では、針で目を潰された奴隷のことを「民」と呼んだらしいのです。
我々日本人が使っている「民」という漢字のイメージからは想像もできないような恐い話ですよね。
でもその話を聞いてから自分でも漢字の成り立ちについて色々と調べてみました。
するとどうでしょうか!!
出てくる!出てくる!恐ろしい話が…!?
例えば「赤」という漢字の成り立ちは、上野「土」が貼り付けにされた人間を現し、下の縦2本の線と点々は燃え盛る火を現しています。
要するに火あぶりの刑に処せられた人間の皮膚が焼けて血が噴き出して赤く染まっている状態を現したのが「赤」という漢字だそうです。
「童」っていう字は、罪を犯して奴隷階級にまで下がってしまった罪人のことで、その罪人が歌っていたのが「童謡」だそうです。
ええ、それって「どうよう」なんて笑ってられません。
「県」っていう字は、生首から髪の毛が垂れ下がっている様子を意味しているとか。
「県民」なんて言葉、恐すぎ。
「幸」って字は、罪人を懲らしめる刑具である「枷」(かせ)の象形文字だそうです。
それで手枷など囚われの身ではあるが、少なくとも処刑は免れることができた。
それが転じて、だから「幸せ」という意味になったとか。
「七」という字は、腹を十文字に切り、そこから腸など内臓が飛び出している形を表したものです。
「政」って字ですけれど、政のつくりの部分は鞭を持って立っている人の姿で、被征服民を鞭でしばき上げて税金を搾り取ることを意味しているようです。
消費税もこの4月から8%になりましたし、庶民の暮らしは厳しくなるばかり。
「政治」とは、よく言ったもんですね。
このように調べれば調べるほど興味は尽きません。
それで恐いような話が多い中、「商」という字の成り立ちに突き当たりました。
この「商」には、色々な意味があって、その中で興味深いものを見つけました。
女性の出産シーンを現しているのが、この「商」という字だそうです。
説明すると、鍋ぶたは頭と手を現し、縦2本の線は胴体、その下のカタカナの「コ」の開いている部分を下に向けたものが足で股を開いている状態を意味しています。
その股の中の「ハ」と「口」は女性器を現しています。
子宝とは言いますが、昔の中国では何もないところから子供が生まれ、何もないところから知恵をしぼって富を産み出す商売とを重ね合わせて意味を持たせたのかも知れません。
それで「商」という字は富とか豊かさの象徴とされています。
ここからは私なりのちょっとした興味本位で調べたことなんですが…。
専門的なことなので一般の方にはご免なさいな話です。
我々鍼灸師が治療で用いるツボの中に、この「商」という字を用いているものがあります。
肺経の少商(木穴)と大腸経の商陽(金穴)と脾経の商丘(金穴)がありました。
肺経と大腸経は同じ金経で、陰陽関係にあります。
また脾経の商丘は土経の中の金穴になります。
これらの共通点はどれも金経であったり、金の穴であったりと金に関係があるのです。
また五臓の色体表の五音の中で「商」は肺金経に属しています。
このことから見て「商」という出産シーンを現す漢字と、肺金経との関係について少し自分なりに考えてみました。
我々の治療室に来られる方で不妊症などは肝虚陽虚証として治療することが多いのですが、出産の時にも血の変化は大きいものと考えられます。
漢方では「肝は血を蔵する」ところであり、当然出産時にはかなり影響を受けることになります。
漢方では肝は五行において木に属し、肺は金に属します。
この木と金は相剋関係にあっって、互いにいつも影響し合っている間柄です。
そういったところから、出産時に何かトラブルが起こったとき、これら「商」の字が用いられているツボを使用すれば、何らかの著効があるのではないかと推察しています。
古典の何処かにそのような記載がないかと想っていますが、まだ調べられていません。
無論現代では、鍼灸師として他人の出産時に立ち会うことはまず不可能ですし、その著効を確かめることもできないのですが…。
ともかく、漢字にはそれなりの意味が含まれていて、経穴(ツボ)にも必ず何らかの意味を持たせているはずだと想っています。
一時、経穴を数字など番号で表わそうという動きがあったりしたようですが(今もあるのかは知りませんが)、とんでもない話です。
そのようなことがもしも現実となれば、3000年の伝統を持つ東洋医学も廃れてしまうでしょうね。
鍼灸の道を志し身を立てている者にとって、経絡や経穴の恩恵は計り知れないものがあります。
我々はその事に感謝しつつ、これからも祖先の残された偉大な文化遺産を護り、そして後世へと弘め伝える使命があると想っています。
ということで、最後は何か改まった感じになりましたが、今回の漢字の話はこんな感じで終わりにしたいと想います。(笑い)
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2014-04-30T21:35:36+09:00
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真冬の珍事か!?
2月7日から始まったソチ・オリンピックも感動のうちに閉幕となりました。
私も多くの感動的場面で何度も何度も涙してしまいました。
この頃はちょっとしたことでもすぐに涙ぐんでしまいます。
年いったんかな?なんて想ったりしてますが…。
3月には引き続きパラリ...
私も多くの感動的場面で何度も何度も涙してしまいました。
この頃はちょっとしたことでもすぐに涙ぐんでしまいます。
年いったんかな?なんて想ったりしてますが…。
3月には引き続きパラリンピックがソチで行われるわけですが…。
温かくて雪質も悪いとのことですから、関係者でなくともちょっと心配ですね。
選手の方々には、できるだけよい環境の中で技を競って頂きたいと願います。
それに比してこちら日本では、特に関東甲信地方では、歴史的な大雪となりました。
各地で大きな被害をもたらすことになってしまいました。
こちらに降る雪がソチの方で降ってもらいたかったですよね。
そう、こちらでなくそっちで降れ!っておやじギャグを言ってる場合ではないですよね。
でもおやじなので赦してください。
雪はホント、スキー場だけで十分ですね。
なかなか住みにくい時代になりました。
今回の大雪で被害に遭われた方々には心からお見舞い申し上げます。
夏は猛暑に集中豪雨、冬には局地的な豪雪と、地球も大きく陰陽のバランスが崩れかけていますね。
人間も病状が悪くなってくるとバランスを大きく崩し、体は冷えているのに部分的には熱を持つなど、ハッキリと陰陽が区別されてきます。
生命力のある間は一時的にバランスが崩れても次第に調和され、正常な状態へと快復されていくものです。
しかし生命の終わりに近づくと、陰陽はバランスを取れなくなり、すなわち陰と陽が離れて交流しなくなります。
これが独陰独陽と言って、死に繋がっていくことになります。
地球レベルで見れば交流はしていますから、まだまだ地球も正常にもどそうと件名に働いているのだと想います。
地球に対してもう少し、我々人間も優しくならないとダメだと想いますよね。
それから今このブログを書いていて思い出しましたが、昨年の2月の初旬のことです。
私が母と家から治療院に向かう途中でヘビを見ました。
母も最初はヘビとは想わなかったようです??
2月の寒い寒い朝のことですから、誰もこんな時にヘビがいるなんて想わないですよね。
でもそれはとぐろを巻いた真っ黒なヘビでした。
狭い野道のど真ん中に鎮座していましたので、通ることができず、仕方なく棒で横の方にどいて頂きましたけどね。
寒さのために動きはものすごく緩慢でしたが、のそのそと動いていたようです。
幼い頃から田舎に住んでいる私も、こんな時期にヘビに遭うなんて初めてです。
まさに真冬の珍事ですね!?
これもやはり温暖化のせいなんでしょうかねえ?
とにかく年々気候変動が激しくなってきているように感じます。
日頃からの体調管理には十分気を付けて過ごして頂きたいと思います。
ここ最近、私の周りでもインフルエンザやノロウイルスで入院された人もおられます。
それにノロではないのに下痢が停まらなくて?という人も何人かおられましたね。
これからは花粉の舞い散る季節となりますし、中国大陸からもわわけの分らない物質が飛んで来たりしますから…。
とにかく、自分の身は自分で護るしかありませんからね。
ちなみに花粉症にはり治療は効果がありますが、患者さん自身でも簡単にできる治療法があります。
それは小鼻の横にある天迎香(てんげいこう)というツボを軽く指で押えるだけです。
この天迎香を押すと、脳内の酸素量を増すことが科学的にも証明されています。
ですので、花粉症以外にもアトピーや顎関節症、肩こりや腰痛、リウマチやパーキンソン病、うつ病など、様々な病気に対してよい効果が期待されているようです。
詳しくは、「『鼻の横を押す』と病気が治る」萩原秀紀著を読んでみてください。
天迎香というツボを発見された鍼灸師の先生の著書です。
この天迎香は、正式には上唇と歯茎の境目で小鼻のすぐ横の高さの処にあります。
ですので、直接指を口の中に入れて押してもいいのですが、そんなことをしなくても小鼻の横を示指と中止の2本の指を揃えて軽く抑えるだけで効果は十分に発揮されます。
コツはやや上向きに、軽く指で押えることです。
一度に押えるのは1分〜2分程度でやりすぎないことです。
これは私自身も何度も試させて頂きました。
目や脳内の血流がよくなるような感じを受けました。
私の治療室でも、網膜が何らかの原因で引っ張られていて、物が歪んで大きく見えてしまうという患者さんにも試してもらっています。
少し遠い処からの通院で2週に一度の治療としていますので、とにかく家ではこの天迎香を1日に3回押してもらうようにしています。
これが結構よい感じで快復しています。
花粉症以外でも効果のあることを実感しています。
「天迎香」のツボについては、できればまた詳しく書いてみたいと想います。
ということで、興味のある方は一度試してみてみてくださいね。
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2014-02-27T01:00:00+09:00
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十二支に入れなかった猫のお話!?何でかニャーン!??
皆さん、お正月はどのように過ごされましたか?
ここ大津では、今年の3が日は天候にも恵まれとても過ごしやすかったですね。
私はのんびりと過ごさせて頂きました。
この頃隣の猫が我が家によく遊びにやって来ます。
雌の三毛猫なんですが、我が家をどうも自分の縄張...
ここ大津では、今年の3が日は天候にも恵まれとても過ごしやすかったですね。
私はのんびりと過ごさせて頂きました。
この頃隣の猫が我が家によく遊びにやって来ます。
雌の三毛猫なんですが、我が家をどうも自分の縄張りにしているみたいなんです?
他の猫がやって来ると、まさにスクランブル発進!?
防空識別圏ならぬ猫なわばり識別圏?
猛スピードで追いかけ、追い回しています。
昨年のいつからか左耳をかじられたのか?先っちょが欠けてありません。
普段は私たち家族が歩いているとまとわりついて来ます。
頭と体をスリスリ、スリスリ…。
今では何処を触ってもおとなしくしています。
ところで今年2014年はうま年なんですが、なぜ十二支の中に猫が入っていないのか?
皆さんは知っていましたか?
日本の民話として語り継がれているものがありますね。
ちょっと書いてみます。
昔々のある年の暮れのこと、神様が動物たちにお触れを出しました。
「一月一日に神様のいる城へ早く来た順に十二支を決める」と。
それを聞いて他の動物達は「我一番」と正月に向けて準備を始めました。
ところが猫は神様のところにいつ行くのか忘れてしまい、仲良しだったねずみに尋ねます。
ネズミは「正月の二日に十二支を決めるらしいよ!」と嘘をつきます。
猫はねずみが言うのを間に受けて、喜んで帰っていきました。
その頃、牛は歩くのが遅いからと夜のうちから支度をし、一足早く出かけました。
牛小屋の天井でこれを見ていたねずみは、ぽんと牛の背中に飛び乗りました。
他の動物達も次々と準備をし、城の方へ出かけていました。
牛は一晩中歩いて神様の城に着きましたが、まだ誰も来ていません。
「我こそ一番乗り!」と喜んで待つうちに元旦となり門が開きました。
門が開くと同時にねずみが牛の背中から飛び降り、ちょろちょろっと走って一番になりました。
それで牛は二番、それから虎、兎、竜、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、猪の順で城に入り、結果的に十二支が決まりました。
ねずみに騙された猫は一日遅れで行ったため、十二支の仲間に入れませんでした。
それでねずみを恨んで、猫は今でもねずみを見ると追い回すのだそうです。
なるほど〜、ですね。なかなかおもろいやないの!
もうちょっとだけ付け加えると、遅れてきた猫が神様に「顔を洗って出直して来い」と怒られて以来、猫が顔を洗うようになった!とのことです。
それと、犬と猿は最初は仲良く城を目指していたそうですが、途中から我先にと喧嘩になって、結局猿が犬を追い越して先に到着してしまうのです。
犬はその後鶏にも追い越されることになり、以来二匹は犬猿の仲となったとのことです。
どうです、色々と勉強になりますよね。
でも昔話の中には結構残酷なシーンがあったりするのもありますよね。
赤ずきんちゃんでは、赤ずきんちゃんとおばあさんが狼に食べられてしまうわけでしょ。
その狼も猟師に腹を切り開かれ、石を腹に詰められて井戸にドボーン!ですよね。
何か、動物愛護協会からクレームが来そうですが…。
でも現在ではそのまま子どもに読み聞かせるのはどうよ!?ということで、原文に比べるとかなりマイルドな内容に書き換えられていたりするわけです。
例えば、「カチカチ山」の話ですが…。
おじいさんがいたずらだぬきを捕獲したところ、たぬきが口八丁でおばあさんに縄をほどかせ、おばあさんを殴って逃走。
それを聞いた兎が激怒し、たぬきをあの手この手で懲らしめるというストーリーです。
しかし、本来の「カチカチ山」はこんな生ぬるいものではなく、えぐいです。
縄をほどかれたタヌキは豹変しおばあさんを鈍器で撲殺。
さらに殺害したおばあさんの肉でたぬき汁ならぬババー汁」を作り、おじいさんに食べさせてしまうのです。
最後はおばあさんの皮を脱ぎ捨てて「ガオー」とばかり種明かし!?
おじいさんが腰を抜かすというストーリー、とか。
ああ、なんたること。
正月早々、こんなところでは終われません。
皆さんのよく知っている「桃太郎」の話を一つ。
そもそも桃太郎は桃から生まれてきたのではないようです?
江戸時代に発行された絵本では次のようになっていたそうです。
ある日おばあさんが川で流れてくる桃を発見。
それをおじいさんと食べたところ、二人が見る見る若返り性欲もグングン快復。
せっせと励んだ末生まれたのが桃太郎!
ええ、ほんまかいな?
でも自然というか、そのまんまの話ですね。
しかし明治時代になると、さすがにこの話は子供には聞かせられない!と、現在風の桃から生まれた桃太郎!というストーリーになったようです。
はあ、って感じですね。
何か、ここで終わるのもどうよ!って感じですけど。(笑)
まあ、子孫繁栄はお目出度いことですからね。
ともかく、家族、地域、国家、人類すべてが仲良く暮らせるように、今年一年も思いやりの心を忘れず皆が元気に過ごせますように!
そして災害の少ない幸多き一年でありますように!
今年も子供のように興味津々純粋に、色んなことを吸収していきたいと想っています。
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2014-01-11T19:03:00+09:00
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「柿の日」のお話し!
私の家には美味しい冬柿の木があります。
この木は私が生まれる前からあるので結構古い木です。
それで2005年までは美味しくこの柿を食べていたんですが…。
今は食べることができなくなりました。
というのは、2006年からは毎年猿が山から下りてきて全部食べ...
この木は私が生まれる前からあるので結構古い木です。
それで2005年までは美味しくこの柿を食べていたんですが…。
今は食べることができなくなりました。
というのは、2006年からは毎年猿が山から下りてきて全部食べてしまうからなんです。
さすがに猿蟹合戦のように柿をぶつけられることはありませんけれど…。(笑い)
それがまだ青くて小さい柿の実の頃から食べに来るんですね。
柿の旬はどれでもだいたい10〜11月頃ですから、本来なら今頃は美味しい柿がぶらぶらとぶら下がっているはずなんですけれど…。
なのに、なのに、なあんにもありません。 とほほほほ
どうにかならないものですかね!?(涙)
そんなことを想っていたら、ラジオで偶然にも今日は「柿の日」と言ってるではありませんか!?
私初めて知りました!
「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」という正岡子規の有名な歌がありますが、この歌を読んだ日を記念して制定されたとのことです。
ところで、柿は中国が原産で、日本の果物の中では最も古い部類に入るようです。
ちなみに、「kaki」トイウノハ万国共通だそうです。
名前の由来は、「赤木」からきたという説があって、果実や紅葉したときの葉が鮮やかな赤をしていることからつけられたと言われています。
それから皆さんもご存知の通り、柿には様々な効能があります。
中でもビタミンCが多く含まれていて、大きめの柿なら1個食べるだけで、ほぼ1日分の必要量を摂取できます。
また、ほかの果物には比較的少ないビタミンAも多く含まれていて、これを干し柿にすると生のものより2倍もビタミンAが増えるようです。
ただし、干し柿にするとビタミンCは損なわれてしまうようですが…。
昔から、「柿が赤くなると医者が青くなる」と言いますが、柿には健康食材としてすぐれた効果があります。
まず有名な薬効としては、二日酔いの防止ですね。
お酒を飲む前に生の柿を1〜2個食べておくと、悪酔いを防止できますし、二日酔いで気分の悪い時にも熟し柿を食べるとよいと言われています。
ビタミンCが肝臓の働きを助け、解毒を促すようです。
また、乗りもの酔いにも柿を食べるといいと言われていますね。
柿は果肉だけでなく、へたの部分にも効能があって、漢方ではこのへたを柿帝(シテイ)と言います。
しゃっくりが止まらなくて困った時には、へた10個を1カップの水で煮出したものを飲むとよいとされています。
また、この煮汁は愛飲すると夜尿症にもよいとされ、しもやけの患部に塗っても効果が期待できます。
それから柿の葉を日陰に干しておいて健康茶として利用することもできますね。
ビタミンCの豊富なこのお茶は、風邪予防にもなり、常飲すれば新陳代謝を活性化し、また動脈硬化の予防や高血圧症にもよいとされています。
昔は母も家の柿の葉をお茶にしてよく飲んでいたのを思い出しました。
今は薬局に行けば簡単に手に入れることができますね。
しかし、沢山の効能がある柿ですが、食べ過ぎると体を冷やします。
特に空腹時に沢山食べると消化不良、便秘になることがあります。
また妊娠している人も体を冷やすことになりますので、食べ過ぎには注意が必要です。
それから、柿に含まれているタンニンが体内で鉄と結合することによって、鉄分の吸収を阻害することになりますから、貧血症の人も控えめにしたほうがよいでしょうね。
やはり1日に1〜2個くらいが適量だと想います。
まあ、何でもほどほどにということでしょう。
ところで冒頭にも書きましたけれど、今日は「柿の日」ということで、正岡子規は明治28年10月に奈良を訪れています。
正岡子規は日清戦争の記者として従軍していたのですが、この明治28年に帰国し、その帰路で喀血しています。
すでに重病で、松山に帰郷した後、友人の夏目漱石の下宿で静養しています。
その後、夏目漱石から資金を得て東京へと向かうのですが、途中大阪で腰痛を起し動けなくなります。
後に、結核菌による脊椎カリエスからの腰痛であったことが分かっています。
病床にいて正岡子規は、手紙にこのように残していました。
「大阪で歩けなくなった。だけれど是非この機会に奈良を見ておきたい。」と。
やがて痛みがやわらいだ正岡子規は、奈良を訪れることになります。
何日かかけて奈良を巡るのですが、最初に奈良市街を散策し、興福寺、大仏殿のある東大寺などを訪れています。
他に法華寺、西大寺、垂仁天皇陵、薬師寺、唐招提寺を訪れています。
そして、法隆寺を訪れたのが10月26日で、あの歌が作られました。
そう、「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」です。
実はこの歌には夏目漱石の「鐘つけば 銀杏散るなり 建長寺」という句が下敷きになったと言われています。
二人は深い友情で結ばれていたんだろうなあ…?なんて、そんなことを想ったり…。
いずれにしても奈良での観光は、正岡子規にとっての最後の旅行となりました。
その後、病状は悪化し、明治35年9月に35歳の短い生涯を終えています。
色々調べてみると、柿の歌一つにも、その裏ではこのようなエピソードがあったんですねえ。
秋の夜長に色々と思いに耽ってみるのも、なかなか楽しいものですね。
そう言えば、最近では軒下のつるし柿もあまり見られなくなったようですが…?
奈良では今でも軒下にぶらぶらと干し柿がつるされているんでしょうかねえ?
私も奈良にはこれまで何度も訪れてはいますが、何だかまた行ってみたくなりました。
そんなことを想いつつ、無性に柿が食べたくなった私でありました。
それと、想えば想うほどじわじわと怒りが込み上げてくる私でもありました。
あの猿めが、ほんまどうしたろか・・・ 柿、かえせぇ〜
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2013-10-26T00:16:00+09:00
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第19回漢方鍼医会夏期学術研修会!大阪大会に参加して!!
第19回漢方鍼医会夏期学術研修会大阪大会が8月25日(日)、26日(月)の2日間、大阪ガーデンパレスを会場に開催されました。
総勢161名の参加があり、滋賀漢方鍼医会からは22名の参加となりました。
今回参加受付で名札や資料をいただくとともに、参加品と...
