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第19回漢方鍼医会夏期学術研修会!大阪大会に参加して!!
第19回漢方鍼医会夏期学術研修会大阪大会が8月25日(日)、26日(月)の2日間、大阪ガーデンパレスを会場に開催されました。
総勢161名の参加があり、滋賀漢方鍼医会からは22名の参加となりました。
今回参加受付で名札や資料をいただくとともに、参加品として森本式てい鍼をいただきました。これはちょっと嬉しかったですね。
そしていよいよ10時30分より開会式・開会宣言となり、2日間の研修が始まりました。
今回の主題は「漢方はり治療の新たなる創造」、副題「脉状診〜その臨床的意義」ということで、邪正論、脈状診にウエイトを置いた研修となりました。
午前は新井会長による講演「脉診総論:脉状診の意義」が行われ、続いて小池実行委員長による基調講義「脉診で何を診て、どんな脉を目指すのか?」がありました。
昼食を挟んで午後からは実技研修が行われ、1時限目は取穴法と基本刺鍼です。
生きて働いているツボを取穴することは臨床家にとってもっとも大事なことです。
いくら理論や手技が立派でも、生きて働いているツボをしっかり取れなければ、それは何も知らないのと同じであり、何もしていないのと同じになってしまうからです。
またこの時間では、腹部を使っての衛気・営気の刺鍼修練の時間となりました。
講師である森本先生より、班員一人ずつ手取り足取り刺鍼時の姿勢についてご指導して頂きました。
取穴や刺鍼時には、自然体でかまえることが基本になります。
しかし意外とこれが難しくて、頭が少し下がるだけで押手が重くなり、よい鍼を打つことができません。
ポイントとしては力を抜いて自然体で構え、頭が下がらないようにして脇を軽く閉めるようにするだけで、押手も刺手も軽く安定してきます。
これができれば軽くてよい取穴や刺鍼ができるようになってきます。
年を重ねれば重ねるほど、基礎・基本が大切であることをあらためて痛感させられました。
続いて2時限目は脉状診から生理病理を考えるということで、胃の気脉・五臓の正脉・季節の旺脉・寸陽尺陰脉・八祖脉など、お互いにそれぞれ班員で脉を取り合いながら研修を行いました。
中でも虚脈と実脈との判定については私自身、どちらとも判断できずに迷うことがよくありました。
勿論脈状というものはいくつかの脉が合わさって現れてくるものですから、単純にこれがこの脉ということは言いにくいところがあります。
しかし今回その点についても硬い脉=実脈としてざっくりとらえることで、比較的容易に判断することができました。
ただこの後の3時限目、4時限目にも繋がってくるのですが、今回は脈状診をするなかで、虚実だけでも実脈ととらえる方が非常に多かったことは気になるところでした。
またこの時間は講師である堤先生に脉診をしていただき、私自身の自己治療の際のアドバイスを頂くこともできてとても勉強になりました。
以後は休憩を挟んで午後6時からは懇親会となりました。
森本先生のサックスの音色を聴きながらの食事は最高でした。
また1年に1度全国から集まってこられる先生方との交流はとても楽しいもので、雑談の中にも実り多い臨床での話も聞けたりと時間はあっという間に過ぎてしまいました。
食事もせずにずっと演奏してくださった森本先生をはじめバンドの皆さん、本当に楽しい時間をありがとうございました。
そして夜が明けて、2日目は午前9時からパネルディスカッションが行われました。
テーマは「脉状診?その臨床的意義」ということで、パネラーとしてお二人の先生が立たれました。
まず「脉状診から病因を考え治療に活かす」と題して大阪漢方の本田滋一先生の発表があり、そして「脉状診から見る臨床の醍醐味」と題して名古屋漢方の堤卓郎先生の発表と続きました。
それぞれ八票ごとに10分間のディスカッションが行われ、半ごとに意見をまとめられて、パネラーとの質疑応答が行われました。
20班もあったわりには質疑応答の時間が短すぎたように想いました。
しかしベテランの先生だけでなく、駆け出しの若い先生も入り交じっての班割でしたので、ディスカッションでは色々な意見が聞くことができてとても新鮮な感じでした。
続いて実技3時限目ですが、ここでは脉状診から選経・選穴ということで2時限目の脈状診をもとに一歩進めて、病院・病理を推察し、選経選穴まで行い脈状の改善を確認しました。
担当講師は関野先生でしたが、私のひつっこい質問にも丁寧にお答えしてくださり感謝しています。
そして昼食の時間を挟んで4時限目となり、これまでのことを踏まえながらの総合治療となりました。
今大会での印象ですが、脈状診を基礎部分から学ぶことができたことはとてもよかったと想います。
しかし邪正論を強く打ち出された大会でもありましたので、どうしても診察・診断・治療に至るまで邪正論として考えてしまう傾向にあったと想います。
昨年の夏期研では、心虚証が取り上げられたことでどうしても心虚証で取りたがるというか、そのような傾向が今大会でもあったことは否めないことだったと想います。
これは致し方のないことなのかも知れませんが…。
要するに、精気の虚(気血津液論)と邪正論とが私も含めてまだ混乱している部分があるように想います。
今回学んだことは滋賀漢方として、また個人的にも治療室に持ち帰って、じっくり検証していきたいと想います。
何より患者さんの病苦を取り除くために頑張っていきたいと想いますし、その意欲をかき立てられるような素晴らしい大会でした。
来年は我々滋賀漢方が主催として滋賀の地で夏期学術研修会が行われます。
閉会式では、滋賀大会実行委員長である岸田先生より来年の滋賀大会の案内がユーモアたっぷりに告知されました。
今大会で学んだ内容をさらに深く、基礎・基本も大切にしながら研修をしていければと考えています。
参加してくださった先生方が喜んで頂けるように滋賀漢方一同、力を合わせて準備していきたいと想います。
一人でも多くの方々の参加を滋賀の地でお待ちしています。
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