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認知症と歯の関係について!?
現在長寿国と言われている日本ですが、それに連れて認知症の患者も増加傾向にあります。
厚生労働省の調べでは2012年現在認知症の人は305万人と言われています。
最近歯と認知症の関係についての調査が為されています。
そのことについて少し書いてみたいと想います。
皆さん、「8020」という数字を何かで見たり聞いたりしたことはありませんか?
これは何を意味するのかというと、80歳で時分の歯を20本残そうということなんですね。
でも最近では「9016」という数字も出てきています。
そう、90歳で時分の歯を16本残そうということです。
さすが長寿国の日本ならではといった感じがしますが…。
ところで歯を失うと体に深刻な影響を及ぼすことが分かってきています。
特に歯を失うと脳が萎縮すると言われています。
関連のデータでは、歯の少ない人ほど脳の海馬(かいば)付近の容積が減少していることが判明しています。
意思や思考など高次の脳機能に関連する前頭葉の容積なども減っていたとのことです。
健康な人では14.9本歯があったのに対して、認知症の疑いのある人は9.4本平均だったそうです。
咬むことで脳に刺戟を与えていたものが、歯がなくなることで刺戟がなくなり、脳の働きが悪くなると言う見解が学会では出ているようです。
さらに最近のデータによると、歯が20本以上ある人と19本以下の人では、しかも入れ歯をしていない人の場合では、転倒のリスクが2.5倍になっているとのことです。
やはり歯は無くしたままにせず、治療をしてインプラントでも入れ歯でもちゃんと入れることが大事だということですね。
何より歯が無いと人前に出ることも億劫になったり大きな口を開いて笑えなくなりますし、精神的にも良くないことだと感じます。
今歯を無くす原因のトップは歯周病で、30歳以上の70%の人がその歯周病だとも言われています。
虫歯のように痛いとかがないので、かなりひどくならないと気づかないようです。
また歯周病は心疾患や脳梗塞などの深刻な病気を引き起こす可能性があるとも言われていますので、時々は歯医者さんで検診を受けられるとよいと想います。
歯の予備知識として以前のブログ
歯は語る!
骨粗鬆症と薬の副作用について!
も読んでみてください。
ところで漢方医学ではこの辺りをどのようにとらえているのでしょうか!?
歯と脳に関係の深い臓と言えば「腎」になります。
『腎は精を蔵し、骨髄を生じ、脳は髄の海たり』と古典にあります。
腎は命の根本エネルギーとなる「精」を蓄えていて、精は「髄」を作り出し、髄は「骨」を養うとされています。
そして骨内に髄が充満し、それが上昇して花のように開いて海のように深く発達した究極の髄こそが「脳」というわけです。
ゆえに腎が虚してしまうと足腰が弱り骨が脆くなったり、歯も骨の変化した物ですから弱ってきます。
さらに乳幼児では脳の発達が遅れ、青年期から老年期には脳の機能低下が早く現れたりします。
そういう意味ではアルツハイマーなども精・髄の萎縮であり、腎の弱りと言ってもよいでしょうね。
そこで、漢方薬としては腎の精・髄を補う補腎剤があります。
六味地黄丸、杞菊地黄丸、八仙長寿丸、参馬補腎丸などがありますが、医療保険で適用されている補腎薬としては、六味丸や八味地黄丸などがあります。
ただし、漢方薬を使う場合は体質判断が必要になりますので、必ず医師や薬剤師(専門の漢方医)に相談してから使用した方がよいでしょうね。
でも私たちが普段食べている食品の中にも補腎に役立つものがあります。
黒大豆、黒ゴマ、黒豚の肉、くるみ、栗、黒きくらげ、長芋などがよくて、白と黒があれば黒い物の方が腎を養うとされています。
中高年の人は日常生活の中で、これらを意識的にバランスよく適量に摂取するとよいでしょうね。
それから少量の酒は、脳血流をよくして痴呆を防ぐそうです。
我々の漢方はり治療では腎虚証などとして施術することが多いですが、全身の臓腑経絡を整えることで生命力を強化し、同時に脳血流を改善する有効な治療法になります。
しかし漢方はり治療の「治未病」という考え方で言えば、認知症になってからではなく、認知症にならないための予防法として定期的な治療をお薦めします。
以前に書いたブログ
病気に対する『条件外し』と鍼灸治療!
もご覧ください。
病気にならない、なりにくい体を作るためのお手伝いができるのが鍼灸治療、なかんずく漢方はり治療であると確信します。
とにかく、普段の生活においても脳を萎縮させないために歯は大切にして、食物をしっかり噛んで食べたいものですね。
美味しいものを食べて、そして色んな人と会って話をしたりすることは脳にもとてもよい刺戟になると想います。
今年も残すところ1ヶ月余りとなりました。
これからは忘年会シーズンになりますね。
どうぞ皆さん、わいわいがやがやと楽しく充実した年末をお過ごしください。
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