総勢161名の参加があり、滋賀漢方鍼医会からは22名の参加となりました。
今回参加受付で名札や資料をいただくとともに、参加品として森本式てい鍼をいただきました。これはちょっと嬉しかったですね。
そしていよいよ10時30分より開会式・開会宣言となり、2日間の研修が始まりました。
今回の主題は「漢方はり治療の新たなる創造」、副題「脉状診〜その臨床的意義」ということで、邪正論、脈状診にウエイトを置いた研修となりました。
午前は新井会長による講演「脉診総論:脉状診の意義」が行われ、続いて小池実行委員長による基調講義「脉診で何を診て、どんな脉を目指すのか?」がありました。
昼食を挟んで午後からは実技研修が行われ、1時限目は取穴法と基本刺鍼です。
生きて働いているツボを取穴することは臨床家にとってもっとも大事なことです。
いくら理論や手技が立派でも、生きて働いているツボをしっかり取れなければ、それは何も知らないのと同じであり、何もしていないのと同じになってしまうからです。
またこの時間では、腹部を使っての衛気・営気の刺鍼修練の時間となりました。
講師である森本先生より、班員一人ずつ手取り足取り刺鍼時の姿勢についてご指導して頂きました。
取穴や刺鍼時には、自然体でかまえることが基本になります。
しかし意外とこれが難しくて、頭が少し下がるだけで押手が重くなり、よい鍼を打つことができません。
ポイントとしては力を抜いて自然体で構え、頭が下がらないようにして脇を軽く閉めるようにするだけで、押手も刺手も軽く安定してきます。
これができれば軽くてよい取穴や刺鍼ができるようになってきます。
年を重ねれば重ねるほど、基礎・基本が大切であることをあらためて痛感させられました。
続いて2時限目は脉状診から生理病理を考えるということで、胃の気脉・五臓の正脉・季節の旺脉・寸陽尺陰脉・八祖脉など、お互いにそれぞれ班員で脉を取り合いながら研修を行いました。
中でも虚脈と実脈との判定については私自身、どちらとも判断できずに迷うことがよくありました。
勿論脈状というものはいくつかの脉が合わさって現れてくるものですから、単純にこれがこの脉ということは言いにくいところがあります。
しかし今回その点についても硬い脉=実脈としてざっくりとらえることで、比較的容易に判断することができました。
ただこの後の3時限目、4時限目にも繋がってくるのですが、今回は脈状診をするなかで、虚実だけでも実脈ととらえる方が非常に多かったことは気になるところでした。
またこの時間は講師である堤先生に脉診をしていただき、私自身の自己治療の際のアドバイスを頂くこともできてとても勉強になりました。
以後は休憩を挟んで午後6時からは懇親会となりました。
森本先生のサックスの音色を聴きながらの食事は最高でした。
また1年に1度全国から集まってこられる先生方との交流はとても楽しいもので、雑談の中にも実り多い臨床での話も聞けたりと時間はあっという間に過ぎてしまいました。
食事もせずにずっと演奏してくださった森本先生をはじめバンドの皆さん、本当に楽しい時間をありがとうございました。
そして夜が明けて、2日目は午前9時からパネルディスカッションが行われました。
テーマは「脉状診?その臨床的意義」ということで、パネラーとしてお二人の先生が立たれました。
まず「脉状診から病因を考え治療に活かす」と題して大阪漢方の本田滋一先生の発表があり、そして「脉状診から見る臨床の醍醐味」と題して名古屋漢方の堤卓郎先生の発表と続きました。
それぞれ八票ごとに10分間のディスカッションが行われ、半ごとに意見をまとめられて、パネラーとの質疑応答が行われました。
20班もあったわりには質疑応答の時間が短すぎたように想いました。
しかしベテランの先生だけでなく、駆け出しの若い先生も入り交じっての班割でしたので、ディスカッションでは色々な意見が聞くことができてとても新鮮な感じでした。
続いて実技3時限目ですが、ここでは脉状診から選経・選穴ということで2時限目の脈状診をもとに一歩進めて、病院・病理を推察し、選経選穴まで行い脈状の改善を確認しました。
担当講師は関野先生でしたが、私のひつっこい質問にも丁寧にお答えしてくださり感謝しています。
そして昼食の時間を挟んで4時限目となり、これまでのことを踏まえながらの総合治療となりました。
今大会での印象ですが、脈状診を基礎部分から学ぶことができたことはとてもよかったと想います。
しかし邪正論を強く打ち出された大会でもありましたので、どうしても診察・診断・治療に至るまで邪正論として考えてしまう傾向にあったと想います。
昨年の夏期研では、心虚証が取り上げられたことでどうしても心虚証で取りたがるというか、そのような傾向が今大会でもあったことは否めないことだったと想います。
これは致し方のないことなのかも知れませんが…。
要するに、精気の虚(気血津液論)と邪正論とが私も含めてまだ混乱している部分があるように想います。
今回学んだことは滋賀漢方として、また個人的にも治療室に持ち帰って、じっくり検証していきたいと想います。
何より患者さんの病苦を取り除くために頑張っていきたいと想いますし、その意欲をかき立てられるような素晴らしい大会でした。
来年は我々滋賀漢方が主催として滋賀の地で夏期学術研修会が行われます。
閉会式では、滋賀大会実行委員長である岸田先生より来年の滋賀大会の案内がユーモアたっぷりに告知されました。
今大会で学んだ内容をさらに深く、基礎・基本も大切にしながら研修をしていければと考えています。
参加してくださった先生方が喜んで頂けるように滋賀漢方一同、力を合わせて準備していきたいと想います。
一人でも多くの方々の参加を滋賀の地でお待ちしています。
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2013-08-30T00:50:00+09:00
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味噌パワーってすごーいじゃありませんか!!
夕べは父が友人から「なれ鮨」をいただいたとのこと。
それで私も賞味させて頂きました。
ご飯と一緒に漬けてありますが、この酸味のあるご飯も私は大好きです。
少しお腹がもたれて調子が良くなかったのですが、なれ鮨を食べたお陰で今朝はとてもすっきりとお通じもよ...
それで私も賞味させて頂きました。
ご飯と一緒に漬けてありますが、この酸味のあるご飯も私は大好きです。
少しお腹がもたれて調子が良くなかったのですが、なれ鮨を食べたお陰で今朝はとてもすっきりとお通じもよく、胃の調子もよくなっていました。
やっぱり発酵食品って胃腸には抜群の効果がありますね。
これまでにもこのブログで発酵食品について書いています。
「すんき漬け」発酵食品パワー!!
もご覧ください。
ところで、発酵食品と言えば日本の伝統食であるお味噌がありますね。
ある研究によると、この味噌には放射性物質から身を護る働きがあるとのことです。
1986年に起きたチェルノブイリ原発事故の際に、ヨーロッパで味噌の需要が急激に高まったことがあります。
それは広島・長崎に投下された原爆の後遺症を調査した時に、味噌を沢山食べていた人に原爆後遺症が軽傷ですんだという調査報告があったからだと言われています。
長崎の医師であった秋月辰一郎さんは、自らも被爆しながら負傷者の救護活動に当たり、そして毎日ワカメの味噌汁や玄米おにぎりを患者や看護師らに食べさせたとのことです。
秋月さんは、2005年に89歳でお亡くなりになられましたが、その著書『体質と食物』の中で、「原爆症が出ないのは、その原因の一つは『わかめの味噌汁』であったと私は確信している」と述べられています。
その効果は、マウスを使った実験でも証明されています。
味噌、しょうゆ、食塩をそれぞれ混ぜた餌を1週間与えたマウスにX線を照射。
その3日後、放射線の影響を受けやすい小腸を調べてみると、味噌の餌を与えたマウスは他と比較して、より多くの小腸組織が再生されていることが分分かっています。
しかも熟成期間の長いみそほど再生が速く、熟成の段階で生まれる茶色い物質メラノイジンに放射線防御効果があるのでは?と推察されています。
またさらに動物実験で、味噌には胃ガンや大腸ガン抑制の効果があり、しかも熟成度の高い味噌ほど効果があることが明らかになってきています。
勿論、これらの実験はマウスによるもので、即人間に当てはまるものではありません。
ただ少しでも、放射線防御やガン予防の可能性が考えられるなら、味噌を見直す価値があるということですね。
日本には味噌屋醤油、納豆やなれ鮨、また各種の漬け物など発酵食品が沢山あります。
世界の中でもこれほど数多くの発酵食品があるのは日本だけです。
近年我が国の食生活は洋風化すると同時に、食品添加物や農薬、遺伝子組換え食品など、食の安全が脅かされています。
調べれば調べるほど、本当にひどい状態です。
よい物を食すると言ったところで、そのよい物を捜すのが大変です。
現在アトピーや花粉症などのアレルギーは勿論のこと、原因不明の難病なども増える傾向にありますが、少なからずこういった食による影響が出ているのではと私は思っています。
今の経済は地球規模で動き、商品も国境なき状態で流通します。
今後TPP交渉が進むことになれば、今まで以上に外国から様々な農作物や加工食品が大量に入ってきます。
そうなると益々体によい物を捜すことが困難になることは火を見るよりも明らかです。
「身土不二」、「地産地消」の観点からも地元で作られたできるだけ安全で自然な物を選び、日本の伝統食である発酵食品なども多く取りいれていきたいものですね。
食は我々の血肉になるもので、何を食べるか!?が大事になります。
そういうことでいうと、自分の体は取り入れた食物以上にはなり獲ない存在であるということです。
よい物を捜すのが困難ならば、できるだけ悪い物を食べないこと、それが今の時代には大切なことだと想っています。
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2013-03-13T09:23:00+09:00
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起こせるか!?自己変革の劇的瞬間!!
皆さん、新年おめでとうございます!とは言っても、もう年が明けて13日が立ちました。
1月は行く、2月は逃げる、3月は去ると言いますから…。
いや本当に時の経つのは速いですね。
でもまだ1月前半ということでこの1年の自分の目標を立てました。
勿論事細かな...
1月は行く、2月は逃げる、3月は去ると言いますから…。
いや本当に時の経つのは速いですね。
でもまだ1月前半ということでこの1年の自分の目標を立てました。
勿論事細かな目標はあるのですが、一言で言うなら『変革』です。
今まで破れなかった壁を打ち破りたい!と想っています。
生半可なことでは打ち破れない壁でもありますが、必ず打ち破る!と決めてやりたいと想っています。
ところで正月になると、あるいは年賀状でよく書かれている言葉に、「昨年同様よろしくお願いします」とか、「本年も相変わりませず」といった言葉が交わされますよね。
これっておかしいと想いませんか?
果たして昨年と同じでいいのか?今年も変わらなくていいのか?ということです。
今幸せの絶頂にある人ならこの状態がずっと続いてほしい、変わらないでほしいと想うかも知れませんね。
でも池で泳いでいるアヒルだって見た目には優雅に泳いでいるようでも、その水面下では足で水を必死になってかいているわけですからね。
まあ、必死かどうかは分かりませんが。(笑い)
少なくとも昨年と同じことをしていては昨年と同じレベルを保つことはできないのではと想っています。
まして日々成長し続けるなんていうのは至難の業ですね。
同じということは成長していない、進歩していないということになります。
皆さんは『ティッピングポイント』という言葉を聞かれたことはありますか?
これは小さな変化がやがて大きな変化に変わる劇的瞬間を言います。
例えば水道の蛇口からポタポタと水滴が落ちているとしましょう。
その水滴をコップで受けます。
時間が経つにつれコップには水が溜まってきますよね。
そしてコップに水がいっぱいになり表面張力を破って一機に水がコップからあふれ出る瞬間、すなわち一滴の水という小さな変化がコップからあふれ出すという大きな変化に変わる瞬間をティッピングポイントと言うのです。
でもこれは小さな変化をやり続けることで、やり続けていかなければ、この劇的瞬間を迎えることができないのです。
それを一言で言うなら『継続は力なり』でしょうか。
日々の絶え間ない積み重ねが大切なんですね。
ありふれた言葉ですが、噛み締めれば噛み締めるほどなかなか意味深い言葉だと感じます。
我々の鍼灸術も同じ鍼(はり)・同じモグサを使っても、おのずと治療家によってその効果に差異が現れてきます。
臨床家として患者さんを目の前にしている我々にとっては生涯研究、生涯勉強だと想います。
我々の術にこれでいいというものはありません。
毎月の勉強会や日々の臨床の中で頭を悩ませ、心を砕き、技術を磨き続ける中にこそ新たな発見も技術の進歩も、そして患者さんに喜んで頂ける治療へと結びついていくのだと想います。
また人間としてもこの一年、私も『変革』を起すべく日々やるべきことをコツコツとやり続けていきたいと決意しています。
昨日の自分より今日の自分、今日の自分より明日の自分へと、日々新しい自分を作るのだという想いで戦っていきたいと想います。
自分が変われば世界が変わる!
自己変革の劇的瞬間を起すべく、まずは自分の中の意識の変革からですね。
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2013-01-13T03:25:00+09:00
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認知症と歯の関係について!?
現在長寿国と言われている日本ですが、それに連れて認知症の患者も増加傾向にあります。
厚生労働省の調べでは2012年現在認知症の人は305万人と言われています。
最近歯と認知症の関係についての調査が為されています。
そのことについて少し書いてみたいと想い...
厚生労働省の調べでは2012年現在認知症の人は305万人と言われています。
最近歯と認知症の関係についての調査が為されています。
そのことについて少し書いてみたいと想います。
皆さん、「8020」という数字を何かで見たり聞いたりしたことはありませんか?
これは何を意味するのかというと、80歳で時分の歯を20本残そうということなんですね。
でも最近では「9016」という数字も出てきています。
そう、90歳で時分の歯を16本残そうということです。
さすが長寿国の日本ならではといった感じがしますが…。
ところで歯を失うと体に深刻な影響を及ぼすことが分かってきています。
特に歯を失うと脳が萎縮すると言われています。
関連のデータでは、歯の少ない人ほど脳の海馬(かいば)付近の容積が減少していることが判明しています。
意思や思考など高次の脳機能に関連する前頭葉の容積なども減っていたとのことです。
健康な人では14.9本歯があったのに対して、認知症の疑いのある人は9.4本平均だったそうです。
咬むことで脳に刺戟を与えていたものが、歯がなくなることで刺戟がなくなり、脳の働きが悪くなると言う見解が学会では出ているようです。
さらに最近のデータによると、歯が20本以上ある人と19本以下の人では、しかも入れ歯をしていない人の場合では、転倒のリスクが2.5倍になっているとのことです。
やはり歯は無くしたままにせず、治療をしてインプラントでも入れ歯でもちゃんと入れることが大事だということですね。
何より歯が無いと人前に出ることも億劫になったり大きな口を開いて笑えなくなりますし、精神的にも良くないことだと感じます。
今歯を無くす原因のトップは歯周病で、30歳以上の70%の人がその歯周病だとも言われています。
虫歯のように痛いとかがないので、かなりひどくならないと気づかないようです。
また歯周病は心疾患や脳梗塞などの深刻な病気を引き起こす可能性があるとも言われていますので、時々は歯医者さんで検診を受けられるとよいと想います。
歯の予備知識として以前のブログ
歯は語る!
骨粗鬆症と薬の副作用について!
も読んでみてください。
ところで漢方医学ではこの辺りをどのようにとらえているのでしょうか!?
歯と脳に関係の深い臓と言えば「腎」になります。
『腎は精を蔵し、骨髄を生じ、脳は髄の海たり』と古典にあります。
腎は命の根本エネルギーとなる「精」を蓄えていて、精は「髄」を作り出し、髄は「骨」を養うとされています。
そして骨内に髄が充満し、それが上昇して花のように開いて海のように深く発達した究極の髄こそが「脳」というわけです。
ゆえに腎が虚してしまうと足腰が弱り骨が脆くなったり、歯も骨の変化した物ですから弱ってきます。
さらに乳幼児では脳の発達が遅れ、青年期から老年期には脳の機能低下が早く現れたりします。
そういう意味ではアルツハイマーなども精・髄の萎縮であり、腎の弱りと言ってもよいでしょうね。
そこで、漢方薬としては腎の精・髄を補う補腎剤があります。
六味地黄丸、杞菊地黄丸、八仙長寿丸、参馬補腎丸などがありますが、医療保険で適用されている補腎薬としては、六味丸や八味地黄丸などがあります。
ただし、漢方薬を使う場合は体質判断が必要になりますので、必ず医師や薬剤師(専門の漢方医)に相談してから使用した方がよいでしょうね。
でも私たちが普段食べている食品の中にも補腎に役立つものがあります。
黒大豆、黒ゴマ、黒豚の肉、くるみ、栗、黒きくらげ、長芋などがよくて、白と黒があれば黒い物の方が腎を養うとされています。
中高年の人は日常生活の中で、これらを意識的にバランスよく適量に摂取するとよいでしょうね。
それから少量の酒は、脳血流をよくして痴呆を防ぐそうです。
我々の漢方はり治療では腎虚証などとして施術することが多いですが、全身の臓腑経絡を整えることで生命力を強化し、同時に脳血流を改善する有効な治療法になります。
しかし漢方はり治療の「治未病」という考え方で言えば、認知症になってからではなく、認知症にならないための予防法として定期的な治療をお薦めします。
以前に書いたブログ
病気に対する『条件外し』と鍼灸治療!
もご覧ください。
病気にならない、なりにくい体を作るためのお手伝いができるのが鍼灸治療、なかんずく漢方はり治療であると確信します。
とにかく、普段の生活においても脳を萎縮させないために歯は大切にして、食物をしっかり噛んで食べたいものですね。
美味しいものを食べて、そして色んな人と会って話をしたりすることは脳にもとてもよい刺戟になると想います。
今年も残すところ1ヶ月余りとなりました。
これからは忘年会シーズンになりますね。
どうぞ皆さん、わいわいがやがやと楽しく充実した年末をお過ごしください。
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2012-11-30T22:59:00+09:00
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金木犀の匂いを嗅ぐと…?
我が家の庭には金木犀の木が13本植わっています。
毎年10月に入った頃からとてもよい香りを放ってくるんですが、今年は気候の変動のせいか10日ほど遅れてよい匂いを放つようになりました。
でもこの香りってなぜかトイレを連想させるんですよね。(笑い)
でもこ...
毎年10月に入った頃からとてもよい香りを放ってくるんですが、今年は気候の変動のせいか10日ほど遅れてよい匂いを放つようになりました。
でもこの香りってなぜかトイレを連想させるんですよね。(笑い)
でもこの香りを嗅ぐと秋本番だなあと感じます。
それから金木犀という言葉を聞くと私はなぜか頭の中にあるメロディーが…。
そう、堀内孝雄がアリス時代に歌っていた「君の瞳は1万ボルト」です。
ふるいなあ、いつの話や!って聞こえてきそうですが…。
アリスやオフコース、チューリップや甲斐バンド、それに松山千春や中島みゆきの歌もよく聴きましたけど、同世代にとってはまさに青春真っ直中!ですね。
「歌は世につれ、世は歌につれ」というフレーズがありますが、まさに歌を聴いたり花の薫りを嗅ぐだけでも昔を思い出したりできるのですからこれが音楽療法やアロマテラピーなど精神的な療法として利用されるのも分かるような気がしますね。
ところで、臭いと言えば我々漢方の診察の一つとして聞診というものがあります。
これは患者さんの体臭、特に小便や大便の臭いを嗅ぐことで診察していくものなんですが、勿論それ以外でも口臭や汗の臭いなどでも診察の手がかりになります。
以前にガンの臭いを嗅ぎ分けるマリーンという犬(雌のラブラドールレトリバー)がいるということをある本を読んで知りました。
ガン探知犬の研究は2005年頃から始まって、現在もその研究は続いているようです。
2010年には、九州大学院消化器総合外科で、約300人分の検体を集めてガンの臭いによる判定が行われたようです。
その結果、大腸ガン・乳ガン・胃ガン・前立腺ガンなどの診断で、9割以上の確率で病気の判定に成功したとのことです。
これってすごい確率ですよね。
でも研究当初、ガン探知犬のマリーンは患者の呼気を嗅いで100%の確率でガン患者を嗅ぎ分けたと記録が残っているようです。
これはガンの超早期発見につながる取り組みとして注目されています。
でも残念ながらこの口臭を嗅ぎ分けることは人間にはできません。
でもでも、人間にでもちょっと鼻を利かせることで見分けられる病気もあります。
例えば糖尿病の方は甘酸っぱい臭いがすると言われており、これは私も何度か確認したことがあります。
果物(リンゴ・柿・バナナなど)の腐ったような臭いで、これは飢餓臭とも呼ばれていて間違った過激なダイエットなどをすることでも臭うことがあるようです。
また肝機能低下や肝炎の方はネズミ臭と言ってぼろぞうきんみたいな臭いがすると言われています。
気管支や肺などの呼吸器に病気があると息も腐ったような生臭い臭いがします。
腎機能低下、尿毒症などの腎臓の病気ではアンモニア臭がすると言われていて、また強い尿臭があれば膀胱炎や尿道炎が疑われます。
硫黄臭と言って腐った卵の臭いがあるときは、胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍など胃腸の病気が疑われます。
また口臭がドブ臭い場合は歯周病、もしくは生理的口臭のことが多いです。
生理的口臭であればちゃんと歯を磨いてケアーすれば口臭はほとんど解消できます。
ちなみに妊娠中に口臭の強い女性は早産になりやすいと言われます。
歯磨きをして出血するなどの場合、歯周病菌が体内に入り、プロスタグランジンという毒素が作られるようです。
このプロスタグランジンは陣痛促進剤にも使われる成分ですので、子宮を収縮させ、その結果として早産になる可能性が高まるということだそうです。
それからこれは臭いとは関係ありませんが、妊娠中に虫歯が痛くなって病院でも薬が使用できないということで、鍼灸で何とかならないかと過去に来院された方がありました。
でも虫歯は虫歯、治療直後はしばらくは痛みが治まっても繰り返し痛みが起こってきます。
それでその患者さんは痛みに耐えかねて赤ちゃんをあきらめざるを獲なくなりました。
なので子どもがほしいと考えておられる方は、妊娠する前に必ず歯の治療をすませておかれることを忘れないでください。
本当に大変なことになりますので…。
それで臭いの方に話をもどしますが、漢方では五香というのがあって五臓それぞれが変調した時には、特有な体臭・口臭を現すとされています。
肝はそう(あぶらくさい)とされ、何となく動物的な脂くさい臭いがします。
心は焦(こげくさい)とされ、汗臭いような、焦げ臭いような臭いがします。
脾は香(かんばしい)とされ、花や果実のような、やや甘い臭いがします。
肺は腥(なまぐさい)とされ、何となく、魚のような生臭い臭いがします。
腎は腐(くされくさい)とされ、何となく腐ったような臭いがします。
これらはこれとして現代にも通じるものもあり、診察・診断の手がかりともなります。
我ら漢方鍼医はこれら嗅覚のみならず五感をフルに活用しながら病体を把握し、治療へと結びつけていく訳ですけれど…。
時には五感以外の第六感に反応したりすることもあったりしますけどね?(結構大事だったりして)
ということで今回は臭いの話でしたけれど、最近は加齢臭とかおやじ臭とか言われて私なんかもその部類に入ってきてるのかと少し気になることもありますね。
巷では「スメハラ」とか言って、おやじ臭を振りまくのはスメル(臭い)のハラスメント(嫌がらせ)とまで毛嫌いされたりもしているとか…?
これって行き過ぎじゃないかと想うんですがね。
確かにお風呂にも入らず汚れた服を何日も着ているとか、歯を磨いていないとか、そんなのは論外ですが、そこそこ小綺麗にしていれば少々おやじ臭いくらいは赦してほしいもんですね。
人間といえども動物ですから体臭がするのは当たり前なんですから…。
まあ汚いとか、臭いとか、気にし過ぎるあまりに何でも消毒、防臭、抗菌、行き過ぎた清潔思考もどうかと想いますがね。
皆さん、綺麗にし過ぎると汚くなる!というのを知っていますか?
この辺はまたあらためて書いてみたいと想います。
とにかく健康にとっては何でもほどほどで良いのではないかと思う今日この頃です。
では皆さん、今回はこれにてごめんくさい!ということで失礼致しました。
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2012-10-21T10:49:30+09:00
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漢方鍼医会20周年記念大会と夏期研に参加して、第4弾!最終編です!!
夏期研も2日目(27日)の最終日となりました。
夕べは午前3時に眠りに着いたものの、いつもの癖で5時50分には目が覚めました。
お風呂に入ってから7時には滋賀の先生と朝食に行きました。
バイキング形式で昨日の朝はパンとサラダ、トマトジュースといった洋食...
