一本の鍼に心を込めて気を込めて! 小林鍼灸院 ロゴマーク  
院長の写真
治療方針 院長紹介 研究活動 治療院紹介
<< April 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
「柿の日」のお話し!
私の家には美味しい冬柿の木があります。
この木は私が生まれる前からあるので結構古い木です。
それで2005年までは美味しくこの柿を食べていたんですが…。
今は食べることができなくなりました。
というのは、2006年からは毎年猿が山から下りてきて全部食べてしまうからなんです。
さすがに猿蟹合戦のように柿をぶつけられることはありませんけれど…。(笑い)
それがまだ青くて小さい柿の実の頃から食べに来るんですね。
柿の旬はどれでもだいたい10〜11月頃ですから、本来なら今頃は美味しい柿がぶらぶらとぶら下がっているはずなんですけれど…。
なのに、なのに、なあんにもありません。 とほほほほ
どうにかならないものですかね!?(涙)
そんなことを想っていたら、ラジオで偶然にも今日は「柿の日」と言ってるではありませんか!?
私初めて知りました!
「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」という正岡子規の有名な歌がありますが、この歌を読んだ日を記念して制定されたとのことです。
ところで、柿は中国が原産で、日本の果物の中では最も古い部類に入るようです。
ちなみに、「kaki」トイウノハ万国共通だそうです。
名前の由来は、「赤木」からきたという説があって、果実や紅葉したときの葉が鮮やかな赤をしていることからつけられたと言われています。
それから皆さんもご存知の通り、柿には様々な効能があります。
中でもビタミンCが多く含まれていて、大きめの柿なら1個食べるだけで、ほぼ1日分の必要量を摂取できます。
また、ほかの果物には比較的少ないビタミンAも多く含まれていて、これを干し柿にすると生のものより2倍もビタミンAが増えるようです。
ただし、干し柿にするとビタミンCは損なわれてしまうようですが…。
昔から、「柿が赤くなると医者が青くなる」と言いますが、柿には健康食材としてすぐれた効果があります。
まず有名な薬効としては、二日酔いの防止ですね。
お酒を飲む前に生の柿を1〜2個食べておくと、悪酔いを防止できますし、二日酔いで気分の悪い時にも熟し柿を食べるとよいと言われています。
ビタミンCが肝臓の働きを助け、解毒を促すようです。
また、乗りもの酔いにも柿を食べるといいと言われていますね。
柿は果肉だけでなく、へたの部分にも効能があって、漢方ではこのへたを柿帝(シテイ)と言います。
しゃっくりが止まらなくて困った時には、へた10個を1カップの水で煮出したものを飲むとよいとされています。
また、この煮汁は愛飲すると夜尿症にもよいとされ、しもやけの患部に塗っても効果が期待できます。
それから柿の葉を日陰に干しておいて健康茶として利用することもできますね。
ビタミンCの豊富なこのお茶は、風邪予防にもなり、常飲すれば新陳代謝を活性化し、また動脈硬化の予防や高血圧症にもよいとされています。
昔は母も家の柿の葉をお茶にしてよく飲んでいたのを思い出しました。
今は薬局に行けば簡単に手に入れることができますね。
しかし、沢山の効能がある柿ですが、食べ過ぎると体を冷やします。
特に空腹時に沢山食べると消化不良、便秘になることがあります。
また妊娠している人も体を冷やすことになりますので、食べ過ぎには注意が必要です。
それから、柿に含まれているタンニンが体内で鉄と結合することによって、鉄分の吸収を阻害することになりますから、貧血症の人も控えめにしたほうがよいでしょうね。
やはり1日に1〜2個くらいが適量だと想います。
まあ、何でもほどほどにということでしょう。
ところで冒頭にも書きましたけれど、今日は「柿の日」ということで、正岡子規は明治28年10月に奈良を訪れています。
正岡子規は日清戦争の記者として従軍していたのですが、この明治28年に帰国し、その帰路で喀血しています。
すでに重病で、松山に帰郷した後、友人の夏目漱石の下宿で静養しています。
その後、夏目漱石から資金を得て東京へと向かうのですが、途中大阪で腰痛を起し動けなくなります。
後に、結核菌による脊椎カリエスからの腰痛であったことが分かっています。
病床にいて正岡子規は、手紙にこのように残していました。
「大阪で歩けなくなった。だけれど是非この機会に奈良を見ておきたい。」と。
やがて痛みがやわらいだ正岡子規は、奈良を訪れることになります。
何日かかけて奈良を巡るのですが、最初に奈良市街を散策し、興福寺、大仏殿のある東大寺などを訪れています。
他に法華寺、西大寺、垂仁天皇陵、薬師寺、唐招提寺を訪れています。
そして、法隆寺を訪れたのが10月26日で、あの歌が作られました。
そう、「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」です。
実はこの歌には夏目漱石の「鐘つけば 銀杏散るなり 建長寺」という句が下敷きになったと言われています。
二人は深い友情で結ばれていたんだろうなあ…?なんて、そんなことを想ったり…。
いずれにしても奈良での観光は、正岡子規にとっての最後の旅行となりました。
その後、病状は悪化し、明治35年9月に35歳の短い生涯を終えています。
色々調べてみると、柿の歌一つにも、その裏ではこのようなエピソードがあったんですねえ。
秋の夜長に色々と思いに耽ってみるのも、なかなか楽しいものですね。
そう言えば、最近では軒下のつるし柿もあまり見られなくなったようですが…?
奈良では今でも軒下にぶらぶらと干し柿がつるされているんでしょうかねえ?
私も奈良にはこれまで何度も訪れてはいますが、何だかまた行ってみたくなりました。
そんなことを想いつつ、無性に柿が食べたくなった私でありました。
それと、想えば想うほどじわじわと怒りが込み上げてくる私でもありました。
あの猿めが、ほんまどうしたろか・・・ 柿、かえせぇ〜
コメント
コメントする









 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
 
 
RECENT TRACKBACK
PROFILE