夕べは午前3時に眠りに着いたものの、いつもの癖で5時50分には目が覚めました。
お風呂に入ってから7時には滋賀の先生と朝食に行きました。
バイキング形式で昨日の朝はパンとサラダ、トマトジュースといった洋食ですませたのですが、今朝はやたらと味噌汁が食べたくて納豆に魚の煮付け、卵焼きにノリという和食にしました。
そして午前9時からは夏期研2日目のスタートです。
12時までの3時間、今回初めての試みとなったパネルディスカッションが行われました。
ここでは3人の先生方が登場されました。
それぞれ1時間の持ち時間の中で、最初に演者が一つのテーマについて20分間のお話をされ、その後にその内容についてフロアで少人数に別れたグループごとにディスカッションを行いました。
時間は10分間で、これが結構忙しなくて15分くらいあるといいのにと想いました。
そしてグループサポーターがディスカッションしてまとめた内容を発表し、それに対して演者がお答えするという形式で行われました。
それで3人の先生が発表されたテーマですが・・・
1.隅田真?先生による『「鍼灸聚英」に見る心の病症と配穴』
2.斉藤充先生による『剛柔について』
3.森本茂太郎先生による『邪正論』
以上3つの内容でした。
それぞれ中味の濃い発表で、どれも興味深いものばかりでした。
個人的には隅田先生の心虚証についての話をもっと聴いてみたかったですね。
少し時間が短かったのでは?と想うくらいでした。
斉藤先生の剛柔治療の話では、これまで夫婦剛柔についての臨床はやっていたのですが、兄弟剛柔についてとその取穴についても色々あることを知り、とても勉強になりました。
森本先生の邪正論ですが、これはかなり臨床に応用するにはもっともっと脈状について勉強し、実際に自分の指で脈状を覚え込ませないと今の自分には臨床応用するには難しいと感じました。
そしてやはりここでももっと古典を学んで行かなければならないと教えて頂きました。
また森本先生が問診の仕方についても漢方的でなく現代的な問診ばかりで、このことについては大変危惧をしているとおっしゃられていました。
とにかくこれからの漢方はり治療の未来に向けて沢山の課題と指針をいただいたように想います。
昼休みを挟んで午後からは実技の4時限目です。
これまでやってきた3時限の内容の総まとめです。
時間も120分間あって、ここでは私もモデル患者として治療して頂くことになりました。
肩こりと胸の使え感が主訴だったんですが、証は心虚証として心包経の労宮穴1穴に補法をして本治法は終わりました。
この1穴で胸の支え感と胸の熱感も引き、肩の緊張も弛み楽になりました。
今回自分の治療も含めて何人かの心虚証が出てきましたが、実際に症例として多いものなのか?それほどではないのか?慎重に注意深く治療室でも診ていきたいと思います。
午後3時からの閉会式も終って、20周年記念大会と第18回夏期学術研修会の全日程を無事終了することになりました。
帰りは東京駅でお土産を見て回り、私は芋ようかんと東京かりんとうを買って帰りました。
新幹線の中では今回の反省会と2年後の夏期研修会滋賀大会に向けて滋賀の先生方と話しつつ、私は猛烈な睡魔に襲われていました。
湖西線に乗車してからも乗り越さないようにとそれだけが心配で必死で眠気に耐えていました。(笑い)
とにかく無事に家に帰り着きましたが、もらって帰ってきたいくつもの課題を明日からの臨床にどう活かしていけるか!?やるべきことは沢山あるなあと想うとともに、その時はただただ眠りたいの一言でしたね。
本当にあっという間の3日間でした。
ということで、第4弾!最終編もこれでお終いです。
長々と読み進んで頂いた皆さん、ありがとうございました。
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2012-09-22T17:24:26+09:00
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漢方鍼医会20周年記念大会と夏期研に参加して、第3弾!番外編です!!
ここでは夏期研1日目(26日)の夜の話として第3弾の番外編としてお送りしたいと想います。
夏期研初日の実技の3時限目が終わったのが午後6時。
夜の食事はございません!とのことで外へ食べに出ることになりました。
滋賀の先生は事前にちゃんこ鍋のツアーという...
夏期研初日の実技の3時限目が終わったのが午後6時。
夜の食事はございません!とのことで外へ食べに出ることになりました。
滋賀の先生は事前にちゃんこ鍋のツアーということで参加者を募っていましたので、6時20分にホテル前にタクシーを呼んで出かけることになりました。
まず食事の前に我々鍼灸師の大先輩でもある江戸時代の杉山検校が祭られている江島杉山神社が近いこともあり、この機会をと皆でお参りに行くことになりました。
ではここでちょっとだけ杉山検校について書いておきます。
杉山和一(1610年〜1694年)は、三重県津市の出身で、近代日本鍼灸の中興の祖とされています。
和一は、幼くして伝染病により失明しています。
家督を義弟に譲って刀を捨てて医の道に進むことになりました。
和一は、現在も多く鍼灸師に用いられている鍼の施術法の一つである管鍼法を考案しています。
また自分と同じ目の不自由な人のために世界初の視覚障害者教育施設と言われる「杉山流鍼治導引稽古所」を開設し、多くの優秀な鍼師を育てています。
これが盲人の職業として鍼・按摩を定着させることになりました。
また盲学校の職業教育に鍼・按摩が取り入れられた経緯ともなっています。
まさに私もその恩恵を受けることになったうちの一人なんですが…。
しかしその杉山和一も生来愚鈍とて、記憶力も悪く技術の向上も見られないことから22歳のころに弟子入りした山瀬琢一から破門されています。
まさに鍼医か、さもなくば死か、目の見えない自分が生きるために江の島弁財天詣でて生死をかけて断食修行を行なったとされています。
この時、石につまづいて倒れた時に手にひろった松葉の入った管から、管鍼術の着想をえたと伝えられています。
そして京へのぼり入江流鍼術などの奥儀を学び再び江戸に出て開業し、鍼の名人として有名となりました。
のちに五代将軍綱吉の持病の(ぶらぶら病)を快復させたとされ、扶持検校として召し抱えられています。
そして元禄六年(1693年)には綱吉から本所一つ目の地を与えられ、ここに弁財天を分社して祀らせたとされています。
これには逸話があって、将軍綱吉が「何か欲しいものは無いか」と尋ねたところ、杉山和一は「一つ目が欲しい」と答えたと言います。
目を与えることはできないが、ならばと綱吉から本所一ツ目に宅地を与えられたということです。
ということで、この江島杉山神社には、杉山検校の顔が彫ってある点字付きの石像もありました。
私もこの石像を手で触りながら、杉山検校のような方がおられたからこそ今の自分もああるんだなと感謝の想いに耽っておりました。
でもやたら蚊が多くて痒みのため現実にもどりながらも、皆もお参りを済ませたようなのでその場を後にしました。
そしてお腹も適度に減ってきたところで、いよいよちゃんこ鍋です。
領国にはさすがにちゃんこ鍋のお店が沢山ありますね。
私たちの予約したお店は、「花の舞」国技館前店でした。
コース料理ということで、お一人3980円。
これでお刺身やサラダなども付いていて飲み放題です。
ちゃんこ鍋ですが、冷やしちゃんこというのを初めて食べました。
それからこのお店には大相撲協会観衆の土俵があって、靴を脱いでなら土俵に上がってもよいとのことで私も早速上がって四股を踏み踏み、どすこい!とやりたかったんですが…。
さすがにちょっと恥ずかしくて止めておきました。
でも想ったより土俵が狭く感じましたね!?
滋賀の先生以外にも鹿児島や東京の先生もおられて皆で楽しく、また夏期研ならではの鍼灸治療の生々しい話にも花が咲きました。
宴会ツアーもお開きとなりホテルに帰られる方もありましたが、突然メイド喫茶に行きたい!という先生がおられて引きずられるままに秋葉原へ。
しかし、あいにく日曜日で夜も遅いということでお店は皆閉まっていました。
滋賀漢方の先生が夜の秋葉原でメイド喫茶のお店の前でたむろしているという、何とも今思い出しても何かぷっと笑えて来ますね。
その後はホテルにもどったもののおさまりがつかずに滋賀の先生数人で私の部屋で飲み直しです。
気が着いたら午前3時…!?
前日も私は3時間睡眠で、この後泥のように眠ったのは言うまでもありません。
ということで、ここで番外編もお開きということにさせて頂きまぁ〜す。
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2012-09-16T10:44:20+09:00
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漢方鍼医会20周年記念大会と夏期研に参加して、第2弾です!
20周年記念大会の翌日は第18回夏期学術研修会が開催されました。
2日間にわたってカリキュラムが組まれています。
まず26日の初日ですが、午前9時から開会式が行われました。
新井康弘先生による会長講演「漢方はり治療の歩み」があり、さらに実行委員長の神岡...
2日間にわたってカリキュラムが組まれています。
まず26日の初日ですが、午前9時から開会式が行われました。
新井康弘先生による会長講演「漢方はり治療の歩み」があり、さらに実行委員長の神岡孝弘先生による基調講義「漢方はり治療の未来に向かって」がありました。
続いて午前最後は、今回出版の運びとなった取穴書およびDVDについての説明がありました。
取穴書作製委員会(細川、二木、国生、新井、森本の各先生)より内容説明と出版に至までのエピソードをお話頂き、またここで『要穴の臨床取穴法』のプロモーションビデオの御披露となりました。
これはユーチューブにもアップロードされていますので、以下のURLより同じものを見ることができます。
『要穴の臨床取穴法』ユーチューブ
せっかくですので、ここでもう少し本の宣伝をさせて頂きます。
今回20周年記念出版として作製されたDVD付き取穴書ですが、これは今までの経穴書にはない素晴らしいものです。
同じツボであってもその位置は本によっても微妙に異なったりしています。
また治療家によってもその臨床経験から来る違いなどもあります。
2006年にはWHO標準経穴がまとめられました。
今回の取穴書はこのWHO標準経穴の公式和訳を許諾を得て「標準部位」として引用しています。
これらを漢方鍼医会取穴書委員会は2年という期間をかけて検証してきました。
あくまでも治療効果の出るツボ『生きて働いているツボ』に徹底してこだわっています。
脉診を中心として経絡が、全身が本当に動くのかを検証しています。
だから「経穴書」ではなく『取穴書』なのです。
ここに学者としてではなく臨床家集団としての意地と誇りがあります。
文章と図、さらにDVDによる動画で、実際にどのように指を動かせばよいかがわかりやすく説明されています。
沢山の先生方の臨床にぜひとも役立てて頂きたいと願います。
価格は8000円ですが、その値打ち以上のものであることは間違いありません。
実際に手にして頂ければその値打ちのほどを実感して頂けることと想います。
まさに作製に関わった先生方の血と汗と涙の結晶ですね。
ということで、宣伝はこのくらいにしておきます。
ではまた、ちょっと長くなりますが話を夏期研の方にもどします。
昼休みを挟んで午後からはいよいよ実技の時間となりました。
1時限から3時限まで行われましたが、それぞれ90分で休憩を挟みつつ午後6時まで行われました。
実技研修は、入門部・養成部・研修部に別れました。
私は研修部の5班でした。
まず1時限目ですが、ここでは今回出版となった取穴書から大きく変更のあった経穴を中心に取穴を行いました。
いかに『生きて働いているツボ』を取ることができるか!
そのためには自然体で立つことや、またモデル点をしっかり押さえつつも経絡の中心にしっかり指を当てて軽擦できるかというのも大切になります。
これらは基礎の部分なんですが、実際にやってみると意外と難しいものです。
2時限目は、診察から証決定への考察と脈状との整合性を学びました。
要するに、病理とその経絡と経穴を選んだ理由が口でちゃんと説明できるかということです。
ここは鍼をしたらなぜか治ってしまった!?という、いわゆる、やった・効いた・治ったの「3た治療」ではすまされないところですね。
3時限目ですが、1時限と2時限で学んだことを踏まえならが実際にモデル患者を上げて治療まで行きました。
今回は心虚証という証を実際に診ることがありました。
これは2日目のパネルディスカッションの中で隅田先生が発表された内容でもあるのですが、これまでは「心に虚なし」と言われたりもしてきました。
それは心が働かなくなれば死んでしまうからということですが、でも実際には死ななくとも心臓病を患っておられる方は沢山おられるわけですから…。
また漢方では心は精神や意識を司っていて、まさに心の病に対しても影響が現れるものであり、これは私自身の臨床の中でも実際に注目し治療に応用しているところです。
また陽経から、しかも1穴治療ということも何例もありました。
今までの先入観を捨てて、証の立て方についてももっと柔軟に取り組んで行かなければと自分の中では色々考えさせられることがありました。
ということで、夏期研初日の終了となりました。
午後6時以降は自由時間となり、各自外で食事をすることになりました。
あちらこちらと東京見物を兼ねて出かけて行かれる方も多くありました。
私たち滋賀漢方のメンバーは、事前に二木先生の手配してくださったちゃんこ鍋を食べに行くことになりました。
この6時以降の部分に関しては第3弾番外編!として書きたいと想います。
ということで、第2弾!を終って第3弾!へと繋ぎたいと想います。
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2012-09-03T10:40:00+09:00
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漢方鍼医会20周年記念大会と夏期研に参加して!
漢方鍼医会20周年記念大会と第18回夏期学術研修会が8月の25から27日の3日間東京ガーデンパレスにて開催されました。
私の所属している滋賀漢方鍼医会からも18名の先生方が参加することになりました。
ここではまず20周年記念大会について書いてみたいと想...
私の所属している滋賀漢方鍼医会からも18名の先生方が参加することになりました。
ここではまず20周年記念大会について書いてみたいと想います。
当日は京都駅8時29分発東京行きひかり512号に乗り込み、途中米原駅と名古屋駅から乗車された先生方とも合流し、いざ東京へ向かうことになりました。
20周年大会は午後1時からということで少し時間的にも余裕があり、また昼はがっつり食べたいという先生方もあって東京ではなく品川駅で下車することになりました。
駅前で色々見て回りながら入ったのは韓国料理のお店です。
それで私はサムゲタンラーメンとビビンバのセットを戴きました。
これがまたあっさりした中にもコクがあってとても美味しかったです。
そこからは電車を乗り継いで東京ガーデンパレスには12時30分過ぎに到着しました。
そしていよいよ漢方鍼医会20周年記念大会の始まりです。
これまでを振りかえってみると、滋賀の先生の中には平成5年の発足当初から会員として会発展のために頑張って来られた先生もありますが、滋賀漢方鍼医会として活動を始めたのは2002年からのことになります。
それまでは東洋鍼医学会滋賀支部として活動をしていました。
2年の空白期間(この間は滋賀経絡臨床研究会)を経て滋賀漢方鍼医会に移行することになったわけです。
漢方鍼医会として20年、滋賀漢方鍼医会としてももう11年が経ちました。
でもこれはまだまだ通過点に過ぎず、いよいよ益々の気概でこれからも進んでまいりたいと自分自身も決意を新たにしています。
さて、20周年記念大会ですが、ここでは二人の先生をお迎えしてご講演を頂くことになりました。
桜美林大学準教授で臨床発達心理士でもある山口創(はじめ)先生と本会顧問で漢方陰陽会会長の池田政一先生です。
山口先生は「皮膚は外に突出した脳である」との考えから様々な研究をされています。
今回は「皮膚感覚の不思議―触れる!安らかな心・よみがえる身体」というタイトルでお話を頂きました。
我々鍼灸師にとって皮膚に触れることはごくごく当たり前のことですが、医療行為は手を当てるところから始まったと言われています。
手でさすられるだけでも痛みが楽になったり、また手を握ってもらっているだけでも心が癒されたりもします。
皮膚に触れることで患者の様々な体の訴えを聞くこともできます。
生きて働いているツボも皮膚に触れることで取ることができます。
そして我々の皮膚に触れるか触れないかの微妙なはり治療が、まさに患者の眠っていた生命力を呼び起こして次第に病を癒して行くわけです。
今回の山口先生のお話はそういったことを裏付けるものでもあり、これからの鍼灸の可能性についても大いなる希望をもたらしてくださるものでもありました。
池田先生はご存知の方も多いと想いますが、今回は「私の履歴書 古典治療と出会って」というタイトルでお話をして頂きました。
これまでの生い立ち、鍼灸学生の頃の話、お兄さんの治療院で働いておられた時の話、開業されてからの話など、鍼灸業界にとっても多大な影響を与えて来られた、今も与え続けておられる先生の話は内容も深く、またいつもながらのユーモアたっぷりの話に自然と引き込まれて行きました。
とにかく古典を学べ!と私の心には深く刻みつけて頂きました。
20周年記念大会を終えた後はお二人の先生の本の販売とサイン会がありました。
そして午後6時30分からは祝賀パーティーが催されました。
ここでは漢方鍼医会20年のヒストリーをスライド写真にて紹介されました。
また今回は漢方鍼医会の20周年記念出版のひとつとして、「取穴書とDVD」が出版されることになり、また年度初めには「新版漢方鍼医基礎講座」のテキストもすでに出版されており、合わせてこの懇親会の中で制作にたずさわった方々の紹介がありました。
取穴書に関しては長い年月と手間がかけられていて作製委員会のご苦労がありました。
おこがましくも私もこの委員会のメンバーとして文書全体の言い回しや文体を整えるという作業にたずさわらせていただきました。
最初から関わっておられた先生方からすれば何もしていないに等しいようなものでしたが、僅かでもこの素晴らしい取穴書作製に関わらせていただけたことに心から感謝しています。
近々この「DVD付き取穴書」は一般にも販売が開始されると想います。
ぜひぜひ購入して手にして頂き臨床に役立てていただきたいと想います。
祝賀パーティーではお酒もすすみ、普段はなかなかお会いできない本部や地方組織の先生方とも親睦を深めることができました。
東京漢方の先生方の余興もあり、その中でも歌って踊れる鍼灸師を地で行くという吉田先生のカンツォーネの素晴らしい歌声には驚かせて頂きました。
この後も2次会へと突入していくわけですが、そういうことで20周年記念大会も無事終了となりました。
翌日・翌々日とは第18回夏期学術研修会が2日間行われたわけですが、その内容については少し長くなりますのであらためて第2弾として書いてみたいと想います。
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2012-08-29T00:22:00+09:00
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『頭痛肩こり樋口一葉』
鍼灸院に来られる患者さんで多くの方が訴えられる症状に「肩こり」があります。
我々の業界では「肩こりに始まり、肩こりに終わる」という言葉があるくらいです。
肩こりはそれほど身近な症状の一つと言えますが、逆に言えば奥が深く様々なことが原因で起こるものでもあ...
我々の業界では「肩こりに始まり、肩こりに終わる」という言葉があるくらいです。
肩こりはそれほど身近な症状の一つと言えますが、逆に言えば奥が深く様々なことが原因で起こるものでもあり、それを完全に治すことの困難さを現わしている言葉でもあります。
もしも肩こりを完全に改善できるとしたら、それだけで門前市をなすくらいに患者がどっと押し寄せることになるかも知れませんね。
まあ、これは治療家一生涯をかけて取り組むべき課題ということになるでしょうか。
ところで、「肩がこる」という言葉を最初に使ったのは夏目漱石だと言われています。
それ以前は「肩が張る」とか、「肩がつまる」といった言葉が使われていたとのことです。
これはかなり有名な話しではあるのですが、しかし色々調べてみるとどうもそうではなさそうなんですね。
「肩がこる」という言葉は、1910年(明治43年)に漱石が発表した『門』の作品の中に出てくるそうですが…。
確かに『門』の作品を切っ掛けとして「肩こり」という言葉が世に広まったのかも知れませんが、漱石以前にも文学作品の中で「肩がこる」という言葉は使われていたようです。
興味のある方は一度調べてみてください。
それで日本人の多くが経験する肩こりですが、その原因は人によっても様々です。
それらを少し項目的に列記してみます。
1.運動不足や不良姿勢などが原因で起るもの。
2.噛み合わせの異常、頸椎や背骨の異常などが原因で起こるもの。
3.眼鏡屋コンタクトレンズが合わない、眼精疲労が原因で起こるもの。
4.耳鼻咽喉などの病から起こるもの。
5.なで肩や猫背など肩こりを起しやすい体型から起るもの。
6.まくらやベッドなど寝具が合わないことから起るもの。
7.内臓疾患の一症状として現れて来るもの。
8.生理異常、子宮筋腫、子宮内膜症など、女性特有の疾患から起るもの。
9.冷えや便秘(排泄障害)などから起るもの。
10.ネックレスやイヤリング、窮屈な下着や服を身に付けることで起るもの。
11.悩みや不安、怒り、過度の緊張など心因性のストレスから起るもの。
この他にも肩こりの原因となるものには色々ありますが、やはり気を付けないといけないのは内臓疾患から起るものでしょう。
私たちも日々の臨床の中でその特徴的なものに遭遇することも少なくありません。
心臓疾患のある方や胃に病のある方は、心窩部(みぞおち)の違和感とともに左側の肩がこったり痛みを訴えられることが圧倒的に多いですね。
またみぞおちや胃の裏側で背に痛みや不快感を伴う場合には、膵炎などが疑われます。
狭心症の発作を起された人などには、左の肩胛骨内縁のほぼ真ん中の高さ(膏肓穴)あたりを指で軽く揉んだり押してあげるだけでもかなり楽になったりします。
それから主に右肩が痛み、背中と腹部の痛みを伴なっているときには、胆石症、食道炎が疑われたりします。
ちなみに私も経験したことのある気胸では、病を起した側の肩、また胸の深部にピーンと筋を違えたような痛みがあり、咳をするとさらに痛んだりします。当然息苦しくなります。
まあ、こうして見ても肩こりと言っても疎かにはできませんし、なかなか改善しなかったり、どんどん悪化してゆくもの、頭痛・血尿・背部の痛み・胸部の痛み・腹痛などを伴っている場合などは大きな病が潜んでいる可能性もあります。
このような場合は病院で診察を受け、肩こりの原因となる根本的な原因を究明することも大切です。一度は病院で検査されることをお薦めします。
さてさて、冒頭では夏目漱石の話をしましたので、ここでは樋口一葉の話でも…。
樋口一葉は肺結核のためわずか24歳という若狭で没しています。
しかし、数々の印象的な短編小説を世に残しています。
中でも『たけくらべ』の作品は、当時森鴎外や幸田露伴もその才能に絶賛したといいます。
井上ひさしの戯曲に『頭痛肩こり樋口一葉』というのがありますが、樋口一葉はひどい肩こりと頭痛持ちだったようです。これはどうやら本当の話のようですね。
樋口一葉が小説をかき出したのは貧窮のためだったと言われています。
頭痛が辛くてはちまきをして筆を握り、文鎮で肩を叩いたりしていたようです。
体も丈夫ではなかったようですし、かなり精神的にも追い込まれ、無理をおして小説を書いていたのかも知れませんね。
今や千円札の夏目漱石さん、5千円札の樋口一葉さん、いずれも肩こりにまつわる話があるわけですが、では1万円札の福沢諭吉さんはどうだったんでしょうね?
そんなん考えてたら、ああ肩が、コリコリ コリコリ ああもうコリゴリ……
ということで、何方かあまり肩のこらない方、一度調べてみてください。
いずれにしても日本人と肩こりは切っても切れないものらしいですね。
どうかストレスを貯め込まないように、そして普段から体を適度に動かしながら肩をこらさないように、どうぞお気をつけてお過ごしください。
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2012-06-06T21:45:43+09:00
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今年は黒龍の年!お隣韓国では出産ラッシュが…
光陰矢の如し!時の経つのは早いですね。年が明けたと想ったらもう2月も半ば。
今年は辰年ということで私としては年男なんですけれど…。
でも、今年は辰は辰でも、壬辰年。ご存知でしたか?
それでお隣の韓国では今年は「黒龍の年」と言われています。
十干の壬(み...
今年は辰年ということで私としては年男なんですけれど…。
でも、今年は辰は辰でも、壬辰年。ご存知でしたか?
それでお隣の韓国では今年は「黒龍の年」と言われています。
十干の壬(みずのえ)は黒色に対応するため、黒色の辰ということで黒龍の年となるわけですね。
黒い龍は龍の中でも最も強い力を持つとされていて、韓国では60年に一度の運気の強い年と考えられています。
韓国人にとって元来、龍は富と豊作を象徴する守護神で縁起のよい動物とされてきました。
龍は、「登龍門」という言葉からもわかるように、自らの夢を実現させるために苦労や変化をいとわない、困難に打ち勝って最高の座に上り詰めるという意味でも使われます。
黒龍の年に生まれた子どもは強運に恵まれ、またこの年には英雄が現れる、英雄が生まれるとも言われています。
黒龍は、王、大権、戦争、不安、昇天といったような複合的な意味を持っているとされます。
まさにこの年に生まれた子どもは激動の中でも苦難を乗越え勝ち抜いて、人の上に立つという強運を持った人物になるということですね。
そういうことで、韓国の人にとって黒龍は特別な意味があるということで、今年は出産ラッシュが予想されていて、黒ブームだそうですよ。
昨年はブータン国王夫妻が日本に来られ、ブータンという国もテレビなどで紹介されたりととても有名になりましたね。
この国も龍を珍重されています。
ブータンの国旗には龍が描かれ国のシンボルともなっています。
ブータン国王が被災地の小学校を訪問されたとき、「龍は人の心の中にいて、経験を食べて成長します。だから私たちは日増しに強くなるのです」と述べられていました。
とても印象的な言葉でした。
話によると、ブータンの人々は、際限なく富を蓄えようとはしないようです。
自分に必要な額を知り、残りは困っている人に施すといいます。
それは、そうすることで、自分も幸せになるからだといいます。
ブータンは、昔の日本に似ていると言われたりしますが、私の子どもの頃を思い出しても、お金はなくとも今よりずっと幸せだったように想います。
やはり日常に人と人との交流、結びつきが強かったからでしょうね。
昨年の東日本大震災と原発事故は世界の歴史に残る大災害となりました。
その余韻と余震を引きずっての2012年。
あと1月もすれば、あれからもうまる1年となります。
私たちは震災のあと、人と人との交流、絆というものの大切さをあらためて知らされることとなりました。
現代は近所付合いも気魄となり道をすれ違っていても挨拶もしない人が増えています。
人を傷つける心ない言葉も氾濫しています。
だからこそ思いやりのある言葉をかけ合うことを大切にしなければと感じます。
その第一歩は挨拶をすることだと想います。
挨拶を交わすことから笑顔が生まれ、心の通った対話が広がっていくのだと想います。
一人一人がそういうことから意識変革をしていくことが大事かなと想っています。
復興の歩みはまだまだではありますが、それでも今年こそはよい年にしたいと誰もが願っておられることでしょう。
世界情勢を見ても今年は、アメリカ、中国、韓国、ロシア、フランス、台湾などで政治的リーダーの交代が行われ、経済的にもユーロを中心とした大きな変革が予想されています。
黒龍の年さながらに、まさに苦境、苦難を乗越えなければ本当の意味での幸福も勝利も得ることはないのかも知れません。
今は一人の人が引っ張るというより、一人一人が賢くリーダーの気概を持って皆で力を合わせて一つのことに立ち向かわねばならない、そんな時代のような気がします。
日本も世界も2011年の激動を乗り越えて、経済も社会全体も、そして皆の心も昇龍のように力強く上向きに転じていくことを願っています。
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2012-02-12T20:29:00+09:00
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滋賀漢方鍼医会、4回目の治療室例会
昨日は滋賀漢方鍼医会の月例会がありました。
いつもは草津市立町ずくりセンターを会場にして開催していますが、今回は治療室例会ということで彦根の
脉診流 にき鍼灸院
をお借りしての研修です。
今年で4年連続の開催となりました。
二木先生、毎度ながら大変にお...
いつもは草津市立町ずくりセンターを会場にして開催していますが、今回は治療室例会ということで彦根の
脉診流 にき鍼灸院
をお借りしての研修です。
今年で4年連続の開催となりました。
二木先生、毎度ながら大変にお世話になりました。
昨年は大雪の日にはまり込んでしまい電車の到着が遅れるなどのトラブルもありました。
研修中も断続的に雪が降り続き、楽しみにしていた例会後の「かんぽの宿」での懇親会もキャンセルせざるを得ない状況となりました。
でも今年はその心配もなく、東京や愛知の地方組織からも参加してくださり、総勢21名の賑やかな研修会となりました。
普段の公共の施設ではなかなかできないお灸(知熱灸)の実技や電動ベッドを使用しての研修もできて、まさに実践さながらの勉強となりました。
子午治療、円皮鍼の応用、肩関節亜脱臼の時の矯正法など、中でも骨折部位や肉離れ、捻挫に対する瀉法鍼の応用は興味深いものがあります。
突き指などはこの瀉法真を用いるととてもよく治ります。
お昼を挟んで午後からは、各班に別れての小里方式による実技研修を行い、そして岸田先生と二木先生の実技公開がありました。
ホームグラウンドである二木先生は、助手との連携もよろしく4人のモデル患者を次々と治療されて行きました。
モデルとは言っても本格的に治療をした方がよい方などもおられ、ばね指だとばかり想っておられたのが実は亀裂骨折であることが判明したり、また朝から気分の悪さを訴えておられる方は治療すると嘔吐されました。
経験の少ない先生だと治療して嘔吐なんかした日にゃドキドキ、オロオロもんですね。
漢方では、汗・吐・下・和・温(かんとげわおん)と言った治療法があります。
例えば、病邪が体表など浅い部分にある時は発汗させ、少し深い部分にある時は吐き出させ、さらに深い部分にある時は下させるような治療を行うわけです。
これらは主に陽病期の急性疾患に対して行われるものです。
病を治すためにどれも必要なことです。
ですから吐き出させるのも一つの大事な治療ということになります。
私も経験がありますが、治療すると急に吐き気を催してトイレで吐き出してもらったことがあります。
吐き出した後は患者さんも気分がよくなり楽になったということがありましたね。
実際にこういうことを見させていただけたことは何よりの勉強になりますし、いざというときにあわてることなく対処の仕方も分かります。
やっぱり勉強会には無理してでも参加するとそれなりに得るものがあると毎回のように私も実感しています。
終了後は「かんぽの宿」での懇親会です。
琵琶湖を一望できる展望風呂に入り体も心もポッカポカ。
寒いこの時期には何よりのご馳走ですね。
そして美味しい料理にお酒もすすみ久しぶりに私もほろ酔い気分のええ感じでした。
お酌をしたりされたり、普段の勉強会ではなかなか話のできないことも…。
いや〜、なかなか楽しい時間を過ごさせて頂きました。
この一年も皆元気に仲良く和気藹々と楽しく充実した勉強会になるように、そして皆さんと共に更なる高見を目指して私も頑張りたいと想います。
何より我々は治療家ですから患者さんにとってよい治療、病を治すための実力を身に付けていけるように頑張って行きたいと想います。
皆さん、どうぞ今年もよろしくお願い致しまぁ〜す!
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2012-01-16T13:20:00+09:00
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トイレに神様はいるのか!?
昨年の今頃は〈トイレの神様〉植村花菜さんの歌がテレビやラジオでもよく流れていましたよね。
トイレには本当に神様はいるのか?
母の母、すなわちお婆ちゃんから「トイレを綺麗に掃除するとべっぴんになるから頑張って掃除しいや!」と、やっぱり母もよく言われたそう...
トイレには本当に神様はいるのか?
母の母、すなわちお婆ちゃんから「トイレを綺麗に掃除するとべっぴんになるから頑張って掃除しいや!」と、やっぱり母もよく言われたそうです。
これは子どもを掃除させるために大人が考え出した作り話なのか…?
でもでも、べっぴんさんになるかは別にして、トイレを綺麗に掃除すると収入が増えたとか、仕事の業績が上がったとか…。
そんなことがあるということをある本で知りました。
その本の著者は小林正観さんです。
実は同じ姓であるのもあって何となく引かれて読み出したのが最初でした。
それからは小林正観さんの本はちょこちょこ読んでいたのですが、今月突如お亡くなりになられたことをあるメルマガで知りました。
残念ですが、御冥福をお祈りしたいと想います。
それで正観さんの話なんですが、「トイレを毎日掃除し、蓋を閉めておくと、お金に困ることがないようだ」とのことです。
そのことを後援会などで話をしたところ、「臨時収入があった」とか、「仕事の業績が上向きになった」とか、喜びの手紙や報告がぞくぞくと届いたそうです。
中には数千万円という人もあり、数百万円という方も数多く、数十万という額はもう聞き飽きるほどの数だそうです。
「学問のすすめ」ならぬ「トイレ掃除のすすめ」ということで、福沢諭吉さんも喜んでやって来るということですね。(笑い)
うーん、そんなあほな??ってなるほどにわかには信じがたい話ですよね。
でもテレビを見ていたとき、あの北野武さんが「実は私も暇があるとトイレを掃除している」と言ってました。
それも素手で便器に手を突っ込んで洗うそうです。
それならということで、単純な私もトイレ掃除をやってみることに…。
今はトイレに入るたびに便器を洗っています!(ニコニコ)
ええ、それでその結果は?ですって…?
それはご想像にお任せします!? うふふふふ
そうそう、トイレを綺麗にしたら必ず便器のふたは閉めておいてくださいね。お忘れなく!
この小林正観さんの話は科学的根拠があるとかではなく、こうしたらこうなったということですので一度試してみてはいかがですか。
そうそう、やるのはタダですからね。
でも私が思うに、誰もがあまりやりたがらないトイレの掃除をしようと想うことが大事で、そして毎日それを続けて実践するという行動、アクションを起すところにポイントがあるような気もしますが…?
やっぱり意識の変革が大切なのかな…、なんて想いますし、トイレの神様は実は私たちの心の中にいるようなそんな気もしますけどね?
例え何も変らなかったとしてもトイレだけは確実に綺麗になりますし、やってみての実感ですが、気持ちいいですよ。
トイレに入られた人が何より気持ちよく使っていただけるのがいいですよね!
まあ、どちらにしても興味のない方には、まさに実も蓋もない話でした。
よぉー、うまいねえ。 チャカ チャンリン チャンリン デンデン!!
ということで、落ちがついたところでこの辺で失礼します。
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2011-10-31T22:29:00+09:00
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平和への道!たゆまざる歩み恐ろしカタツムリ的生き方!!
今から66年前の8月、広島と長崎に原爆が投下されました。
毎年この8月が来る度に私はこのことを想います。
世界で唯一の被爆国となった日本ですが、現在世界の先進国の中でガンで亡くなる人がダントツで多いのが日本でもあります。
そう、日本はガン大国なんです。...
毎年この8月が来る度に私はこのことを想います。
世界で唯一の被爆国となった日本ですが、現在世界の先進国の中でガンで亡くなる人がダントツで多いのが日本でもあります。
そう、日本はガン大国なんです。
これはなぜなんでしょうか?
それは投下された原爆の影響であると言っている人もあります。
そして今年3月11日、東日本を襲った未曾有の大震災。
福島第1原発事故をもたらしました。
世界唯一の被爆国の日本がまた原発事故により放射能の被害を被ることになったのは何ともひにくなことだと想います。
今回の福島原発事故は後になって検証すればするほど人災としか言えないような部分が多々あります。
『安全神話は崩壊した』などとマスコミは報じていますが、そもそも何かあったときに人間が始末できない物を作っておいて安全神話も何もあったものではないですが…。
今後原発を存続していくのか?廃止の方向か?議論は様々だと想いますが、我々もよくよく考えなければなりません。
原発事故によってにわかに注目され始めた再生可能エネルギーですが、日本近海、特に日本海には『燃える氷』と呼ばれている良質のメタンハイドレートが多量に眠っていると言われています。
その分野における研究・論文の数も日本が世界の中でダントツに多いそうです。
しかし、お隣の韓国では2014年には実用化(裏ではアメリカが…?)するとしているのに、日本は実用化に向けてはほとんど進んでいないというのが現状です。
悲しいというか腹立たしいというか、ここでもやはり、石油や原発会社などの利権がきっと絡んでいるのでしょう!?
話を少し原爆の方にもどしますが、長崎に落とされた原爆の跡地にほど近い処に青年の像である平和祈念像が建てられています。
これを彫刻されたのは1987年に102歳で逝去された北村西望(きたむら せいぼう)先生です。
5年という月日を費やして1955年8月8日に完成しています。
高さは9.7メートルという大きな平和祈念像ですが、ある時、私はラジオを聴いていて、この像を制作しておられた時の北村西望先生のエピソードを聞いたことがあります。
ある時仕事を終えられて帰り支度をしておられた西望先生の目に停まったのが、その大きな像の足にいたカタツムリ。
明くる日、そのカタツムリの足跡が旭に照らされてキラキラと輝いて見えました。
西望先生がその足跡を目で追うとそのカタツムリは大きな像の首の処まで達していました。
進んでいるのか、いないのか、ほとんど静止しているように見えるカタツムリ。
しかしカタツムリは一晩であのように高見に登ったのです。
そして生まれたのがあの有名な言葉・・・
『たゆまざる歩み恐ろしカタツムリ』です。
若い頃、同じ世代の彫刻家たちは世に名を馳せて豪邸に住み、外車を乗り回し…。
しかし北村西望先生はなかなか日の目を見ることがありませんでした。
でも自分は彫刻することしかできないともくもくと仕事を続けて行かれるわけです。
そして60、70と年を重ねて行くと今まで世に名を馳せていた人たちは皆死んでしまい、いつしか自分が彫刻家として日本の第一人者となっていたということです。
そして長崎平和祈念像を制作されるのですが…。
きっとこのカタツムリの歩みと自分の人生とを重ねて見ておられたのかも知れません。
さて世界唯一の被爆国の日本ですが、政治家の中には日本も核武装すべきだと持論を展開しているものもあります。
そうでないと対等に外国と交渉ができないとか…。
でも本当にそうでしょうか?
日本は外交下手と言われますが、私には政治家の怠慢だとしか想えません。
私は世界中の国々が核武装をしたとしても、日本は核を持つべきではないと想っている人間です。
今回の原発事故からまた様々な問題がこれからも起こってくると想います。
冒頭にも書きましたが、原爆やチェルノブイリの原発事故後のガン患者の増加率はあきらかに高くなっています。
米ソ冷戦時代に繰り広げられた核実験もその影響は計り知れず、これらは環境破壊の最たるもので人体にも様々な悪影響を及ぼしてきているはずです。
悲しいことですが、福島原発事故も少なからずその影響は出てくると想います。
我々は健康で平和に暮らす権利があり、国はそれを護らねばなりません。
そういうことでは今回の福島原発事故の対応についてはもっともっと国が迅速に的確に対処すべきと想うのですが、国民は今も危険と不安だらけです。
原発に関しては今回の福島原発事故以前にも様々な問題があります。
原発がある限り日本に、世界に本当の平和は来ないのではないかと想います。
今私たちは平和な社会を築くために何をすべきか!?
そのためには一人一人の意識の改革が必要だと想います。
とりわけ子ども目線で考えられるお母さんの意識改革は大きな力になっていくと想います。
平和ほど尊く幸福なものはありません!
ただその平和な社会を築いて行くには“たゆまざる歩み恐ろしカタツムリ”的な生き方、決してあきらめず、そして目立たなくとも地道な活動が必要です。
そして我々は電力会社や国が自分たちの都合で情報を操作し真実を伝えないことに対しても怒りの気持ちを現わさなければなりません。
我々は政治をよく監視して真剣に戦ってくれる、戦っている人を選ばねばなりません。
2期、3期と努めながら実績のない政治家は選ぶべきではないと想います。
そういう意味では我々にも大きな責任があります。
心ある政治家の方々には命がけで頑張っていただきたいです。
私たちも自分にできることからコツコツと始めて行かなければなりませんし、そう、やらなければならないと私は思っています。
なぜなら医療にたずさわる私たちにとっても平和こそが健康を護るための最大の条件だからです。
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2011-08-09T15:04:00+09:00
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初めての滋賀漢方鍼医会合宿!!
7月の17日(日)、18日(祝)の二日間、
滋賀漢方鍼医会
として初めての合宿を行いました。
初日の17日は通常通り草津市立町ずくりセンターで月例会を行い、終了後送迎バスにてアヤハレイクサイドホテルへ移動し合宿となりました。
本来なら毎年この夏には漢方...
滋賀漢方鍼医会
として初めての合宿を行いました。
初日の17日は通常通り草津市立町ずくりセンターで月例会を行い、終了後送迎バスにてアヤハレイクサイドホテルへ移動し合宿となりました。
本来なら毎年この夏には漢方鍼医会の夏期学術研修会が行われるはずでしたが、今回は来年の20周年記念大会という大きなイベントを控えて、その準備等もあって見送られることとなりました。
そういったこともあって滋賀単独の合宿を決行することになりました。
今回企画からホテルの予約、ツアコンまで行って頂いた
脉診流 にき鍼灸院
の院長で滋賀漢方鍼医会の代表でもある二木清文先生には大変にお世話になりました。
本当にありがとうございました。
移動中の送迎バスの中ではもう皆さん旅行気分でゆったりと寛ぐことになりました。
そうなると皆さんお腹が減ってきたのか、お風呂か食事かの選択では、食事!という特に女性の先生方の声が勝り(笑い)
ホテル到着とともにバーベキューとなりました。
夕暮れのびわ湖からの心地よい浜風に吹かれながらの楽しい食事となりました。
ここ1年ほどの間に滋賀漢方では11名の新入会があり、先月入会されたばかりの先生もおられましたが、皆和気藹々とうち解けて会話もはずみ楽しい時間を過ごさせていただきました。
その後は男性陣の部屋で2次会へ突入となり、酒も入って普段勉強会では聴けないような話が飛び出したりと楽しい時間です。
私が若い頃はこの2次会こそが本当の勉強や!と耳をダンボにして諸先輩方の話を聴かせていただいたものです。
普段の臨床での先輩方の貴重な体験談は勿論のこと、治療院経営のやり方やちょっとした患者さんに対する心配り、
治療室・待合室などの工夫の仕方などの話は何よりのご馳走となりました。
合宿ならではの本当に特別な時間ですね。
そして明けて18日は、朝風呂、朝食、そして研修へと入りました。
最初は二木先生が普段臨床室で行われている瀉法鍼の使い方について学びました。
これは捻挫や骨折、肉離れなどの患部に直接血を流したい部分に行うもので、また突き指などに対しても即治療効果の出るものです。
瀉法鍼の頭を爪でリズムよく叩く方法も教えて頂きました。
続いては中尾先生のご指導による太極拳の時間です。
私は初めての経験でしたが、気を重視している鍼灸家にとって、これは時間をかけてでも身に付けると何かプラスアルファがあるように感じました。
毎月の例会でもぜひ続けてご指導頂きたいと思いました。
最期は皆で記念写真を撮って楽しい2日間の研修が終わり解散となりました。
以前から滋賀で合宿をやりたいと想ってはいてもなかなか実現できなかったのですが、
今回夏期研がなくなったということもあってタイミングもよく実施の方向となりました。
今回何より会員間の友好を深められたことは最も大きな収穫だったと想います。
私は今まで色々な勉強会を見てきましたが、滋賀漢方鍼医会のように和気藹々と楽しく中の良い会は珍しいと想っています。
結構関西の乗りで言いたいことをずけずけ言ったりしていますし、お笑いも決して忘れません。(爆)
勿論研修はいつも真剣に取り組んでいますし、そのギャップが何とも…。
会員数が増えていってもこの滋賀のアットホームな雰囲気だけはいつまでも保ち続けていければなあと想っています。
滋賀漢方の先生方、これからもどうぞよろしくお願い致します。
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2011-07-20T01:00:00+09:00
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「のほほん教室」に行ってきました!
昨日「のほほん教室」に行ってきました!
これは私の処へ治療に通われている患者さんが主催されているもので、
毎月第3木曜日に開催されています。
最初はエステのお仕事をされている関係で、美容などについての講演などを中心に開催されていたようです。
そこから健...
これは私の処へ治療に通われている患者さんが主催されているもので、
毎月第3木曜日に開催されています。
最初はエステのお仕事をされている関係で、美容などについての講演などを中心に開催されていたようです。
そこから健康についても感心が出てくるようになって、「一度漢方的な立場からお話しをして頂けないでしょうか」と私にお声がかかったということです。
平日の10時から12時までということで、お話しを聴きに来られている人は主婦の方がほとんどのようでした。
50代、60代のご婦人の方々から、生まれて3ヶ月の赤ちゃんをだっこされて来られていた若いお母さんもおられました。
20人弱の丁度私としては話しやすい人数でした。
最近は子どもも大人も花粉症やアトピーなどアレルギー疾患が多く、またガン患者が増えていることなどから、私の体験なども織り交ぜながら、漢方的な観点で食事、運動、休息などについて40分ばかり話をさせて頂きました。
また実際に私が仕事で使用している鍼(はり)てい鍼と毫鍼を触って頂き、特に「てい鍼」という刺さない鍼で治療ができるのはなぜか?
そして“気”というものについてもお話しをさせて頂きました。
実際に鍼を見たせいもあってか、皆さん興味を持って真剣に聞いてくださったようです。
残りの時間は質問に応えるという形で進めることとなり、ご本人の病気の悩みや子どものこと、そして薬の副作用についてなど、様々な質問が出ました。
ステロイドの問題やインフルエンザワクチン、子宮頚ガンワクチンなど、皆さんの意識の深さにこちらが驚かされるほどでした。
やはりできることなら薬は使いたくない!というのが本音なんだと想います。
人間にはというか生物には皆生命力というものがあります。
病気は薬で治すのではありません。
患者自身の体が病気を治すのです。
痛みが出るのはなぜ?
熱が出るのはなぜ?
下痢をしたりするのはなぜ?
病気の説き自分自身の体の声をちゃんと聴いてあげてください!
体の働きと逆のことを行っていませんか?
あまりにも体の声を無視した治療の多いことに驚かされます。
痛みがないのに痛くなるといやだからと何ヶ月も痛み止めを飲み続けている患者。
おかしいと想いませんか?
風邪と戦うために体は熱を出しています。
それなのにすぐ薬を飲んで解熱させてしまったら…?
風邪がすっきり治らないのは当然ですね。
下痢をしたりするのも体のいわば防衛反応の一つです。
無理に下痢を停めると具合の悪いこともあります。
昔砒素中毒で下痢を停めた人は皆死んでしまった!という話を聞いたことがあります。
自分の体が正常な方向にもどそうとしているのに、それを無視してあなたは逆のことをしようとしていませんか?
自分の体としっかり対話をしてあげてくださいね。
私たちが行っている治療、すなわち、漢方鍼(はり)治療とは、体が病気をよりよく治す方向に向かうために、
生命エネルギーを最大限に発揮させるための治療法です。
気の滞りを解消することが生命エネルギーを最大限に活かすことであって、病気を治す根本となるわけです。
鍼は生命力を強化する!!
とは、このことです!
今回話を聴いてくださった人の中には、
鍼治療は恐い!?とか、
鍼治療は痛そう!?とか、
これは何処でもよく聴く話ではありますが…。(苦笑)
だからこそ今回は、実際に刺さない鍼「てい鍼」を見ていただいたというのもあります。
ソフトタッチで優しく気持ちのよい鍼です。
あまりにも気持ちよくて鍼治療にはまってしまう子どもがいるくらいです。
無論、刺さない鍼!なんですから大人も子どもも痛いわけがありませんね。
私のこのブログの
『はり』って痛くないのですか?
をご覧ください。
今世界中で「見えないもの」、心や気や生命など、そういったことに注目が置かれる時代となりました。
ニューサイエンスの世界でもそうですね。
宇宙にあるすべての物質を集めてもそのエネルギー量は26、7%くらいだと言われています。
残りの70数%は何のエネルギーだか分からないと言われていました。
でもこの近年、それが生命エネルギーであると叫ばれるようになりました。
私が“気”の話をしていても、
7、8年前とは聴いている人の反応があきらかに変わってきていることを感じます。
そういう意味では人びとの気根が整ってきているのかも知れません。
我々の“気”を整える漢方鍼治療が、今後さらに、
多くの人びとの病苦除去、健康維持・増進に寄与し、
さらに重要な医療として庶民の中に受け入れられていくものと確信しています。
今回お話しをする機会を与えていただきました「のほほん教室」を主催されています
M.Mさんには心から感謝致しております。
この場をもってお礼とさせて頂きます。
本当にありがとうございました。
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2011-06-17T13:53:00+09:00
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始原東洋医学会の勉強会に参加して来ました!
昨日5月8日は、始原東洋医学会関西部会の勉強会に参加してきました。
地下鉄丸太町すぐの「ハートピア京都」を会場に行われました。
私にとっては昨年の5月と9月に続いて3回目の参加となりました。
参加すればするほど興味が湧いてくる、そんな感じの勉強会です。...
地下鉄丸太町すぐの「ハートピア京都」を会場に行われました。
私にとっては昨年の5月と9月に続いて3回目の参加となりました。
参加すればするほど興味が湧いてくる、そんな感じの勉強会です。
その治療目的は気滞を解消することであり、その必然の結果として、
その人の治癒力を高め病体を健康体に向かわしめるというものです。
そういうことでは、まさに我割れの行っている治療法と同じだと言えます。
ただ診察や治療法に独特なものがあります。
印知感覚と言って、潜象界といういわば無意識の世界から病体を診て行くことで、
その患者の気滞が見えてくるのです。
その気滞を解消すべく反応点(+点と−点)を取り、
それぞれ+点には銅のてい鍼、−点にはアルミのてい鍼など当てて治療を行って行きます。
この反応点はまさに病体がここに鍼をしてくれ!という点であり、
これがぴったり適合すれば、気滞は解消され身体は自然と治癒に向かいます。
時には、常識では考えられないほどの劇的な変化を現します。
この治療法は医師である有川貞清先生が五感以外の感覚、
すなわち印知感覚を身に付けられ自らの臨床に応用され確立された治療法です。
「『始原東洋医学―潜象界からの診療』」という本も出されています。
以前にこのブログの中に書いた
漢方流スーパードクター!
の中に出てくる扁鵲(へんじゃく)はまさに人の体が透き通って診れたと言われますが、
有川先生もレントゲン先生と言われたほどの先生で、まさに扁鵲のように、
その人の骨格や気滞の一などがまさにレントゲンで映し出したように見えたようです。
でもこの感覚は大昔は誰もが持っていた感覚だそうです。
ですので、訓練すれば次第にその感覚を誰もが身に付けることができると言います。
私もこの印知感覚を何としても身に付けたいと今訓練しています。
「とにかく治療家ならばこの印知感覚だけは身に着けなさい!」というのが、
有川先生の遺言ともいうべき最後の言葉です。
もしもこの印知感覚が身に付けることができるならば、
どのような治療法であっても応用できてしまうのです。
今回鹿児島から
加藤淳鍼灸院
の院長でもあられる加藤淳先生が講師として立たれました。
昨年の5月の時にも講師として教えて頂きましたので今回2回目となりました。
加藤先生は学生の頃に私が現在所属している
滋賀漢方鍼医会
に参加してくださり、一緒に勉強をしていました。
その関係で今もこうしておつき合いさせて頂いています。
講義では現在加藤先生が治療されている患者3名の症例報告がありました。
90歳を超えられた腰部脊柱管狭窄症で下肢に麻痺のあるという症例、
6歳の女児の顔面麻痺(ハント症候群)の症例、
そして重度のパーキンソン病の症例ということでした。
実際に治療前と治療後ということで写真でその変化を診ながらの講義でした。
見えない私にも懇切丁寧に、まさに手取り足取りで、
説明をしてくださりよく理解することができました。
いずれも難症にもかかわらず好成績を治められているもので、
特にパーキンソンの症例では、医者が診ても、
「こんなことはあり得ない?」というくらいの変化を起していました。
やはり様々な症例報告を聴く度に、
興味を持たずにはいられないような治療です。
実際に患者をあげての実技も行われました。
治療後の脉の変化はどうかと言いますと、
これはあくまでも私が脉をとって感じた印象ですが、
大きな宇宙の気の流れの中に人体がずぼっと貫かれたような、
まさに大河がとうとうと体の中を流れていくような感じの脉でした。
今私は自己治療も兼ねて印知感覚を磨くべく、
時分の体に銅とアルミのてい鍼を体に当てて治療しています。
まだまだ+と−の反応点をしっかり取れるところまでは行きませんが、
徐々に精度を上げていけるように日々修練しています。
でも昨年の5月の時よりは自分でも印知感覚が鋭くなっていると感じます。
加藤淳先生を初め、そういう感覚の鋭い先生方と接していると一機に開花するのかも?
なんて想ったりすることもあるんですが…?
とにかく沢山やる気を頂きましたし、私自身もまだまだ進化し続けたいと想っています。
私が所属している漢方鍼医会の治療以外では、
やはり今一番興味を持っている治療法の一つです。
今回も始原東洋医学会の先生方には大変お世話になりました。
本当にありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
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2011-05-09T13:52:00+09:00
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「すんき漬け」発酵食品パワー!!
皆さん、発酵食品というと何を想像しますか?
ヨーグルト、納豆、チーズ、ええっと・・・
それからキムチ、ぬか漬け・・・??
そうそう、醤油や味噌もありましたね!
おっととと、もっとほかに忘れちゃいませんか?ってんだい!
滋賀県と言えば・・・?
分かった!...
ヨーグルト、納豆、チーズ、ええっと・・・
それからキムチ、ぬか漬け・・・??
そうそう、醤油や味噌もありましたね!
おっととと、もっとほかに忘れちゃいませんか?ってんだい!
滋賀県と言えば・・・?
分かった!それは、鮒寿司!!
正解。
では、アタック・チャンス!は、ありませんが…。(笑い)
私が子どもの頃は、お腹の調子が悪くなると、
「鮒寿司でも食っとけ」と言われたもんです。
発酵食品には、様々な微生物がいて、
それらを摂取することによって腸内環境が整えられます。
結果として便通などもよくなり、お腹の調子もよくなるということですね。
このほかにもダイエット、美肌にも効果ありです。
この発酵食品、今巷で女性たちの間で密かなブームになりつつあるのも分かる気がします。
しかしこの発酵食品パワーの最大の効果は?
何と言っても、免疫力アップ!
自然治癒力がアップするということでしょうね。
花粉症やアレルギー対策としても有効な食品であるということをよく聞きます。
皆さんは、木曽地方で作られてきた「すんき漬け」をご存知ですか?
昔は長野県のような内陸部では塩が貴重品だったため、
塩を使わずに野菜を発酵させて食べていたようです。
かぶ菜や白菜などが漬けられるようですが、
湯通しした野菜をすんきの種と一緒に漬けて発酵させるそうです。
すんきには、「塩を嫌う」とか、「人の手を嫌う」とか、
「怒りながら漬けると酸っぱく漬かる」などの語録があるそうです。
ですので、同じように漬けたとしてもその家々で味は異なり、
同じ人が漬けても毎回、あるいは桶ごとに微妙に味が異なるようです。
乳酸菌発酵のためそのまま食べると酸っぱいので、
一般的には「すんき漬け」の上に削り節をふりかけ、
その上に適量のしょうゆをかけて食べるようです。
鮒寿司もスライスしてその上に葱を刻んでしょうゆを垂らして食べたりしますね。
でも鮒寿司は塩分があるので摂りすぎには注意しないといけないですけど…。
「すんき漬け」はこの他に、みそ汁の具として食べたり、
とにかく塩を使っていないので色々な料理に工夫して用いられているようです。
それで、この「すんき漬け」ですが、
花粉症にビックリするくらいの効果があるとのことです。
鼻が詰まっているときに食べると、ものの数分で鼻が通ってくるといいます。
その即効性に驚くそうです!
それも毎回!だそうですよ。
毎日、毎日食べていると、
自分が花粉症であることを忘れている!?という人もあるとか…。
花粉症の人は一度、二度、ちょっと取り寄せて食べてみてはいかがでしょうか。
発酵食品を研究している学者さんに、
「これほどの効果は見たことがない」と言わしめた食品だそうですから…。
それから花粉症についてもう一つ。
土をいじっている人に花粉症の人が少ない!?いやほとんどいない!?
という話です。
私の住んでいる処はお百姓さんが多く、
確かに昔から田んぼや畑仕事をされている近所の人の中で、
花粉症でという人は聞いたことがないです。
ほかの処でどうなのか?またこれに科学的根拠があるのかないのか?
分かりませんが…。
でも現在の過剰なまでの行き過ぎた清潔思考や、
自然とかけ離れた生活環境などが、
アレルギー疾患を助長しているように想うのは私だけでしょうか?
ともかく人間も自然界の構成要素の一つですから、
できるだけ自然に親しみ、子どもなんかでも時には、
ドロ遊びなんかさせてもいいのではないかと想ったりしている今日この頃です。
またこういった観点から病気や体のことについて書いてみたいと想います。
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2011-04-04T13:50:00+09:00
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邪気をはらう“お豆さん”
この冬は寒さが厳しくて大雪となった地方も多く、全国各地屋根の雪下ろしなど除雪中の事故でケガをされたり死亡された方も出ています。
皆様の処では大丈夫だったでしょうか?
私の家では母が凍結した道路ですってんころりん・・・
昨年暮れに傷めた左足首を再度傷め...
皆様の処では大丈夫だったでしょうか?
私の家では母が凍結した道路ですってんころりん・・・
昨年暮れに傷めた左足首を再度傷めることになりました。
かなり患部は腫れ上がりどうやら骨にひびが入ったようです。
さらに転んだ時に咄嗟に頭を庇おうとして左手を着いたらしく、次の日からは左腕が全く挙げられない常態でした。
治療を初めてほぼ1ヶ月経ちました。
現在は足首の痛みも治まりましたが左腕の方が想ったよりひどくて、肩の高さくらいまでは挙上できるようになったものの、完全な状態まではもう少し時間がかかりそうです。
さて、今日は立春ということで暦の上では春ということです。
まだまだ寒さが続きますが、皆様も体調を壊さないよう、どうぞお気をつけてお過ごしくださいね。
それで昨日は節分ということで豆まきをされた方もあると想います。
春が来る季節の変わり目に豆を撒いて昨年から積もった邪気を追い払い、幸を招いて新しい年を迎えたいという願いを込めた風習とされています。
なぜ豆を撒くのか?というと、
穀物には「邪気を払う霊力」があると考えられていたわけです。
イザナギが黄泉の国の亡者を追い払うのに桃を投げつけるなどの神話も、穀物や果実の霊力によって邪気を払うという点では同じような話です。
でも昔の人は本当に厄病を防禦する力があることを経験的に知っていたようです。
それは健康効果に他ならないと思います。
現在でも洋の東西を問わず大豆は健康食材のトップに上げられるほどです。
味噌、醤油、豆腐、納豆など私たち日本人には食べ慣れた物ばかりです。
あまりにも身近にありすぎてそのありがたさを知らぬまま食していた面もありますが…。
そもそも大豆は「畑の肉」と呼ばれていますし、植物性のタンパク含有量は他の農産物と比べても群を抜いている存在です。
このタンパク質は味噌や納豆のように発酵されると、ペプチド化されて一段と機能性が増すと言われています。
ペプチドは消化吸収力を増強し、さらに脂肪代謝促進、コレステロールの抑制、高血圧の低下、筋肉の増強、疲労回復など、肥満対策のダイエット食品としても効果の高いものとされています。
そのほか大豆にはカリウム、カルシウム、亜鉛、銅、鉄、葉酸、オリゴ糖、ビタミンE、ビタミンB1、レシチン、サポニン、イソフラボンなどの物質が含まれています。
イソフラボンは植物性女性ホルモンとして、女性の更年期障害や生理不順、乳がん、子宮ガンなどの予防に役立つとされていますし、サポニンは抗酸化能力が高く、脂肪代謝を促進してダイエット効果があるとされています。
アメリカの農商務省は、ガンにならない食材の一番に大豆を取り上げていますし、また心臓疾患を予防する機能性食品としても推奨しています。
こうして見てみると日本食とは何とバランスのよい健康食であるかがよく分かりますね。
味噌や納豆、醤油に豆腐となると、やはりご飯が合いますよね。
最近はご飯をあまり食べなくなったと言われていますが、日本人なら大豆食品とともに主食であるお米ももっともっとしっかり食べてほしいなあと想いますね。
ところで豆撒きをするときに、「鬼は外、福は内」と言いますが、名字に「鬼」の字が入っている家では、「鬼は内、福は内」と言ったりすると聞いたことがあるのですが、それって本当のことなんでしょうかねぇ?
それから私の子どもの頃は、鬼がいやがるからとそれぞれの家の門には、柊の枝に鰯の頭を突き刺して置いてありました。
近年ではそのようなことをしている家もほとんどなくなりましたけど…。
こういった行事も年々都市部を中心に廃れてきているような気がしますね。
まあ、一年を通して季節感がなくなってきているのは確かなようです。
現在、インフルエンザもかなり流行しているようですが、普段元気な人も〈鬼の霍乱〉と言われないよう(笑い)
どうぞ健康管理には十分お気をつけてお過ごしくださいね。
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2011-02-04T13:42:00+09:00
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酒は飲め飲め!?だけど飲むならば・・・
皆さんはお酒を飲まれますか?
これから年末年始にはお酒を飲む機会も増えてきますね。
私は酒屋の前を通っただけで、もうフラフラするほど…、好きでんねん!!
そんな落語がありましたね。そう、落語の話です。
私はちょこっと嗜む程度ですよ。いや、ほんまです。
...
これから年末年始にはお酒を飲む機会も増えてきますね。
私は酒屋の前を通っただけで、もうフラフラするほど…、好きでんねん!!
そんな落語がありましたね。そう、落語の話です。
私はちょこっと嗜む程度ですよ。いや、ほんまです。
でもでも、人類がアルコールを嗜むようになったのはいつ頃からなんでしょうか?
考古学が示すところでは、新石器時代にはすでに果実の発酵酒があったとされています。
エジプトの壁面には葡萄酒の製造法が描かれていたり、酒つぼも発見されています。
その事からも紀元前5000年以上も前から酒を愛飲していたようです。
日本でも出土した土器や果実の種などから縄文時代前期(紀元前4000年頃)から
酒造りが始まったと推測されています。
その後、稲作の発達や普及とともに、
日本独自の酒文化が根付いていったというわけです。
昔は神事のときしか飲酒が許されなかったということですが、
お酒はそれほど貴重な物だったのでしょう。
庶民にとっては神事が行われる日が飲酒することを許されたハレの日だったのです。
しかし近代に入ってからは、大量製産とアルコールの高濃度化により、
またストレス社会の影響もあって日常的に飲む人も増え、
アルコール依存症という落とし穴にはまり込む人が増えています。
現在アルコール依存症の患者は250万人を超えていて、
その予備軍ともいうべきグレーゾーンには1000万を超える人が入ると言われています。
その中で特に問題になるのは母親の飲酒です。
妊娠中や授乳期に酒を飲むと胎児や乳児に直接影響が及びます。
これを胎児性アルコール症候群(FAS)と言って、
知能の発達障害が出る可能性があります。
日本ではこの恐ろしさについてはあまり知られていないのです。
たとえ微量であっても母親の胎盤から吸収されたアルコールは
胎児側から見ればとてつもなく悪い環境ということです。
胎児はたった1個の受精卵から38週を経て新生児へと成長します。
この間、魚類やは虫類など38億年に及ぶ生命進化のドラマが
凝縮して再現されるわけです。
つまり妊婦の1週間は胎児にとっての1億年、
1日は1400万年に相当するわけです。
ですから、母親が8時間酔っぱらうと胎児はおよそ470万年もの間、
ずっと酔っぱらい続けるということになります。
考えてみれば恐ろしい話ですね。
アルコール依存症はお酒の飲める人がなるわけで、
元々お酒の飲めない方には起こらない話です。
この病気は性格が真面目でストレスをため込みやすい人がなりやすいようです。
ストレスを発散しようとしてお酒を飲んだとしても、
それは一時的に気を紛らわせているだけであって、
何ら問題の根本解決にはならないものです。
ストレスをため込まないための自分なりの方法を日頃から見つけておくことだと想います。
愚痴を言ったり悩みなど何でも打ち明けられる友人を持つことは、
私の経験からもかなり心の安定に繋がることだと想います。
おそらくこれでストレスの8割くらいは解消できると想っています。
あとは体を動かして発散することでしょうか。
『あしたのジョー』の歌のようにサンドバッグでもあれば、
浮かんでは消える憎い上司や恐い嫁さんの顔を浮かべ(笑い)
たたけ!たたけ!たたけぇ〜!!ですね。(笑い)
私はサンドバッグもないので、シャドウキック・パンチを繰り出してストレス発散です。
足腰も鍛えられるので一石二鳥です。
まあ、アルコール依存症はそれほど簡単なものではないのかも知れませんが、
治すためには酒を断つ以外にはありません。
できることならそこに至までに何とかならなかったのか?と想いますし、
自分自身に固執するのではなく、他人のために、誰かの幸せのためにと、
自分を使えることができたならと想うことがありますね。
ここのところ市川海老蔵の事件が連日報道されていますが、
お酒の上でのもめ事は何処でも後を絶ちませんね。
「酒は百薬の長」と言われますから、
ほどよく飲めば血行もよくなって体にもいいんでしょうけど…。
やっぱりお酒は気の合う仲間とほろ酔い程度で楽しく飲むのがいいですね。
どうぞ年末年始は上手にお酒を飲んで決してお酒に飲まれないように、
そして誰もが楽しめるコミュニケーションの場となることをお祈りしています。
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2010-11-30T16:43:03+09:00
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骨粗鬆症と薬の副作用について!
毎日歯を磨くときは当然ながら歯ブラシを使用するわけですが、
皆さんはいつもどのようにして磨かれていますか?
私は5、6年ほど前から音波ブラシを使っています。
これは歯や歯茎に軽く当ててるだけなんですが、結構綺麗に磨けますね。
歯茎のマッサージにもなりま...
皆さんはいつもどのようにして磨かれていますか?
私は5、6年ほど前から音波ブラシを使っています。
これは歯や歯茎に軽く当ててるだけなんですが、結構綺麗に磨けますね。
歯茎のマッサージにもなりますし、気持ちよく磨くことができます。
勿論ブラシのとどかない部分には歯間ブラシを時々使って磨いています。
今年の4月に歯石など取り除いてもらおうと3年ぶりに歯科医院へ行きました。
検査してもらったところ虫歯もなく、先生からは、
「3年も来られていないわりには歯も綺麗に磨かれていますね」と
ちょっと嫌みも入りながらもお褒めの言葉をいただきました。
ところで漢方では、歯や骨はいずれも腎臓と深い関係があるわけですが、
この歯と骨に関する興味深い記事を見つけました。
皆さんは骨粗鬆症(こつそしょうしょう)という疾患をご存知でしょうか?
骨粗鬆症とは、『骨の強度低下により骨折のリスクが高くなる疾患』と定義されていて、
日本におけるその患者は500万人以上とも言われています。
骨粗鬆症は特に、高齢の女性に多く見られる症状です。
大腿骨骨折などを起したりすると寝たきりの原因にもなってしまいます。
また若い女性の中では食事制限など、
無理なダイエットが原因で骨粗鬆症になることもあります。
現在骨粗鬆症の治療薬として、
ビスフォスフォネート剤であるリセドロネート(経口薬)が開発され、
これは2010年現在の骨粗鬆症治療薬の第一選択肢となっています。
骨粗鬆症は、骨の破壊・吸収に再生のスピードが追い付いていない常態です。
このビスフォスフォネート剤は、骨の破壊・吸収を抑える薬です。
この薬を使用されている方が歯を抜いたりすると、
顎の骨が腐ったり炎症を起したりする危険性が高まると報告されています。
厚労省によると、この薬は国内で訳200万人が使用しており、
5000から1万人に一人の割合で顎の骨に異常が現れるとされています。
服薬中に抜歯をするとその危険性は10倍にも高まるとのことです。
昨年は抜歯をした人も含め84例の副作用が報告されています。
ともかく、ビスフォスフォネート剤を使用されている方は気を付けていただきたいですし、
できるだけ食事や運動などから骨を丈夫にすることも考えて生活をされるとよいですね。
薬剤は即効性もあってうまく用いることで大きな治療効果をあげうるものですが、
用い方を誤ると、副作用によって想わぬ落とし穴にはまり込んでしまいます。
薬は諸刃の剣であって、用い方によっては毒にも薬にもなるということですね。
いうまでもありませんが、薬のみに頼り切ることはよくないことだと想います。
本来、人間の体には病気になってもそれを修復するためのすべてのものが備わっています。
それらをうまく働かせるために、食事や運動や睡眠が大切になってくるわけです。
この三つをバランスよくすることでたいていのものは快復するはずです。
それでもダメなとき、生命力がかなり弱っている常態だといえます。
そのような場合でも、鍼灸治療によってより良く快復の方向に向けていくことができます。
しかし我々鍼灸治療も、病気を治すためのお手伝いをしているに過ぎません。
あくまでも、病気を治すのは患者さん自身の体であるということです。
いかにすれば『生命力を高められるか』ということについて、
患者自身がその認識を持つことはとても大切なことであると同時に、
我々医療に従事するものはさらに肝に銘ずるべき事柄であると強く実感する次第です。
それは、それがすべての医療の根本にあるものだからです。
もはやそれらを無視した医療は片手落ちの医療ではないかと私はいつも思っています。
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2010-10-29T11:52:46+09:00
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いつまで暑いねえ〜ん!?皆様、残暑お見舞い申し上げます。
言いたくないけど、いや〜、毎日暑いですねえ。
この残暑、いつまで続くざんしょ、なんちゃって。 でた〜 おやじギャグ!
前にも同じ古都書いたかも…?お許しを。
でも御盆を過ぎてからの方が暑さが厳しいような気がしますが…。
ともかく先月7月の消費電力が過去最...
この残暑、いつまで続くざんしょ、なんちゃって。 でた〜 おやじギャグ!
前にも同じ古都書いたかも…?お許しを。
でも御盆を過ぎてからの方が暑さが厳しいような気がしますが…。
ともかく先月7月の消費電力が過去最高だったらしいですけど…。
そらこの暑さですからクーラー着けてないとやってられまへんわな。ほんまに。
このところ、20代の若い人でも熱中症で亡くなったりしているようですが、
絶対若いからと過信してはいけませんね。
熱中症にもかかわらず、
仕事で疲れがたまっているだけと勘違いしている人も多いようです。
頭痛やめまい、食欲がなく食べるとはき出したりした場合は、
この時期熱中症をまず疑ってみた方がよいかもですね。
そして水分と塩分補給は勿論ですが、
涼しいところで体を休める、場合によっては氷などで冷やす必要もありますね。
とにかく意識が朦朧として返答がないなど、
熱射病が疑われたら一刻をあらそいます。
そういうときは迷わずに救急車を呼びましょう。
熱中症の場合、事態が急変してしまうことも少なくないからです。
早め早めの処置が必要です。
それから毎年毎回言われていることですが、
高齢者の場合は暑さに対しての感覚も鈍くなっています。
暑い部屋の中で平気でテレビを見ていたり、
またトイレが近くなるからと水分摂取をひかえたりすることも多いようです。
それからクーラーの風は体に障るからと嫌う人もあります。
でも今は昔とはまったく環境が違います。
私たちの子どもの頃は真夏でも32度を超えることはほとんどありませんでしたからね。
とにかくクーラーをうまく利用して熱中症にならないように気をつけた方がよいようです。
クーラーの風が直接当たらないように扇風機をうまく利用したり、
少し窓を開けた常態でクーラーを入れるとか…。
この時期、高齢者のおられる方は周りの人が気をつけてあげていただきたいと想います。
最近私の治療院に熱中症の方が来られました、というか、
熱中症とは気づかずに来られたということです。
50代の女性の方ですが、昼間は週に3度テニスをしているとのことです。
この頃暑さのせいか、夜もしんどくてなかなか眠れないとのことでした。
喉がよく渇きますか?と尋ねますと、
食事のときにお茶など飲むくらいで普段はあまり飲まないというか、
あまり喉が渇く感じがしないとのことでした。
テニスをしていて頭痛がすることがよくあり、
冷房などは好きではないとのことです。
この時点で、これは熱中症だなと想いましたね。
体には所々浮腫もあることから、
これは汗としてうまく発散できていないことが想像できます。
また漢方的に診て、水をうまく巡らすための働きが弱っているように想いました。
この常態では体に熱がこもってしまいます。
だいたい体に熱がこもったりするとよく夢を見たりして深く眠れないものです。
そして熱がこもっている人はたいてい“しんどい”と言いますね。
とにかく食欲もあまりないようでしたので脾虚証にて治療を行い、
陽気を補って熱をうまく発散させるようにするとともに、
三焦経を用いて全身の水の巡りがよくなるように処置をしました。
後はこの時期無理をせずに体を休めること、
喉が渇かなくてもこまめに水分を摂ることなど、
しっかり熱中症対策の話をして帰っていただきました。
今はどうしても冷たい物を摂りすぎて夏ばて気味の患者さんも多いですが、
こう長く暑い日が続くと気分的にもバテてきますよね。
とにかく速く涼しくなってほしいものです。
でもでも私が家に帰る頃には、もうすっかり、
道ばたでは虫の音が彼方からも此方からもと聞えてくるようになりました。
着実に秋は近づいて来ているようですね。
この暑さももうしばらくの我慢です。
どうか冷えることを気にするあまり熱中症にならぬよう、
暑さ対策を十分にしてこの残暑をうまく乗り切ってくださいね。
どうぞお気を付けてお過ごしください。
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2010-08-27T12:16:39+09:00
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健康管理は日々の心がけから…
現在は私の住んでいるここ滋賀も梅雨の真っ直中です。
年間の降水量の2、3割が集中する梅雨ですが、
ここ近年の傾向として局地的な集中豪雨となり、
各地で土砂災害や浸水の被害をもたらしています。
その雨の降り方はもはや熱帯地方のスコールですね。
これもやは...
年間の降水量の2、3割が集中する梅雨ですが、
ここ近年の傾向として局地的な集中豪雨となり、
各地で土砂災害や浸水の被害をもたらしています。
その雨の降り方はもはや熱帯地方のスコールですね。
これもやはり温暖化の影響なのでしょうか?
ともかくこの「梅雨」ですが、その語源を調べてみると、
梅が熟するところの雨なので「梅雨」となったという説や、
カビが生えやすい時季のため「黴雨」と呼ばれ、
これが「梅雨」となったという説もあります。
さらに毎日のように雨が降るところから「梅」の字が当てられたとも言われています。
なるほどぉ〜 納得、納得。
ともかくもこの時期は気温と湿度の上昇とともに気圧も大きく変化します。
カビやダニが繁殖し感染症や食中毒、
またアレルギーや関節痛、肌のトラブルなども起しやすくなります。
日中は夏の暑さでも朝夕は梅雨寒の日となって冷えることもあります。
また今は冷房による冷えにも気をつけなければなりません。
体調を崩さないためにも薄手のセーターやカーディガンを用意して、
体温調節をこまめにすることも大切ですね。
とりわけ今年は気候が不順で気温の変化もめまぐるしく、
急激な変動に高齢者ならずともなかなか体がついていけない、
そんな人も多いのではないでしょうか。
こういうときにこそ日々の食事、睡眠、運動には気をつけて、
特に多忙な方には規則正しい生活を心がけていただきたいものです。
適度な運動と栄養のバランスを考えた食事を摂ること、
そして質のよい睡眠です。
特に蒸し暑い夜は寝苦しいものです。
よくその日のうちに寝ましょう!と言われますが、
漢方における陰陽理論や自然界の営みから言ってもそれは理にかなった話です。
現代医学においても午後10時から午前2時のこの時間帯に眠ることによって、
成長ホルモンが沢山出るようです。
これは傷ついた体の修復や免疫力にも大きく関係しています。
ただし睡眠時間については個人差もありどれくらいが適当かというのはありません。
朝目覚めたときにぐっすり眠れたという充足感が大事です。
要するに、すぐ眠れる、ぐっすり眠れる、すっきり目覚めるというのが、
質のよい眠りということになるのでしょう。
寝不足が続くと仕事の能率も悪くなりますし事故も起しやすくなります。
健康管理の責任が自分自身にあることは言うまでもないことですが、
不摂生、乱れた生活など、なるべくしてなってしまった病気、
むちゃや油断から起るべくして起こった事故。
それらが死に関わるような病気や事故では悔やむに悔やみ切れませんね。
防げるものは未然に防がねば成りません。
体調管理には万全を期したいものです。
健康は日々の心がけから、ということでしょう。
うっとうしい梅雨も来週末には明けそうですが…?
しかしここ近年、梅雨の末期には被害をもたらす豪雨となる傾向にあります。
すでに東京や九州では被害も出ていますし、
今後の天候には十分お気を付けていただきたいと想います。
そして皆様のご健康とともに被害のないことを願っています。
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2010-07-09T16:07:13+09:00
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漢方流スーパードクター!
最近ではテレビなどでよく紹介されている神の手を持つという医師。
スーパードクターとも呼ばれたりしていますが…。
判断力、実行力、技術もさることながら、
10時間を超え、場合によっては24時間、30時間を超えるような手術の中で、
あの集中力と体力もまさに...
スーパードクターとも呼ばれたりしていますが…。
判断力、実行力、技術もさることながら、
10時間を超え、場合によっては24時間、30時間を超えるような手術の中で、
あの集中力と体力もまさに超人的だといつも感心しています。
患者の命を救うという深い使命感、責任感がなければ、
決してお金儲けだけでできる仕事ではないと実感致します。
我々の漢方医学というか、鍼灸の歴史の中でも、
スーパードクターともいうべき、今なお語りすがれている人物も多くあります。
同じ一本の鍼(はり)と一つまみのモグサで患者を治療して行くわけですが、
一見すると単純とも思える治療でありながら、
使う者の経験や技によって自ずと大きな差異が出てくるのです。
漢方には独特の「気」や「経絡」といった概念があり、
また「陰陽五行論」などといった物の見方や考え方があります。
西洋医学とは根本的に考え方が違いますが、分かりやすく言えば、
「病気」ではなく「病体」を診ているのが漢方医学ではないかと思っています。
また物質的なものでなく機能的な部分、すなわち、
「働き」を重要視しているのも漢方医学の特徴です。
風が吹くと髪がなびき、大きな樹も揺れます。
気とは風のようなもので、目には見えなくても働きがあるのです。
我々の鍼灸治療は、いかに経絡の流れをよくし、
この気の働きを改善するかというところにあります。
以前にもこのブログの
病気に対する『条件外し』と鍼灸治療!
の中でも述べましたが、
鍼灸治療の最大の特徴は未病を治するところにあります。
古典には、上医は未病を治し、下医は既に病んだ者を治す、とあります。
体の不調を整え健康を保ち、発病させないための治療、
ここにこそ漢方医学、鍼灸治療の真骨頂があるといえます。
ではここで、我々鍼灸師に語り継がれている中国の逸話を一つ。
我々が現在も勉強して臨床に役立てている古典である
『難経八十一難』を編纂したとも言われている扁鵲(へんじゃく)についてです。
中国の名医の代名詞ともいうべき扁鵲は、
春秋戦国時代後期(紀元前200年頃)の人と言われています。
多くの古典に登場しますが、一番詳しいのは、
司馬遷の『史記』扁鵲倉公伝にあります。
ある時、噂を聞きつけた斉の国王の桓侯(かんこう)が扁鵲を宮廷に招きます。
扁鵲は王に謁見するなり、
「王様には、皮膚に病気を持っているようですから、
今のうちに治された方がよいでしょう」と忠告しました。
国王は、病気でない者を治したとして功績とするのであろうと想い、相手にしません。
5日後、2回目の時、
「王様には、血脈に病気がとどまっています。
治療なさいませんと病気はさらに深く入り込みます」と忠告します。
しかし桓侯は、何処も悪くないと想っているから受け入れることをしません。
さらに5日後、3度目の時、
扁鵲は、「病は胃腸に入りました。早く治さないと大事に至ります」と言いました。
それでも桓侯は返事すらしません。
さらに5日後、4度目の時、
扁鵲は桓侯に会うなり、一言も話さずに立ち去りました。
使者が理由を尋ねたところ扁鵲は、
「」王様の病はもう治りません「と。
「病気が皮膚にある段階では、煎じ薬や膏薬で治せました。
血脈に病気が入った段階なら、鍼や石針で治せました。
胃腸にあるうちは酒醪(しゅろう)で治せました。
しかし今日診たところ、病気は骨髄にまで至ってしまいました。
骨髄まで入りますと神様でもどうすることもできません」と。
それから5日後、桓侯は身体が痛み出し動けなくなりました。
側近はあわてて扁鵲を捜しましたが、もう国内にはその姿はありませんでした。
その後まもなく、桓侯は死にました。
扁鵲の名は天下に聞こえるようになりました。
この逸話が物語っていることは、
扁鵲という名医の診察力、診断力の素晴らしさは勿論ですが、
病気になってからでしか病院に行こうと思わない人たちや、
日頃からの病気に対する養生がいかに大事であるかを言っているのではないでしょうか。
私たちも色々と考えさせられる話であると想います。
我々鍼灸師も「医者の不養生」とならぬよう自己治療をしっかりしながら、
病苦に悩む人たちのために最善の治療ができるよう努力していかねばと想っています。
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2010-03-31T13:40:01+09:00
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読書って楽しい!
皆さんは読書されていますか?
最近では活字離れ、本離れが進んでいるようですが…。
実は私も大きなことは言えないんです。
学生時代はほとんど本を読まなかった人間なんです。
30歳を過ぎてから読書の楽しさを覚えることになりました。
なぜもっと早く…、と今にな...
最近では活字離れ、本離れが進んでいるようですが…。
実は私も大きなことは言えないんです。
学生時代はほとんど本を読まなかった人間なんです。
30歳を過ぎてから読書の楽しさを覚えることになりました。
なぜもっと早く…、と今になって後悔しています。
私が目を患って入院したのが中学2年生の頃ですし、
高校1年生で失明したということもあって読書から遠ざかってしまいました。
視覚障害者には点字という文字がありますが、早く読める人は、
晴眼者が読書されるのとほとんど変わらないスピードで読んだりされます。
しかし私の場合は、とてもじゃないですが、
たどたどしくて自分で読んでいて自分がいやになるほどのスピードですから、
さらに読書嫌いに拍車がかかってしまいました。
今でも点字を読むのはあまり得意ではありませんが、
現在ではパソコンの普及と視覚障害者のためのソフト開発も進み、
点字のデータをパソコンで読ませたり、
また朗読ボランティアの方々の絶え間ない努力によって、
私たち視覚障害者の読書環境はとてもよくなりました。
読書離れの若者が増えているとはいいながらも、
近年では本好きの中高生が増えているようです。
幼児の読み聞かせ運動や、
学校で読書する時間などを設けるといった取り組みが功を奏しているようです。
むしろ活字離れが進んでいるのは大人の方で、
調査すると、4人に1人が「月0冊」だとのことです。
月に1冊というのが3割で一番多く、
5冊以上読むという人は1割程度だそうです。
理由は「多忙で時間がない」が3割、
「読みたい本がない」が2割とか…。
でもでも、多忙な中を通勤時間の電車の中や寝る時間を割いて、
毎日5分、10分と読書されている人を私は何人も知っています。
子どもの頃の読書体験が長じて読書量を左右するのかも知れませんが…?
ともかく、良書に出会ったときの感動は何とも言えない喜びがあります。
私は1度に3冊、4冊の本をあっち読み、こっち読みしたりします。
途中で興味が湧かずにほっぽり出してしまった本も沢山あります。
でもよい本は浮気することなく最後まで一機に読み終えてしまいますね。
仕事柄、医学に関する書物や鍼に関する専門書などは、
好き嫌いに関係なく読んでいますが、
それ以外は、特にジャンルに拘らず読んでいます。
その中で好んで読むのは、歴史小説や時代小説ですね。
最近読んだ本でよかったのは、浅田次郎著の『壬生義士伝』ですね。
それから、友人から薦められて読んだ本なんですが、
山口絵理子著の『裸でも生きる(25歳女性起業家の号泣戦記)』の本は、
とてもとても元気をもらいました。
実はこの『裸でも生きる』の続編があるのですが、
これはまだ点訳、音訳ともに出ていませんでしたので、
ボランティアの方に今プライベート録音をお願いしています。
出来上がってくるのを楽しみにしているところです。
今年は〈国民読書年〉ということです。
良書との出合いが人生を作ると言っても過言ではないと想います。
読書のために時間をつくれなくても、電車内や人を待つ合間など、
わずかの時間を見つけては本を開く、ちょっとした癖みたいなものですね。
本を開かなくても、常に持ち歩く習慣を身に付けるようにすれば、
本に親しむ第一歩となるかも…!?
私もまた夢中になれる本を求めて、これからも暇を見つけて、
毎日少しずつ本を開いて行きたいと思います。
またよい本が見つかったら、時々は紹介してみたいと想います。
ではでは。
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2010-02-27T12:30:00+09:00
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低温やけどにご用心あれ!
今日は1月の20日。暦では大寒。
1年中で一番寒い時期です。
でも今日のこの暖かさは3月下旬なみのポカポカ陽気。
まさに真冬の中の春って感じです。
終末にはまた寒さが厳しくなるとかで、
こうなると体調管理が大変ですね。
ところで、皆さんの家にはカメムシ...
1年中で一番寒い時期です。
でも今日のこの暖かさは3月下旬なみのポカポカ陽気。
まさに真冬の中の春って感じです。
終末にはまた寒さが厳しくなるとかで、
こうなると体調管理が大変ですね。
ところで、皆さんの家にはカメムシ飛んできませんか?
ちょっと青くさい臭いを放つ何処にでもいるあの虫です。
私の住んでいるところでは昨年から大発生していて、
洗濯物に着いてくるわ、部屋の中をぶんぶん飛び回るわ、
いったい何処から入って来るねん!?ってくらい沢山います。
カメムシが大発生するとその冬は雪が多いとか言われたりすることもあるんですが…?
東北や北陸は大雪になったりしているみたいですが、
私のところでは一度だけ1糎ほどうっすらと積もっただけです。
子供の頃は雪が降ると妙にハイテンションになって嬉しくなったものですが、
今は「雪はスキー場だけでいいやろ」って感じですけどね。
それだけ“おやじ”になったということなんでしょうね。(苦笑)
それでまたちょっと話は変わるんですが、
冬場は暖房器具による低温やけどの被害が色々と出ているようです。
やけどは、皮膚が熱によって損傷された状態を言いますが、
直接火に触れたり、熱湯が掛かったりしたときだけでなく、
体温より少し高い熱が数時間作用しただけでも起こったりします。
これを低温やけどと言います。
例えば44度の熱なら6時間、46度なら1時間半でやけどを起こします。
この程度の温度では熱さや痛みを感じないため重症化しやすく、
やけどの中でも皮膚の損傷が最も深い3度に至ることも多いと言われています。
やけどの部位は足がほとんどだそうです。
温風ヒーターやこたつ、電気敷毛布に電気アンカ、
それに湯たんぽにカイロなど色々ご使用されていると想いますが、
足は体の中でも感覚が鈍く血行も悪いので低温やけどを起しやすいと言えます。
熟睡や泥酔しているときにやけどを起しやすいことからも、
睡眠薬の常用者、糖尿病などで知覚障害のある人は要注意です。
また脳梗塞などの後遺症で麻痺などのある人、
幼い子供も気をつけてあげることが大切です。
要するに暖房器具の着けっぱなしがよくないわけで、
寝る前に温めておいてスイッチを切ってから寝るとか、
タイマーを1時間、もしくは2時間程度に設定して寝るという工夫が大切ですね。
福岡県の50歳代の女性が、電気あんかを使用して寝ていたところ、
右足太ももに骨に達するほどの深い損傷を負って、
右足を切断する事態になったことが報告されています。
女性は糖尿病だったそうですが、
感覚が鈍く、やけどが進行しているのに気づくのが遅れてしまったとのことです。
とにかくカイロや湯たんぽなどは皮膚に密着させないことです。
温風ヒーターでも直接温風が当たらないように壁の方に向けるなどの注意が必要です。
実は私も寒い部屋で机に向かって作業をしていて、
足下にハロゲンの電気ストーブを置いていて低温やけどを起しました。
それほどひどくはないのですが、毎日同じ処にストーブを置いていたため、
左足のふくらはぎの外側をやけどしてしまいました。
今でもこたつなどで足が温まってくると、じわーっと疼くような痛みが出てきます。
低温やけどは時間をかけて深く焼けていくので、
皮膚表面はそれほどでなくても、なかなか治りにくくやっかいなことになってしまいます。
奥の方が壊死してしまうと皮膚の上からいくら軟膏をぬったりしても効果がありません。
ひどいときは、時間とともに皮膚が黒ずんで膿が出たりして、
場合によっては手術をしないといけなくなることもあります。
低温やけどは通常の熱湯などによるやけどとはまったく違うということです。
素人判断で治療してとんでもないことになる可能性もありますので、
ちょっとおかしいと感じたら低温やけどの専門医に受診されることをお薦め致します。
さあ、これからが寒さのピークです。
暖房器具の欠かせないこの時期をどうぞ事故のないようお過ごしください。
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2010-01-20T18:50:29+09:00
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人生、勝つことよりも負けないこと!
今年も残すところあと少しとなりました。
本当に時の経つのは早いですね。
「士ジャパン」がWBCで、2大会連続の優勝を決めたのは今年の初め。
ともかく韓国との決勝でのあのイチローの渾身の一打はすごかったですね。
あれからもう随分経ったように想うのですが、ま...
本当に時の経つのは早いですね。
「士ジャパン」がWBCで、2大会連続の優勝を決めたのは今年の初め。
ともかく韓国との決勝でのあのイチローの渾身の一打はすごかったですね。
あれからもう随分経ったように想うのですが、まだ今年の話なんですよね。
それから今年は野村監督が率いる楽天の活躍も大いに我々を楽しませてくれました。
数日前、その楽天の監督をされていた野村克也さんがテレビに出ておられたのですが、
その中で「心が変われば人生が変わる」とおっしゃられていました。
引退寸前にまで追い込まれた幾人もの選手をどん底から蘇らせたことのある監督ならではの
含蓄のある言葉だと思いました。
まさに今、心がどう変わるか?どう変えるのか?
野村再生工場と呼ばれるだけあって、選手を見抜く目にはさすがに鋭いものがありますね。
心が変われば人生が変わる!今ある心をどう変えるか!?
今のこの瞬間の心に過去も未来も、
また成功も不成功もすべてが含まれているということですね。
過去には誰にも知られたくないような失敗や
消し去ってしまいたいような思い出もあるかも知れません。
でも過去はどうあれ今をがんばり抜いていけば、
やがて過去の苦い思い出もきっと笑える日が来るでしょうし、
それらはかえって自分のよき人生の糧となって未来に生かされていくに違いありません。
一番苦しいときこそ一番成長しているときだと思います。
マラソンランナーの君原健二選手のように苦しくなったら、
あの電柱まで、あの門までと歯を食いしばって一歩でも二歩でも前へ進むしかありません。
「朝の来ない夜はない」とか、
「闇が深ければ深いほど暁は近い」という言葉もあります。
勝つことよりも負けないこと!人生あきらめない限り希望はあるということですね。
21日に宇宙飛行士の野口聡一さんを乗せたロシアのソユーズが打ち上げられましたが、
これまでも数々の宇宙飛行士たちが大気圏外から地球を眺めたとき、
それまでの人生観が大きく変わったということを聞きます。
何ともいいようのない感動があるようです。
また大病をして死と向き合ったことで人生観が変わったという人もあるでしょう。
今まで悩んできたことがあまりにもちっぽけなことに思えてくるのです。
八方ふさがりで逃げ場がない、どうしようもない。
やることはやった、万策尽きた。
希望もない、生きる気力もなくなった。
どうして生きればよいのか…。
しかし、そんな最悪と想えるときでもきっと何か手はあるはずです。
幸せも不幸も、天国も地獄も、答えはその人の心にあるもの。
我々はこの世を楽しむために生まれてきたはず。
本当の楽しさや幸せは苦悩の中から生まれてくるもの。
一番苦しんだ人が一番幸せになるというのが人生の法則だと思います。
人生、そんなによいことは多くないですが、
でも8割悪くても2割よければバンバンザイです!
僅かな心の持ち方で楽しくもあり辛くもあり、
だから人生って面白いと想いませんか!?
今年はあまりよくなかったなあという人も、
来年こそは!と、心に秘めてがんばっておられる方もあるでしょう。
喜びも悲しみも立ち止まることはありません。
あせらず、あわてず、一日一日を大切に、
悔いなき人生、黄金の日々を綴っていきたいものですね。
では皆さん、よいお年をお迎えください。
そして来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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2009-12-28T18:45:51+09:00
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病気に対する『条件外し』と鍼灸治療!
今日なお西洋医学の進歩は目覚ましいものがあります。
しかしながら病人が減っているのかといえば決してそうではありませんね。
確かに高齢になればどこかしら体調も悪くなってくるわけですし、
少子高齢化社会に突入している日本ではやむを得ない現象ではあるのでしょ...
しかしながら病人が減っているのかといえば決してそうではありませんね。
確かに高齢になればどこかしら体調も悪くなってくるわけですし、
少子高齢化社会に突入している日本ではやむを得ない現象ではあるのでしょうけれど…。
病気になっても医療で治る病気ならば問題はないのですが、
現在では難病・奇病といわれるような原因不明の病気が多く見うけられるのも確かです。
国の定める特定疾患は現在56あります。
そのうち11は今年の10月に新たに加えられたものです。
また3題死因と呼ばれているガン・脳卒中・心臓病も相変わらずの常態です。
原因が分からなければすなわち治療のしようがないというのが現在西洋医学の姿です。
またその原因追及を進めるがあまりの過剰な検査や薬の投与などは
患者にとっては苦痛の何ものでもありません。
患者は病気を治したい一心でひたすら耐えているに過ぎません。
マスコミでも話題になった奈良県の山本病院などの悪質なものはそれ以前の問題ですが、
人間不在の医療はもはや医療とは呼べないでしょう。
ところで医療のあり方について未来を展望するとき、
やはり「治未病」という考え方がとても大事になります。
発病してから治療を行うよりは未病の段階での治療、
すなわち、体が黄信号を出しているときに治療を行うということです。
まだ赤信号になる前での治療ですから早く治癒に導くことができます。
現代西洋医学でも予防医学ということで最近は注目されていますが、
東洋医学では数千年も前から「治未病」という考え方があり実践されてきています。
ここで少し考えてみたいと思いますが、
病気を発病するためにはいくつかの条件が必要となります。
必要というのもちょっとおかしな感じですが、
例えば風邪一つを取り上げてみても、
日頃の食事の不摂生に加え、仕事が忙しく徹夜が続いたとか、
薄着をしていた日の夕方に雨に降られて寒い思いをしたとか、
さらに偶々電車の座席の隣の人がコンコン咳をしていたとか、
そういったことがいくつか重なって風邪をひくことになるわけですね。
要するにいくつかの条件が重なって、
その人の体の恒常性の限界点を超えたときに発病するわけです。
難病においても同じことがいえると思います。
そこで病気にならないために、発病させないためにはどうすればよいのか?
結論から言えば、病気の原因となるいくつかの条件のうちの一つを
外してやればよいのです。
体が悲鳴を上げる前に、恒常性の限界点を超える前に、
その原因となる条件を外してやることです。
そのためには自分の日頃の不摂生を見直すことも大事になるでしょう。
また病気の起こる原因として精神的ストレス、心の問題もとても重要です。
この心の問題についても東洋医学では様々な臓腑と関連ずけて考えられています。
日頃の肉体的疲労を取り除き、精神をリフレッシュさせ、
生命力を強化するということにおいて、
発病させないための「条件外し」の治療として、
ここにこそ我々鍼灸師としての役割もあるのではないかと最近強く感じています。
検査しても異常はないが、でも具合が悪い…。
そのような人の治療を最も得意とするのが鍼灸治療でもあります。
病気を治すことは医療としてとても大事ですが、
病気にさせないための医療こそがこれからの最先端ともいうべき医療だと思います。
健康管理、病気予防の観点からも東洋医学、
なかんずく、経絡治療(漢方はり治療)の定期的な治療をお薦め致します。
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2009-11-18T18:08:43+09:00
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成人の「臍帯血移植」が初めて成功した日!
今から11年前の1998年の10月22日。
この日は、成人の白血病患者に対して臍帯血(さいたいけつ)移植がされ、
日本で最初の成功例が発表された日です。
それまで小児に対しての臨床例はあったものの
まだ経験が浅いことから成人には難しいとされていたのです...
この日は、成人の白血病患者に対して臍帯血(さいたいけつ)移植がされ、
日本で最初の成功例が発表された日です。
それまで小児に対しての臨床例はあったものの
まだ経験が浅いことから成人には難しいとされていたのです。
そのような中で行われた成人女性の臍帯血移植だったのですが…。
生きるか死ぬか、ほかに打つ手がない状態での最後の望みをかけた移植手術。
しかし術後も敗血症を併発するなど、
医師も「もうダメか」と思うほどの状態であったようです。
しかしその患者は軌跡ともいうべき快復を見せたのです。
同じ白血病で亡くなって行かれる方が沢山おられる中で、自分だけなぜ助かったのか?
自分は生きる価値のある人間であるのか?と思い悩まれたこともあったようですが…。
現在その女性は、臍帯血バンクの呼びかけなどの運動をされ、
全国を走り回られているようです。
この女性の症例がなかったなら
おそらく成人に対する再対決移植の道はかなり遅れることになっただろうと想像できます。
ちなみに臍帯血のことについて少し述べておきたいと思いますが、
臍帯血とはお母さんと赤ちゃんとを繋いでいるへその緒の中を流れている血液のことです。
この臍帯血には白血球・赤血球・血小板など血液細胞を作り出すための
造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)が多く含まれています。
この造血幹細胞はいわば血液細胞を作り出す種のようなものです。
例えば、白血病は正常な白血球を作ることができなくなり、
できそこないの白血球(ガン)がドンドン増えてしまう病気です。
このできそこないのガン細胞を抗ガン剤などで殺してしまい、
ドナーからいただいた健康な血液の種に入れ替えると治ることがあるのです。
造血幹細胞が多く集まっている骨髄、あるいは臍帯血、
それから体内を流れる末梢血にもこの血液の種は含まれています。
骨髄移植、末梢血幹細胞移植、臍帯血移植の区別は、
血液の種をどこから取って来るかの違いにすぎません。
根本的には同じ治療になります。
しかし骨髄移植では、骨髄を提供するドナーにとってもそれなりの負担がかかります。
その点、臍帯血の採取は非常に簡単で必要な時間も5分程度です。
お母さんや赤ちゃんへの負担は全くなく、分娩の経過にも全く影響はありません。
ただし、臍帯血は時間が経つと固まってしまうため、
採取できるのは一生に一度、赤ちゃんが生まれる瞬間だけです。
このとても大事な臍帯血ですが、通常のお産では、
へその緒と胎盤の中に入ったまま廃棄物として捨てられてしまっています。
臍帯血移植が必要とされる病気は難治性の血液の病気で、
白血病はご存知の方も多いと思いますが、それ意外にも骨髄異型性症候群、
再生不良性貧血、悪性リンパ腫などがその代表になります。
私は今から4年前に悪性リンパ腫のため入院していました。
丁度抗ガン剤治療を受けている真っ最中のことでしたが、
歌手の本田美奈子さんが白血病で亡くなられたという
ショッキングなニュースが飛び込んできました。
周りには多くの白血病患者さんもおられ、少なからず自分と重ね合わせて
複雑な思いでテレビを見ておられたのではなかったかと想像します。
確かに私が入院していた4ヶ月あまりの間にも
治療むなしくお亡くなりになられる方もありました。
やはり現実の厳しさを痛感せざるを得ませんが、
でも骨髄移植や臍帯血移植により健康を快復され、
外来診察のついでに病棟まで元気な顔を覗かせてくださる方もおられました。
私は東洋医学の立場で日々仕事をさせていただいていますが、
医療に従事するものとして、東洋とか西洋とかいう違はあっても、
今目の前の患者にとってどうしてあげれば一番よい方法かを提示するとともに、
例えどちらに転んだとしても患者にとっては悔いのない選択をさせてあげることが
大事なことではないかと思っています。
ただ医療の限界が即生命の限界・人生の限界でないことを付け加えておきたいと思います。
私は臍帯血移植で助かる人があるのなら応援したいと思います。
先にも書きましたが、臍帯血の採取は一生に一度だけです。
これから御結婚、ご出産される方は頭の隅にでも止めておいてください。
現在では、もしも将来赤ちゃんが血液の病気になったときのために
臍帯血を保存される方も増えていると聞いています。
自分の臍帯血を使えば骨髄移植のような拒絶反応を心配することもありません。
ともかく、新しい一つの命の誕生とともにもう一つの命が生かされるのですから。
まさに「幸せのおすそ分け」ですね!
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2009-10-22T18:52:34+09:00
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お盆休みの蜂騒動!
今回はお盆休みでの出来事を一つ。
お盆休みに入った初日の土曜日のことです。
母が庭の草むしりをしていてハチに刺されたとのことでした。
どうやらツツジの木の処に巣を作っていたらしく、
知らずにそこに手を突っ込んだ瞬間にやられたようでした。
左手の親指と人...
お盆休みに入った初日の土曜日のことです。
母が庭の草むしりをしていてハチに刺されたとのことでした。
どうやらツツジの木の処に巣を作っていたらしく、
知らずにそこに手を突っ込んだ瞬間にやられたようでした。
左手の親指と人差し指の手背側を6箇所さされたようです。
刺されたところが痛いとのことでしたが薬を付けてその日は過ぎました。
次の日、母が左足が痛くて歩けないとのこと…?
よく診てみると左の下腿部も腫れているではありませんか??
熱もあり、食欲もなく、体もしんどいとのことでした。
多分ハチの毒がまわったのかも知れないと思い脈をとってみると、
脈は数脈(速い脈)で緊張した脈でした。
日本では年間にハチ毒のために30人ほどが亡くなられるとのことですから、
一瞬は頭をかすめたものの、過去にも何度も刺されていることや、
それは母の症状からも大丈夫だろうと確信はしていました。
病院に行くにしても日曜日であり、しかもお盆休みの最中ですからそれは即あきらめて
とにかくはり治療をすることにしました。
脾虚肝実証として治療を行いました。
とにかく左下肢の外側の胆経上が痛いとのことでしたので、
その部分には毫鍼を使って射的に散鍼をしました。
刺された手はパンパンに腫れていましたので、
その部分ははりで撫でさするように軽く気を流して治療を終えました。
そして次の日、お盆休み最終日ですが、
母を診察してみると、手の腫れはまだあるものの、
足の方は腫れが随分引いていました。
痛みも半減したとのことでした。
2度目の治療も脾虚肝実証にて行いました。
その日の夜には数脈も落ち着き食欲も出てきたとのことで、
これで大丈夫だと思いました。
次の日には足の痛みもほぼなくなり、
三度目の治療をする頃には手の腫れもきれいに引いていました。
母がいうには、ハチに刺された跡が6箇所はっきりと残っているとのことでした。
まあ、とんだお盆休みになってしまいましたが、
大事に至らずよかったと思います。
ちゃんとお墓参りもすませて気分一新で後半スタートです。
これからの時季はハチが活発に動くときですので、
人家といえども軒先などにも最近は巣を作ったりするようですから、
十分にお気を付けくださいね。
それでそのハチの巣はどうされたのですか?ですって。
そらあ、気になりますわな。
勿論、私の家がそのままにしておくはずはありません。
ハチの子ご飯にして食べちゃいました。(笑い)
ハチの巣はソフトボールを一回り大きくしたのを半分に割ったくらいのもので、
どうやらハチはアシナガバチのようでした。
ちなみに、同じハチに二度刺されると危ないと言われたりしますが、
やはりこれには個人差があります。
花粉アレルギーや食品アレルギーにしても、
人によって症状の強く出る人や何ともない人がいるのと同じだと思います。
でも猛毒のスズメバチやクマバチなどでは一度刺されただけでも
アナフィラキシーショックを起して死に至ることも考えられます。
二度目以降は必ずということではなくて、
起こる可能性が高くなるということだと思います。
母の場合毒性のそれほど強くないアシナガバチでしたが、
6箇所も一度に刺されたことでアレルギー反応を現したのだと思います。
足が腫れ熱が出たのはそのためだと思います。
自分も含め家族の体質などをよく知っていたからこその対処であって、
ときに全身の蕁麻疹、呼吸困難、腹痛、発熱、血圧低下等の症状が出た場合は、
ショックによって死に至ることもあります。
刺されたところ以外にかゆみが広がる、息切れがする、冷や汗が出る、
意識が遠のくなどの症状が現れたら、
とにかく速く病院で手当を受けるようにしてください。
いずれにしても刺されないことが一番の予防法ですし、
ハチはこちらからちょっかいを出さなければ刺しには来ませんから。
無理をせずにいざというときはハチ駆除の専門業者に任されるのがよいでしょうね。
ということで、ハチには気をつけましょう!というお話しでした。
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2009-08-21T11:18:05+09:00
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冷やす?温める?いったいどっちなの!?
「痛みには、冷やした方がいいの?それとも温めた方がいいの?」
患者さんからよく尋ねられることがあります。
そこで最初に抑えておかなければならない点があります。
なぜ痛みが出ているのか?ということです。
また風邪などを引いて熱が出ることについても同じよう...
患者さんからよく尋ねられることがあります。
そこで最初に抑えておかなければならない点があります。
なぜ痛みが出ているのか?ということです。
また風邪などを引いて熱が出ることについても同じように、
なぜ熱が出るのか?ということを考えてほしいのです。
体は痛みを出さねばならないから、熱を出さねばならないから出しているのです。
頭痛、腰痛、生理痛やリウマチなどの痛みに対して、
西洋医学では鎮痛剤が処方されます。
しかしながら鎮痛剤はその場の痛みを止めてくれても、
後々逆効果になることが多いと感じています。
特に慢性の疾患については冷やすことで痛みが起こったりひどくなることがあります。
逆に温泉やお風呂に入って温めると痛みが楽になったという人は多いでしょう。
リウマチなどでは、痛みがあるところに熱を持っていることが多いですが、
これは冷えから来た痛みを何とか発熱して治そうとしている姿でもあります。
鎮痛剤は鎮痛解熱剤とも呼ばれたりしますが、
ほとんどが鎮痛効果と解熱作用を併せ持っています。
ですから、鎮痛剤や冷湿布などを用いて一時的に痛みを抑えても、
それは同時に体を冷やしていることにもなり、また新たな痛みを産み出す結果となって、
何ら根本的な治療にはなっていないということです。
打撲や捻挫などの急性的な痛みについては冷湿布などで冷やすのもよいでしょうが、
慢性的な痛みに対しては逆効果になるといってよいでしょう。
痛みのある人は水やコーヒー、お茶など、水分の摂りすぎに注意し、
体を冷やす働きのある陰性食品はできるだけ避けるようにした方がよいでしょう。
漢方薬では痛みに対して、桂枝、芍薬、附子、生姜、大棗などが用いられたりしますが、
これらには体を温めたり利尿を促して余分な水を排出させる働きがあります。
このことからも痛みには冷えや水の摂りすぎがよくないことが分かると思います。
痛みにはお風呂や温泉などを利用するのもよいでしょうし、
特に手の指や手首、肘や肩、うなじや頭など上半身の痛みには手浴をお薦めします。
また足首や膝、腰など下半身の痛みには足浴がよいと思います。
手浴、足浴の方法ですが、
いずれも43〜44度くらいの熱めのお湯を洗面器やバケツにはり、
手首から先、足首から先を15分から20分程度浸すだけです。
お湯がぬるくなったら熱い湯を加えるようにしてください。
滞った気血の流れがよくなり痛みも緩和されます。
心身共にとても気持ちのよいものです。
全身の新陳代謝もよくなって手浴では肩こりなどもとても楽になります。
足浴ではポカポカと発汗も促され腰痛や膝の痛みも緩和されると共に、
腎臓などの血流もよくなることで排尿も促され浮腫などの解消も期待できます。
健康体は頭寒足熱(ずかんそくねつ)と言われますが、
足を温めることで頭熱足寒(ずねつそっかん)によって起こっていた
頭痛、高血圧、肩こり、イライラ、不眠などの改善にも役立ち、
脳卒中や心筋梗塞などの予防にもなると思います。
ただし患者さんでよくある失敗としてぎっくり腰などずきずき痛むにもかかわらず、
温めたらよくなるだろうとお風呂に長く浸かったりされることです。
経験者はご存知の通り、お風呂から上がってからはさらにずきずきと痛みが増し、
夜中も痛みのために眠れなかったということになりかねません。
このようにぎっくり腰やねんざなど起したばかりの急性的なものについては、
温めると逆効果になることがありますのでご注意を!
ここ関西は梅雨明けがまだのようですが、祇園祭も終わり夏本番となりました。
夏は薄着をしたり冷房などで体を冷やすことが多くなります。
私は最近しょうが紅茶をよく飲んでいます。
体の冷えやすい人にはお薦めの飲み物です。
しょうがのジンゲロンやジンゲロールの辛み成分には、
体を温め発汗を促す働きがあり、
また紅茶の赤い成分のテアフラビンには、殺菌作用があります。
風邪やインフルエンザ予防にもとてもよいと思います。
さらにしょうがの辛み成分と紅茶のカフェインの利尿作用によって、
浮腫や水太りの解消にも役立ちますね。
では、最後にその作り方を記しておきます。
◆しょうが紅茶の作り方
熱い紅茶にすり下ろしたしょうがと黒砂糖を加えるだけです。
すり下ろしたしょうがは布巾で搾って汁だけをいれてもよいですが、
私の場合はすり下ろしたしょうがをそのまま全部入れています。
黒砂糖は好みに合わせて適宜加えてください。
これで出来上がり。至って簡単です。
どうぞお試しあれ!!
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2009-07-21T18:55:10+09:00
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噛み合わせの異常が病を作る!
歯の衛生週間も今日で終わりですね。
歯については少し前のブログ、
未来の顔ってどんな顔?
の中出も少し述べましたが、
今回は「噛み合わせ」(下アゴのずれ)のことについて少し書いてみたいと思います。
私の治療院にも噛み合わせの問題から来る顎関節症や、
頸...
歯については少し前のブログ、
未来の顔ってどんな顔?
の中出も少し述べましたが、
今回は「噛み合わせ」(下アゴのずれ)のことについて少し書いてみたいと思います。
私の治療院にも噛み合わせの問題から来る顎関節症や、
頸椎の歪みによる頚肩部の凝りで治療に来られる方もよく見うけられます。
アゴの働きとしては咀嚼や発音などがありますが、
中心的な機能は咀嚼とその関連動作(くいしばり、歯ぎしりなど)になります。
咀嚼運動を大きく分けると、次の三つの要素があります。
1.歯のかみ合わせ
2.顎関節
3.筋肉
この三つのうちどの一つに問題があったとしても、
アゴの機能を十分に発揮することはできません。
アゴがカックン、カックンして口が大きく開けないとか、
アゴの周囲の筋肉が痛いという人もあります。
この場合、問題は下アゴの異常だけでなく、
その歪みとして次第に首や肩、目や頭の方にも不都合を生じるようになり、
やがて腰や膝、内臓の働きにまでもその悪影響が及ぶことにもなります。
ですから歯のかみ合わせ(下アゴのずれ)の善し悪しで、
その人の健康状態は大いに影響されることになります。
ちなみに、全身に影響が出てくると、次のような症状が出てきます。
頭痛、肩こり、めまい、背中の痛み、
腰痛、膝の痛み、食欲不振、胃腸障害、高血圧、
不眠、神経症、アレルギー、疲れやすい、心臓病、
生理痛、生理不順、糖尿病、湿疹、肌あれ、等々です。
「それ、ほんまですか?」と言いたくなるような、
噛み合わせが原因とは思いもよらぬ症状が出て来ます。
こういう患者さんをよく観察していると、
特に頸椎の2番周辺の筋肉の過緊張が起こっていることが多いです。
これは椎骨自体が変位亜脱臼しているからです。
噛み合わせが原因で起こっている肩こりかどうかは、
この第2頸椎部の状態を触診してみるとよく分かります。
鍼灸治療では、この頸椎2番の周囲の筋肉の緊張を緩め、
頸椎の歪みを正しい位置にもどるようにしていきます。
鍼灸で気を整え、生命力が増してくると、
体は元の正常な方向へもどそう、もどそうとします。
この状態で強制してやると無理なく椎骨のずれがうまくはまるようになります。
実は私自身も自己治療によってアゴのずれを治しました。
そのまま治療せずに放置していると、
上部頸椎の歪みがさらに筋肉の過緊張のために下部の頸椎も歪んできます。
またその下部の頸椎を保障するためにさらにその周囲の筋肉が緊張し、
このくり返しで、椎骨の歪みと筋肉のこりはさらに周囲に広がっていきます。
顎関節症は痛みがなければさほど生活に支障をきたすこともなく、
そのまま放置している人が多くあるのではないでしょうか?
現在何らかの病気で病院に通っていてもなかなか良くならないとか、
慢性病や原因不明の疾患に悩んでいるとか、
過去にアゴに違和感を覚えたことがあるような人は、
ぜひ一度チェックされるとよいと思います。
勿論、歯の悪い人はちゃんと治療していただかないといけないですし、
それ以外にも普段から片噛みの癖がある人や、
頬杖をつくとか、うつ伏せで寝るなど、
下アゴのずれを起すような原因となる癖のある人は、
できるだけそうならないように意識をして治されるとよいでしょうね。
しかしこれにはもっと深い部分での問題が隠されています。
本来は少々噛み合わせが悪かろうが、背骨が曲がっていようが、
それを修復するための生体の生命力が昔の人間にはありました。
固い物を噛まなくなったり、食品添加物の問題、運動不足など様々なことが影響し、
現代人には噛み合わせの歪みを解消するだけの力がなくなっているともいえます。
適度な運動、食品を吟味すること、よく噛むことなどを意識をして、
生体本来の力が発揮できるように
我々も日頃の生活を見直さねばと感じる今日この頃です。
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2009-06-10T13:40:45+09:00
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体温アップは免疫力アップ!!
ここのところ世間ではというかここ関西では、
新型インフルエンザについての話題があい拶がわりとなっているようです。
神戸で国内感染者が初めて確認されてから数日で大阪などにも広がり、
今では国内感染者が170人を超えました。
特に大阪や兵庫では、登校停止や...
新型インフルエンザについての話題があい拶がわりとなっているようです。
神戸で国内感染者が初めて確認されてから数日で大阪などにも広がり、
今では国内感染者が170人を超えました。
特に大阪や兵庫では、登校停止や各種イベントが自粛されるなど、
様々な形でその影響が出てきています。
こうなってくると蔓延を防ぎきることはかなり難しくなるでしょうね。
しかし新型インフルエンザといっても弱毒性と言われていますし、
通常のAソ連型やAホンコン型と同じような対応として
特に騒ぎ立てることはないとのことですから過剰反応はしないことですね。
予防の基本と言われている手洗いとうがいをこまめにして、
そして人の多く集まるところへはできるだけ近寄らないことですね。
こうなると自分で防衛するしかありませんから…。
ところで風邪などを引くと熱が出ますよね。インフルエンザでも同じように熱が出ます。
これって生体における防衛反応なんですね。
今までにもこのブログでも書いていますが、熱を上げることによって、
生体の免疫力をアップさせているわけです。
体温が1度上昇すると免疫力は数倍アップするとも言われています。
逆に体温が1度下がると免疫力が30%落ちるとも言われています。
とにかくインフルエンザなどに対しては冷えが大敵となります。
日本はこれから夏に向かっていますから当面は大丈夫だと思いますが、
空気が乾燥し寒くなる秋から冬にかけて新型インフルエンザの流行が懸念されます。
体温を上げるためには暖かいお湯を飲んだりお風呂に入るのも良いでしょう。
そしてあとはやっぱり体を動かすことです。
筋肉を動かすことで血行もよくなり、
また熱を作り出しているほとんどは筋肉からと言われていますから、
そういう意味でも筋肉を着けるトレーニングや運動は、
免疫力を高めるためにも大切になります。
すべての病気は血行の不良から起こるといっても過言ではありません。
鍼灸治療を施すことで気の巡りがよくなり血の流れもよくなります。
はりは「生命力」を強化する!!
の中でも書きましたが、
未病と言われる段階、すなわちまだ発病していない段階での治療は東洋医学、
なかんずく鍼灸治療の最も得意とするところです。
免疫力をアップさせて病気になりにくい体を作り、
病気を未然に防ぐためにはかなり有効な治療法だと感じています。
健康管理の一つとして鍼灸術を取りいれられることをお薦め致します。
これからは夏に向かい冷たい物を食すことも多くなり、
また冷房などで体を冷やすことも多くなります。
今後の新型インフルエンザの同行も気になるところですが、
どうぞ免疫力を落とさないためにも体を冷やしすぎないように気をつけて、
暑さとうまくつき合いながらこれからの日々をお過ごしください。
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2009-05-19T18:25:41+09:00
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はりは「生命力」を強化する!!
漢方というか東洋思想では人間を小宇宙と捉えています。
大宇宙も大きな一つの生命体であって、
この宇宙をぎゅっと凝縮してできているのが我々一人一人の人体です。
宇宙に存在するものは生命のリズムを刻んでいます。
生から死、死から生へ、そしてまた…。
そうい...
大宇宙も大きな一つの生命体であって、
この宇宙をぎゅっと凝縮してできているのが我々一人一人の人体です。
宇宙に存在するものは生命のリズムを刻んでいます。
生から死、死から生へ、そしてまた…。
そういうことでいうならば、死もまた新たな生を産み出すための生命現象の一つであり、
生命というものは、いつもいつでも生きようとして、
新たな生を生み出そうとして働いているのです。
けがをしたり病気になっても常に治そうとして、生きようとして、
人体はいつでも働いているのです。
これが自然治癒力であり生命の力です。
人間にはおそらく意識の範囲では到底想像することのできないような秘められた力、
無限の可能性があります。
病気は薬が治すのではなく体が治すのです。
薬を飲まないと治らないのではなくて、飲まなくても治る人は治ります。
そういうものなのです。
私の指示した東洋鍼医学会の会長をされていた福島弘道先生は、
自らの皮膚ガンを鍼による自己治療で克復されています。
「鍼(はり)は、生命力を強化する」とよく言われていました。
我々には耳にたこができるほど染みついている言葉です。
しかし一歩外に出ればどうでしょうか。
鍼が生命力を強化する、免疫力をアップさせるなんて思っている人は、
果たしてどれくらいいるでしょう?
元々体に秘められている生命の力をうまく働くように調整することのできるのが鍼です。
我々の周りには、体調が優れないのにもかかわらず、
病院で検査してもどこも悪くないからと言われ、
悶々とした日々を仕方なく送られている人の何と多いことでしょう。
また現代医学では、ガン患者に対して再発予防のための治療はほとんどありません。
このような未病と言われる人、また再発の不安に脅えながら暮らされている人など、
こういう人にこそ生命力強化、免疫力アップの鍼灸術を
積極的に取りいれていただきたいと願っています。
昨年度から特定検診制度が始まりました。
膨大する医療費に歯止めをかけるべく実施されたものでもあります。
現代医学では病気を治すにはお金がかかります。
検診にも当然お金はかかるのですが、
将来的に見て病気にならない段階でくい止めていく方が国にしても
はるかに医療費を抑えることができるからです。
それならば東洋医学を、なかんずく鍼灸をもっと現代医療の場に
取り込むべきではないかと私は思っています。
今や鍼灸医学は世界の約110ヶ国で行われており、
日本、中国の伝統医学から世界的な医学になりつつあります。
現在アメリカでも鍼灸に対する注目度は高く、
鍼灸医療を利用する人も年々増加していると報じられています。
そして医療費の抑制につながるのではないかと期待されているのです。
鍼灸の歴史の古い日本がなぜもっと…?という想いがしています。
いずれにしても医療は人体の自然治癒力があるからこそ成り立つものです。
医療の根本中の根本である自然治癒力を高め、
検査では異常のない未病の段階から治療のできる鍼灸術こそこれからの医療、
特に予防医学の中心になるべくものであると思っています。
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2009-04-14T18:56:08+09:00
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未来の顔ってどんな顔?
最近はスーパーモデルのように『小顔美人』に憧れる女性が増えていますよね。
あなたはいったい何頭身ですか?8頭身?それとも10頭身…?
最近の雑誌では、『小顔メイク』などと銘打って、
いかに小顔に見せるかなどの特集が組まれたりしています。
これはもはや女...
あなたはいったい何頭身ですか?8頭身?それとも10頭身…?
最近の雑誌では、『小顔メイク』などと銘打って、
いかに小顔に見せるかなどの特集が組まれたりしています。
これはもはや女性だけの話ではなく、男性にも飛び火してきているようですが…。
でも実際に今の若い人を観察していると、
私たちの年齢、40歳以上の人とは明らかに顔立ちが違ってきているようです。
顎が細くきゃしゃな印象を与える顔立ちの子供が増えているのではないでしょうか。
しかし、これって何かの異変だと思いませんか?
今は生活スタイルも食生活も昔との日本とは変わってしまいました。
力仕事はあまりしないし、堅いものを噛まなくなったということもあるのでしょうか?
特に顎の発達には深刻な影響が出ているようです。
基本的に乳歯の数は20本、永久歯は28本から32本です。
親不知の数は元々個人差がありますから、それを除いたとしても、
大人になれば普通は28本の永久歯が生えてくるものです。
それが最近では、永久歯が24本という若者も珍しくないといいます。
中には20本という人もいるようです。
これは現代人の顎が段々小さくなってきているのに対し、
生えてくる歯の大きさは変わらないため、顎のサイズに合わせて、
歯の数が減ってきているというのが一般的に言われていることのようです。
歯槽骨の中に永久歯があるにもかかわらず、
なぜか途中で動きが停まってしまって生えてこないというようなケースは
今までにもよくあることだそうですが、
しかし、現代の若者には歯槽骨の中に生えてくるべき永久歯が見られない、
つまりレントゲンで診ても必要な本数の永久歯が作られていないということです。
これを進化とするか退化していると診るのか、どうなんでしょう?
退化も長いスパンで見ればそれも進化の一過程ということなんでしょうが…。
昔子供の頃に宇宙人の絵が描いてある雑誌を見たことがありますが、
勿論それは想像上の絵に過ぎないのでしょうけど、
とても印象的で今なおはっきりと思い浮かべることができます。
異様に頭が大きく目がぎょろりとしていて、それに反して顎が極端に小さく、
口は漫画のタコのように前に突き出していました。
何かこのまま行けば未来の人類はこのような顔に近づくのでは?と思ってしまいますね。
ちなみに昔の日本で描かれた浮世絵から見られる美人の条件を捜してみると、
色白、面長、ほっぺがふっくら、形のよい円を描くような眉、
ちょっと釣りあがったアーモンドアイ、ぽてっとした小さな口、
それにちょっと受け口というような感じでしょうか。
しかし、浮世絵に描かれる美人ですが、
あの顔は当時の美人を表現するときのお約束ごとのようなものであったようです。
例えば、現代のアニメの主人公が現実の人間とはかけ離れた姿で
描かれているようなものだそうです。
ですから、奈良・平安期の下ぶくれの女性も実際の顔ではなく、
美人を表現したものなのでしょうね。
江戸期の人骨を調べてみると、特に江戸っ子は、
丸顔で、幅広で低い鼻、そして反っ歯であったといいます。
ですから、浮世絵にあるような面長で、鼻筋が通り、
おちょぼ口で奇麗な歯並びの女性が「美人」とされたのでしょう。
まあ、いずれにしても顎が小さくなっても、
かみ合わせが正しくちゃんと物が食べられたらよいのでしょうけどね。
顎のずれは様々な体の異変を起しますから、
そういうことでの注意は必要だと思います。
食事のときは片噛みにならないようにすることや、
うつ伏して寝たりすると頭の重さで顔が押しつぶされたようになって
顎の歪む原因にもなります。
そういう癖のある方は速く直されるとよいでしょうね。
でも本当の美人ってどんな人のことを言うんでしょうか?
私はどちらかというと見た目よりは心美人のほうかな。
小さなことにはあまり拘らない肝っ玉かあちゃんのような、
ときに大胆、それでいて他人に何気なく気配りのできる人。
要するに人に優しい人がいいですね。
男性にとって、女性は優しくて明るいのが一番!
だと、個人的には思っているんですけど…。
でもマスコミの影響も多分にあるでしょうし、
これからも見た目のかっこよさや綺麗な人をもてはやす傾向は止まないでしょうし…。
そういうことでは、人類の見た目重視の美人追求の戦いは
これからも続いていくのでしょうね。
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2009-03-31T12:48:04+09:00
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目指せ!一日一万歩!!
皆さん、何か運動はされていますか?
若い頃ならジムに行ったり走ってみたりもできるけど、
高齢になるとなかなか億劫になって、という方もおられるでしょうね。
大不況で景気悪化のこのご時世、仕事が忙しくてそんな暇がない!なんて
羨ましいような方もおられるかも...
若い頃ならジムに行ったり走ってみたりもできるけど、
高齢になるとなかなか億劫になって、という方もおられるでしょうね。
大不況で景気悪化のこのご時世、仕事が忙しくてそんな暇がない!なんて
羨ましいような方もおられるかも知れませんが…。
でも健康を保つためには食事とともに運動は欠かせません。
そこで、いつどこにいても、また誰にでもできる運動といえば、
やっぱり「歩く」ことですね。
私の住んでいるところでも朝早くから散歩を兼ねてご夫婦で歩いておられたり、
また主婦仲間数人がペチャクチャおしゃべりしながら歩いておられたり、
雨が降ってももくもくとカッパを着て毎日欠かさず歩かれている叔父さんもおられます。
だいたい一日一万歩と言われますが、これがなかなか歩けないものなんですよね。
私も歩数計で一日にどれくらい歩いているのか計測したことがありますが、
一ヶ月間の平均を出してみると4500歩程度でした。(苦笑)
やはり意識して歩かないとなかなか一万歩は難しいということです。
「歩く」などの適度な運動は疲労を取り除くためにも必要なことです。
運動後は筋肉の緊張もほぐれ、高血圧の人は血圧も下がります。
血液循環もよくなって肩こりも楽になり気分も爽快になります。
それから歩くことの効用は、「脳」の働きも高めてくれるようです。
ドイツの哲学者のカントは、毎日、必ず決まった時刻に散歩をしていたことで有名です。
彼の最も優れた思想は、座っている時でなく、
歩いている時に現れたということです。
当然、それは日ごろから思索し抜いていたからでしょうけど、
一日に4〜5時間歩くのが普通だったというアメリカの思想家のソローも、
一番良い作品は、「一番よく歩いていた時のもの」と言っています。
少し大股で、さっさっさ、と早足気味によく手を振って歩くとよいでしょうね。
目安は、少し汗ばむ程度。脳にもとてもよい刺激になると思います。
また漢方では、手足は脾臓(胃腸)の働きに関係が深いと言われています。
手足をよく動かすことは胃腸にもとても良いことです。
ただし、年配者は無理をしないでくださいね。
買い物に行ったり掃除をしたりすることなど、
日常生活そのものがとてもよい運動になっています。
寝たきりにある人は、例えば肘や膝を曲げたり、体を起すだけでも運動になっています。
ともかく現代人はあまり歩かなくなりました。
5分程度で歩いて行けるような近所のコンビニでも車で行ったりします。
日頃からエスカレーターやエレベーターなどを階段にしたりして、
できるだけ「歩くこと」への意識を持ちたいものです。
ちょっと今回は哲学バージョンになってますが、
あのマハトマ・ガンジーも記しています。
「どんなに忙しく仕事に追われていても、食事をするのと同じように、
運動をする時間はとらなくてはなりません。
それは仕事の余裕をなくするどころか、反対に余裕を生み出すのです」と。
ともかく、「歩く」ことは心も体も生き生きです!
誰にでもできる一番簡単な運動です!
暖かな春ももうすぐそこまで来ています。
自然を愛でながら『一日一万歩』を目指して頑張ってみてはいかがでしょうか!
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2009-03-09T16:08:40+09:00
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食の安全と安心のために
言うまでもなく、毎日三度の食事は健康を保つためにとても重要なことです。
しかし今この重要な食事が大変疎かになっています。
昨年問題になった毒入り餃子や汚染米、食品偽装や食品添加物の問題など、
我々を取り巻く食の環境は不信と危険に満ち溢れています。
「食...
しかし今この重要な食事が大変疎かになっています。
昨年問題になった毒入り餃子や汚染米、食品偽装や食品添加物の問題など、
我々を取り巻く食の環境は不信と危険に満ち溢れています。
「食」という字は人に良いと書きますが、
現代のこの有様ではもはや人に害と書いた方がよいのではないかと思ってしまうほどです。
まったく無農薬のものといっても現在ではそれらを捜すことは難しいですし、
加工されているものには少なからず添加物が加えられています。
まったく安全なものを捜すことは至難の業です。
しかし少なくとも我々消費者も形や見た目の綺麗さだけにとらわれることのないように、
少々不恰好なものでもより安全なものを選ぶようにしたいものです。
それから現代はコンビニ全盛期でついついお弁当を買ってすませたり、
ファーストフードやインスタント食品を多食する傾向にありますが、
これらもほどほどにしないと健康を害してしまいます。
今は100年に一度の不況と言われていますが、このような大変な中、
特に日本では第一次産業、すなわち農業が見直され、
これから脚光を浴びて来るに違いないと感じています。
地形、気候風土からいっても日本ほど農業に適した国はないと思います。
食糧自給率が40%を切っているわけですが、
日本人が一日に一食多くご飯を食べると、
食糧自給率はそれだけで8%上昇すると言われています。
沢山のガソリンを使い二酸化炭素をばらまいて食品を外国から輸入している日本ですが、
それらを減らしてでもその分を自国の農業に活かしてもらいたいと願います。
それからこの不況の中で職を失った人の中には、
農業をやってみたいという人もきっとあるはずです。
それらの人を国が雇い入れ、
現在減反している田んぼを開放していけばよいのではと思うのですが…。
勿論、現在より作付け面積が増えれば米価が下がり、
稲作農家の生活が立ち行かなくなるということも分かっていますが、
だからといって何もしなければ何も変わりません。
米だけじゃなくて他の穀物なども作ればよいし、
それに将来を見据えて国民のために何かをしていくのが政治ですから、
政治家のお偉い先生方はもっと頭と体を国民のために使ってください。
国会の場で変なヤジを飛ばしている議員、居眠りをしている議員、
国際会議の場で酔っぱらってるのか居眠ってるのか訳の分からんような議員は即刻首です。
あまりにもしょぼい議員が多すぎます。掃き捨てたいです。税金の無駄です。
日本の政治は二流、三流と言われ、
世界からまともに相手にされていないのも分かるような気がします。
でもそんなしょぼい議員を選んだのも我々国民ですから。
選挙では本当に国民のために国のために真剣になって身を粉にして働いてくれる人を
しっかり見て投票しないといけないと思います。
ともかく懸命に働いている議員さんは、頑張ってください!
私の家は代々農家ですが、父も寄る年波には勝てず、
昨年から人に田んぼを作っていただくようになりました。
しかし一反当たり一俵ということで飯米だけはいただいていますので、
今まで通り美味しいご飯を戴かせてもらっています。
自分も視覚障害者ではありますが、これからは少しずつ父や母に教わりながら
畑などできればなあと思っています。
母はよく畑は面白いと言います。
手間をかけて段々大きく育ってくる野菜などを見ているだけで楽しくなるそうです。
農薬や消毒などもほとんど使わずに作っていますから、
何より安心して安全な物が食べられることが嬉しいですね。
これは現代にとっては一番贅沢なことなのかも知れませんね。
ともかく、食の安心と安全のためにも我々はもっと日本の農業について
感心を持つべきではないかと思う今日この頃です。
食についてはまた機会があれば色々な観点から書いてみたいと思います。
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2009-02-27T16:57:00+09:00
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インフルエンザワクチンは必要?それとも必要でない?いったいどっちなの!?
もうすぐ立春。暦の上ではもう春ということですね。
しかし立春の頃というのは1年のうちでも最も寒い時期です。
どこが春やねん!?ってな感じですよね。
これは陰暦での季節をそのまま陽暦に移してしまった結果、
暦の季節と現実の季節とがかみ合わなくなったという...
しかし立春の頃というのは1年のうちでも最も寒い時期です。
どこが春やねん!?ってな感じですよね。
これは陰暦での季節をそのまま陽暦に移してしまった結果、
暦の季節と現実の季節とがかみ合わなくなったというわけですね。
皆さん突然ですが、「土用」って知っておられますよね。
土用の丑の日にはウナギを食べますよね。
土用干しなんていう言葉もありますが…。
そうそう、あの土用のことです。
でも、この場合の土用は夏の土用ということになります。
そらそうやろ、土用は夏に決まっとるがな!と思っているあなた。
実は夏の土用ということは、冬にも土用があって、
当然春や秋にも土用があるということになるのですが…。
暦の上でいうと、立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれの前
約18日間を土用というのです。
ですから年に4回土用があるということになります。
この時期は季節の変わり目でもありますが、
その季節の色を最も濃く現す時でもあります。
ですから立春の前18日間が冬の土用ということで、
この時期が一番冬らしく、年中で最も寒い時期ということにもなります。
ということで、体調管理には十分気をつけていただきたいと思います。
それでここ最近ですが、私の治療院の近くでも
インフルエンザが流行して休校になった処があります。
児童は勿論ですが、職員の半分近くがインフルエンザにかかってしまったようです。
年末からこの冬の土用あたりは寒さと乾燥から肺臓を傷めやすく、
風邪やインフルエンザに侵されやすい時季でもあります。
肺は天空の気(外気)を直接取り込むわけですし、
肺の支配している皮膚も寒冷や乾燥の刺激を常に受けているともいえます。
そういうことでも肺臓は寒邪や燥邪に侵されやすい臓と言えるわけですね。
この時期はできるだけ人混みを避けるようにして、
また冷えないように体を暖めるようにして、手洗いやうがいをこまめにし、
鼻の内側も清潔に保つことです。
それで先ほどの休校になった学校の職員さんですが、
インフルエンザに感染した人のほとんどがワクチンを接種されていたとのことです。
ワクチンをやっていてなぜ?と思われる方もあるでしょうね。
そこで面白い本を見つけました。
母里啓子著の『インフルエンザ・ワクチンは撃たないで!』という本です。
この本によると、インフルエンザの予防には、
ワクチンはほとんど撃っても意味のないことだそうですよ。
インフルエンザワクチンはなくてもよいワクチンであり、
ない方がよいワクチンだと著者は断言しています。
インフルエンザには、Aソ連型とか、Aホンコン型とかありますが、
そのシーズンの流行しそうな型を予測してワクチンを製造するのですが、
インフルエンザウイルスの変異するスピードの速さはそんな悠長なものではありません。
一人の人に感染して次の人に移るときにはもうすでに
インフルエンザウイルスは全く違う顔に変貌しているとのことです。
ですから、同じ学校でインフルエンザに感染したとしても、
最初に感染した児童と後の方で感染した児童ではもうすでに
型の異なったウイルスになっているということです。
ですから、ぴったりと適合するワクチンを作り出すことは
現在の技術ではほぼ不可能ということになります。
ワクチンを撃ってインフルエンザに感染しなかったと思いたいところですが、
実のところは過去に自然感染して強力な免疫ができているからだということのようです。
そういうことでいうと感染予防の一番の方法は、
ちょっと無茶な話だとも思いますが、
インフルエンザに自然感染しておくことだということになりますね。
それから、風邪など引くと栄養をつけないといけないとかビタミンCがよいとかいって、
食べたくもないのに無理やり胃の中に押し込む人もあるようですが、
これはかえって胃腸を壊す原因にもなります。
どうしてもというのならば、
少しの量を100回くらいよく噛んで食べることですね。
しかし、そのような中でも水分補給だけは十分にされることです。
それから部屋の湿度もとても大切になります。
静電気がパチパチ飛ぶようだと湿度は20%くらいになっているかも知れません。
湿度が低いとウイルスは増殖しやすくなり、
さらに喉の粘膜の防禦機能が低下して罹患しやすくなります。
ウイルスは湿度が大の苦手ですから、加湿器や換気、
濡れたタオルなどを干すなどして十分な湿度(50〜60%)を保つことが大切です。
湿度を50%に高めるだけでウイルスの数は10分の1に減るということです。
とにかく、自己免疫力を落とさないためにも時には思い切って
十分な休息を取るようにしてください。
疲れているときは無理をして勉強や仕事をしていてもはかどりませんからね。
それから体はできるだけ冷やさないように温めるようにしてください。
冬の土用という一年中で最も寒いこの時期を
病に負けないよう、どうか知恵と工夫で上手に乗越えてくださいね。
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2009-01-29T12:15:56+09:00
koba-shinkyu
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